ノリスケ |
来週から二人でニューヨークでしょ?
いいなぁ。
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ジョージ |
そうよ。
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ツネさん |
うらやましい? おーっほっほっほ。
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ノリスケ |
聞いたわよぉ、
飛行機は前から5列目の席なんですって?
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ジョージ |
いつもは“2−K”で決まってるの。
でも今回は2人だから、取れなかったのぉ。
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ツネさん |
ボクのせいっ!?
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ノリスケ |
“2−K”はいったいどういう席なの?
その“K”っていうのは。窓際?
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ジョージ |
うん。窓際。
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ノリスケ |
窓際好きなの?
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ジョージ |
うん、好き。ねっ?
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ツネさん |
「ねっ?」って言われても、
僕はついていくだけだしー。
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ジョージ |
ワタシは、スチュワーデスから
名前で呼ばれないような席には座らないの!(笑)
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ノリスケ |
それ(ファーストに乗っているの)はずっと?
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ジョージ |
いや、34、5ぐらいの頃からね。
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ノリスケ |
いま四十過ぎだもんね。
おばさま。
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ジョージ |
オ・ト・ナでしょ?
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ノリスケ |
むかし景山民夫サンがエッセイに書いてたみたいに、
「プライベートな旅行で、
アメリカ・ヨーロッパ線は
絶対ファーストクラスに決めてる」
っていうような線引きがあるの?
働いてそれだけの収入はあるわけだから、
やっと取れた休暇はパーフェクトに楽しみたい、
そんぐらいしても文句を言われる
筋合いないだろう、
っていう意味なんだけど。
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ジョージ |
そうね、自分が人間らしく旅行するために、ね。
でっもぉー、ぼく的にはJALのファーストは
あんまり好きじゃないの。
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ノリスケ |
なんでなんで?
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ジョージ |
会社の金で乗ってる人がほとんどだから。
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ノリスケ |
いばってるの?
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ジョージ |
そうよ。
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ノリスケ |
エレガントじゃないわねえ……。
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ジョージ |
景山さんのその言い方は正しいと思うの。
「他の人に迷惑をかけないで自分らしく
旅行するために、お金もあるんだから
ファーストに乗ってます」って。
でもね、会社のお金で乗る人に限って、
“自分は金払ってるんだから特別扱いしろ”
っていう顔して乗ってるのよ!
最悪なのは、その人の勤めている会社が
JALの株主だからっていうんで乗ってる人。
いばってるのよぉ!
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ノリスケ |
そんなろくでもないのが乗ってるんだー。
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ジョージ |
でもね、そういう人に限って旅慣れてなくって、
デッキ降りると待ってる
現地のVIP担当みたいなオヤジに
任せっきりなの。
手荷物まで持ってもらっちゃってさ、
そのくらい自分で持ちなさい!
で、通関するでしょ、税関のところで。
通関っていうのは、本人が申告しなくちゃ、
お付きの人が何言ってもダメなのに、
なぁんにもしないでジーッと待ってんの。
大人なんだからそんな振る舞いやめなさい、
って思うんだけどね(笑)。
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ツネさん |
そういうの「お育ちが悪い」っていうのよ。
貧乏臭い。
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ノリスケ |
貧乏は甘んじて受け入れるけど、
貧乏臭いのはまっぴらよ!
それで、二人はニューヨークで何するの?
お芝居?
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ジョージ |
ミュージカル三昧!
一応チケットが取れているのは、
「アイーダ」と「コンタクト」。
「コンタクト」は去年のトニー賞取ったヤツ。
「アイーダ」は「ライオンキング」と
同じプロデューサーの作品で、これも去年かな。
「ライオンキング」は今リクエスト中で
まだ席は取れてないんだけど、
まあ、取れるんじゃないかなぁ。
ブローカーさんにお願いしてるんで。
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ノリスケ |
日本からどうやってお願いするの?
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ジョージ |
旅行代理店にそういう担当の人がいるのよ。
ワタシ、いつも同じ代理店の人に
旅行全体を任せてるの。
だから、「なんで今回はお二人なんですか?」
とか聞かれたり・・・・(笑)。
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ノリスケ |
えっ? いつも違うの?
