ジョージ |
匂いものは使わないでしょう? |
ノリスケ |
同居人がすごく好きだから、
玄関の周り、ぜんぶ香水。 |
つねさん |
あ、そっか。僕、ぜーんぜんダメー。 |
ノリスケ |
嫌いなの? |
ジョージ |
ん、この人がダメだから、僕つけなくなった。 |
つねさん |
あ、ぜんぜん大丈夫だよー、人がつけるぶんは。
エッチしてるとき、つけられたら困るけどー。 |
ノリスケ |
エッチしてるときにつけるって、
どーやって・・・ |
つねさん |
あるっ、のっ! |
ノリスケ |
なあに? 教えて? |
ジョージ |
あのね、ほら、あそこの裏っ側とか、
あーゆうところに、
オーデコロン塗る外人って、
すごく多いの。 |
ノリスケ |
えー? そーなのー? |
つねさん |
だって、イタ公、じゃないや、
スペインの人がね、
シャワーした後に、
胸とかー、アンダーのとこ、つけるんだもん。 |
ジョージ |
つけるの。おしりのまわりとかもね。 |
ノリスケ |
ほー。 |
ジョージ |
もーね、酔っぱらうよ。
ほんとに。僕のなかで、
シャネルのアンテウスっていう香りはー、
キ●タ●の匂いだもの。 |
つねさん |
ハハハッ。 |
ノリスケ |
ヒッ、ヒッ・・・ハハハハッ。
トラウマよねえ。 |
ジョージ |
難儀でしょう? |
ノリスケ |
難儀だわー。ハハハハハハ。 |
ジョージ |
けっこーね。
あとね、シャワー浴びてくれんのは
嬉しいんだけど、シャワー浴びたあと、
外人でね、あんま体きれいに流さない人、
いるんだよ。 |
ノリスケ |
んー、サッと水流すぐらいで・・・ |
ジョージ |
そう。 |
つねさん |
あー、いるいる。 |
ジョージ |
そすっとね、エッチの最中に、
泡がどんどんどんどん
吹いてくんのっ! |
ノリスケ |
それ、ちゃんとリンスしてない・・・ |
ジョージ |
なんか、カニになったみたい。
あれはすごいツラい! |
ノリスケ |
ちょっと、極端な話にいってるわよ・・・ |
ジョージ |
すいませんでした、ごめんなさい。
コアなところです。もと戻りまーす。
香りの話してたのよね。
なにが好き? |
ノリスケ |
僕はわりとなんでも平気。
でも同居人はシャネルのプール・ムッシュ、
だいたいそこらへんで固まっちゃってる。 |
ジョージ |
香りっていえばね、
ダイエット・アロマっていうのが
出た時期があってー・・・ |
ノリスケ |
それは、食欲を失せる・・・ |
ジョージ |
そうそうそうそう。
アメリカでいっぱい、売ってたんだよー。
で、日本人的な発想だと、
お腹が空いて、食欲をなんとかさせようと
思ったら、食べたくなくなる味のもの、
匂いのものを持ってくると思うでしょ? |
つねさん |
あー、わかった、なんとなく。
食べたくないような匂いの? |
ジョージ |
違うの。
クッキーとかチョコレートとか
バニラとかショートケーキとか、そういう・・・ |
ノリスケ |
毒をもって毒を制す、の、逆?
蜜をもって蜜を制す? |
ジョージ |
そう、そういう匂いを、
ピュッピュッピュッてやってー、
嗅いでー、食べたつもりになれって
いうんだけどー。 |
ノリスケ |
それ、うなぎ屋の、
軒先じゃないんだからさー。 |
ジョージ |
そー。僕、
クッキークリームの匂い買って帰ったの。
ほんっとにその匂いがするんだけどー・・・
もーね、食いたくて仕方がなくなってくんの! |
ノリスケ |
あのー、クッキー屋の表、通ったみたいな? |
つねさん |
そうっ。そうそうそう。 |
ノリスケ |
そう言えばさ、
テンパーセント・コムっていうさ、
アメリカのゲイサイトで、
ウエブマガジンみたいなのがあって、
通販系の充実してるとこがあるんだけど、
そこで、ゲイフェロモンっていうのがあったよ。 |
ジョージ |
あー、男がつけると男をそそる、
っていうやつ? |
ノリスケ |
そうそう。科学的に何とかです、
って書いてあったけど。 |
つねさん |
それってなんかさ、週刊誌の裏の広告と
いっしょよー。イタリア人から抽出したフェロモン。 |
ノリスケ |
それかな? |
つねさん |
いっしょだよ。 |
ジョージ |
でも、人それぞれ、
そそられる香りってちがうからねー。 |
つねさん |
石鹸の香りが好きな人と、
カラダの香りが好きな人と、
いるわけじゃん? |
ノリスケ |
ブタがね、交尾するときに出すね、
何とかって物質があって、
フェロモンなんだけど、
人間にもあることが分かったんだって。 |
つねさん |
やっぱり、ブタ並だったのねー・・・。
(この項、おわり。次回をお楽しみに!) |