『ばかをばかにするなの歌』(4月10日)

・こっちがわの人にも言えるし、
 そっちがわの人にも言えるし、
 もちろん、じぶんにも言えるんだけどさぁ。

 あんたが、ばかだと言ってる人は、
 あんまりあんがいばかじゃない。

 ばかには、これはわからない。
 ばかが、まちがえたらたいへんだ。
 わたしはわかるが、ばかがおおくてしんぱいだ。

 いや、そうかな。
 あんたが、ばかにしている人は、
 じつはあんたより、ばかじゃない。

 ばかなら、たぶん気づかない。
 ばかは、なんにも考えちゃいない。
 わたしはおかげで、ばかじゃなくって苦労している。
 
 いやいやいや、そうかな。
 あんたが、ばかだということは、
 かくしたつもりで、ばれている。
 
 あっちがわの人にも言えるし、
 どっちがわの人にも言えるし、
 もちろん、じぶんこそあやしいんだけどさぁ。

 以上、『ばかをばかにするなの歌』でございました。

・桜が咲くのをたのしみにしていたはずで、
 せっかく約束どおりに咲いてくれたのに、
 あんまり見たり愛でたりしてやってない。
 満開の桜が競い合うように咲いているのに、
 ここまで浮き浮きしない春というのは、
 生まれてこのかた、はじめてのことかもしれません。
 そんなにめずらしいたのしみ方ができて、
 「よかった」と思うようにします。
 いつか、このつまらなさについて、
 笑いながら語れる日がくることを祈ります。
 (中島みゆき『時代』って歌は、すっごいねー)

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
体調を崩すなら、日曜日のいまだ!と身体が言っている。

「今日のダーリン」より