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ジョージ |
いつもはひとりだもん。
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ツネさん |
ふふふ。
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ノリスケ |
リゾートはどう? 好き?
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ジョージ |
うん。好きだよー。
好きだけどー、東南アジアのリゾートは……
ノリスケくんはリゾート好きですか?
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ノリスケ |
好きです。
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ジョージ |
どこ?
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ノリスケ |
アジア。
というのはね、
以前にカリブ海のリゾートに
1ヶ月行ったんですけど、
さんざん滞在してみて、やっぱり
あそこは僕の行けないところなんだな、
ってよくわかったのね。
まず、ゲイに対してはちょっと厳しくて、
社交界みたいなところだから、
(男女の)カップルじゃないといけない。
名字が同じで“Mr.&Mrs”じゃないと
まともに扱ってくれないみたいな感じなの。
で、男の子同士でも泊めてはくれるけど、
ぜったい(夫婦の人たちと)同じような扱いは
受けないし。
あと、部屋に召使いが3〜4人つくんだけど、
その人たちをちゃんと使いこなす教養っていうか、
下地みたいなものが僕にはないし、
それを手に入れたいとも思わないから、
手に入るものでもないだろうって気もしてね。
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ジョージ |
でも、メンタリティーの問題よ。
たとえば、バリ島のリゾートって
すごくいいでしょう?
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ノリスケ |
うん。
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ジョージ |
バリの「フォーシーズンホテル」に泊るのに
1泊400ドルくらいじゃない。
で、400ドル払ってたいてい男の子と女の子が
1人ずつつくわけでしょ。
腹へったら「チリンチリン」ってベル鳴らせば、
ダーッととんできて。
まあ、それはそれですごくいいなあとは
思うんだけど、彼らはおそらく
1ヶ月150ドルくらいの給料なんだよね。
150ドルの給料2人かけても300ドルで、
1泊の部屋代より安いわけじゃないですか。
そうすると、日本でホテルに勤めている人は
1ヶ月20万くらいでしょ。
だから日本で言えば、
1泊40万のホテルに泊っているような
もんなんだから、
……ってことを考えちゃうとダメよ。
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ノリスケ |
それ考えちゃダメよねえ、たしかに。
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ジョージ |
でもね、僕、カリブ系のリゾートって
やっぱり苦手なの。
これは、やっぱり表の世界の、
世界的にみて上澄みの人たちが
遊べる場所であって、
僕たちは呼ばれてないんだよ。
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ノリスケ |
そうっ。そうなのよー。
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ジョージ |
そんで、リラックスしにきたはずなのに、
全然くつろげないの。
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ノリスケ |
全然ダメー。
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ジョージ |
もう、「クシュン」ってくしゃみしちゃって、
周りがこっちを振り向くと、
「ああ〜〜、くしゃみしちゃったーー」
って思うんだよね。
「こんなとこでくしゃみしちゃ
いけなかったのに〜〜」みたいな。
彼らの目から僕を見たら、
何て言ったらいいのかなあ・・・
“朝飯を食ってるときに
犬っころが紛れこんできたようなもの”
って感じで、ぜったいダメだった。
逆にアジアの方に行くと
くつろげてしまう自分の裏っ側とは
同じものの表裏なのよ。
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ノリスケ |
同じかなあ?
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ジョージ |
僕たちはカリブに行って、
「なんて白人たちは残酷に黒人たちを
まるで人間じゃないかのように、
あっちいけ、こっちいけ、そこに立ってろ、
なんて言えるのかしら」
って思うようなことと同じことを
僕らが(アジアの人)にしているような気がして、
(リゾート地が)あんまり好きじゃなくなったの。
で、日本人はやっぱり
日本のリゾート地に行くべきなのかな、
と思いつつ、日本のリゾートほど、
ひどいものはないっ!
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ノリスケ |
日本にリゾートはありません!
まあ、旅館って世界もあるけどなあ。
リゾートじゃないもんなあ。
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ジョージ |
旅館ならいい旅館いっぱいあるよ。
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ノリスケ |
旅館はあるよっ。
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ジョージ |
だけど、旅館はねえ、
僕たちの日常生活の延長であって
自分が毎日生活してお茶の間でやってるような
ことを豪華にしたものなの。
お風呂だって家で入ってるお風呂を
大きくしただけじゃない。
で、リゾートっていうのは、
自分の日常生活にはないものばかりに囲まれて
楽しいわ、ということなんで、
やっぱり日本にはリゾートはない。
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ノリスケ |
じゃあ、ジョージくんはどこに行くの?
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ジョージ |
結局、選ぶのはやっぱ南アジア。
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ノリスケ |
アジアでしょー?
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ジョージ |
アジアの中で英語が完璧に通じるアジア。
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ノリスケ |
僕、冬に「アマンプロ」に行こうと思ってるの。
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ジョージ |
ああ。すごくいいらしいよねえ。
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ノリスケ |
そう! すごくいいっていうから、
どんだけいいのか行ってみようってわけ。
それこそ1泊500ドルなんだけど、
まあ、飛行機をふつうにすれば、
1人20万から30万で行けるから、
決して旅行としてはすっごい高いわけじゃない。
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ジョージ |
フィリピンだっけ?
島ひとつだよね?
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ノリスケ |
うん。マニラから専用機で飛ぶのよね。
だから、(日本から計算して)
合計4、5時間じゃないかな。
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ジョージ |
マニラまで3時間だもんね。
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ノリスケ |
でしょ。マニラから1時間だから、
まあ、乗りかえ時間があるとしても
5、6時間で行けちゃうの。
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ジョージ |
いいね。
僕、アマン系ではじめて泊ったのは
アマンプリ。
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ノリスケ |
プーケット。アマン系の最初のホテルだね。
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ジョージ |
あれはねえ、なんか、フランスっぽすぎて
僕はちょっとつまんないなあ、って思ったの。
でもその後、アマヌサ、バリのヌサドウアの近く。
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ノリスケ |
アマヌサファン多いんだよー。
糸井さんもたしか好きよね。
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ジョージ |
アマングループの中で、当時、
唯一テレビが置いてあって、
衛星放送でNHKが見れるっていうのが
僕の中ではいいんだけど(笑)。
自然の真ん中の高台で、
ちょうど宮崎駿が描くような世界なんだよー。
小高ーい丘の上にポツンとあって、
海岸が見えて、正面に大っきい山があって、
雲が下にたなびいていて、
雲に手が届くような場所なのに
海の香りがするの。
で、ぼーっとするの。
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ツネさん |
そういうの、ぜいたくよね。
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ジョージ |
辛〜いナシゴレン食べて、汗がふいてきたら
そのまんま洋服ポーンと脱いで、
部屋についているプールにドボーンと。
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ノリスケ |
部屋にプールがついてるの!?(笑)
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ジョージ |
ねえ来年、シンガポールからバリってのはどう?
バリ島だけだと、もうぼーっとしちゃって、
1ヶ月後に仕事できなくなっちゃうんで、
帰りにシンガポールにして・・・・
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ノリスケ |
それは正しい!
ほんとは旅のはじまりと終わりの
両方がいいのよね。
終わりの2泊くらい都会で過ごすと
帰国後のリハビリになっていいわ。
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ジョージ |
そのコース(シンガポール=バリ)だと
ニューヨークの半分くらいの額ですむから、
お金を出す僕もありがたいな〜〜。
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ツネさん |
おほほほほ。
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ジョージ |
リゾートっていうのは基本的に無駄なんだよねー。
無駄なんだけど、1回それを当たり前だと思うと、
必要なものになっちゃうんだよね。
だから何かなあ、
リゾートに安さを求めて行く人いるんだよ。
たとえば、ハワイに12万8千円で行くより
8万8千円で行くことを喜んじゃう。
8万8千円しか予算がなかったとして
8万8千円で行くのは全然かまわないんだけど、
どうせハワイに行ったら、
海に行って泳ぐんだから、
12万8千円でも8万8千円でもいいや、
8万8千円で行って、残りの4万を
ルイヴィトンのかばん買うのに使うからって
言ってリゾートに行くのは、
リゾートの行き方じゃないよね。
それは海外旅行しているだけだよね。
4万円のかばんを買うついでに海に行った。
12万8千円を払えるんだったら、
4万余分に払って、
4万円余分のぜいたくをするのが
リゾートのすごし方だよ。
ハワイにはいいホテルいっぱいあるしね。
ハワイ島まで行くと、とってもいいよね。
ハワイはたぶん日本人にとって
永遠のリゾートだよ。
アジアではないアメリカだし、
アメリカでもないし。
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ノリスケ |
ハワイ人口は多いよー。
ここ(2丁目のバー・ランプポスト)の
お客さんでも、
ほんと毎年ハワイ行ってる人いるし。
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ツネさん |
こっちの人多いよね、ハワイ好きな人。
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ノリスケ |
話聞いてると、ジョージくんは
ちょっと特別なんだと思うんだ。
一般的なゲイの人たちの中ではどうなんだろうね。
リゾートとかさー、
けっこう行ってるもんなのかなあ。
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ツネさん |
行ってるよ。
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ジョージ |
行ってると思うよ。
ゲイの人たちって、
ビジネス・トリップをする必要がない人が
多いよね。
むしろ、自分の楽しみのために
旅行する人たちがすごく多いよ。
これは、関西に行くと顕著なの。
関西のゲイの人たちは、ほんと好き、旅行が。
たとえば、大阪っていうのを中心に考えると、
大阪から片道2時間で
ものすごくいろんなところに行けるの。
たとえば、京都の方に2時間行くと、
山科温泉に行けるし、
逆に行くと、神戸を突っ切って淡路島の方に行けたり、
和歌山に行けたりするのね。
だから1ヶ月に1回
必ずどっかに温泉旅行に行けたりする
ゲイの人たちってものすごく多いの。
東京ってそういう意味で、
1時間、2時間しても東京だし、
下手すると、1時間かけて
2丁目に通っている人たちがいるから。
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ツネさん |
ここ(2丁目)はリゾートじゃないよね(笑)。
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ノリスケ |
違う違う(笑)。
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ジョージ |
やっぱりゲイにとって、ハワイっていうのは
ものすごく大きな意味があると思うよ。
でもゲイっていうのはさ、2人で旅行すると
これほど面倒なものはないよね。
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ノリスケ |
めんどくさい。
いろんな障害があるしね。
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ジョージ |
まずねえ、欧米系のホテルで、
いい部屋を取ると必ずその部屋は
ダブルベッドひとつ!
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ノリスケ |
そうなんだよー!
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ジョージ |
だから、今回もスイート取れないんだよ。
スイート取ろうと思うと、
2ベッドとらなきゃいけなくなって、
「うわっ」って値段になるんだよね。
だからツインに泊らなきゃいけなくなるの。
あれヤダよね。
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ノリスケ |
予約したんだけど、
アマンはどうなんだろうと思って(笑)。
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ジョージ |
あそこはベッドひとつだよ。
でもだいじょうぶ。
あそこ、ガゼボがあるから、
みんな、あんまりベッドに寝ないんだよ。
部屋に長椅子があるでしょ?
だからチェックインの時に笑いながら、
「ああ、じゃあ僕はこっちの
長椅子に寝ればいいんだね」
とかサラリと言えば、ぜんぜんだいじょうぶ。
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ノリスケ |
でも、その一言が
めんどくさいと言えば、めんどくさいよね。
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ジョージ |
めんどくさいね。
しかも訳知り顔で「二コっ」とかされると
余計イヤなんだよーっ!
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ノリスケ |
そうなんだよねえ。
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ジョージ |
そういう意味では、ハワイのホテルは
どんなに高級になっても
ベッドが2つのところが多い。
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ノリスケ |
巨大なベッド2つよね。
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ジョージ |
ああ、多い。
逃げ道はハリウッド・ツインっていうのがあって、
一つのベッドなんだけど、
マットレスが2つになってるのがあるでしょ?
あの部屋をリクエストするといいのよ。
だけど、そこに泊ると腕がマットレスの間に
ボコッてはまったりして大変なことになるの。
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