ジョージ |
あと、女の人が持って入っていいだろうなー、
って思うのは、大きめのストールかな?
スカーフか?
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ノリスケ |
あー、便利だろうね。
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つねさん |
あー、そっかそっか。
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ジョージ |
あのー、んとね、旅系になると、
エトロって、けっこう、重宝するの。
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ノリスケ |
エトロ?
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ジョージ |
あそこって、布屋さんでしょ?
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ノリスケ |
うん。
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ジョージ |
で、エトロの、あの、スカーフでもない、
毛布でもない、ちょうど中間の、
中途半端なサイズの、
ストールがあるんだよ。
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ノリスケ |
へー。
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ジョージ |
んで、それはね、その、エトロそのものも、
これは飛行機にお乗りになったときに、
女の方が膝の上に掛けると、
暖かさじゃなくって、
裾の乱れが気にならない大きさです。
ってゆうふうに勧めるの。
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ノリスケ |
はーーーっ!
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ジョージ |
だから、そういうのを一つ持ってると、いい。
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ノリスケ |
考えてるねー。
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ジョージ |
で、そういうのってー、
現地に行ってからも、
ちょっとした温度の差でもって、
ジャケット代わりになるんだよね。
首の周りにするとね。
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ノリスケ |
羽織るだけでね。印象、変わるしね。
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ジョージ |
ま、そゆの一つ、持ってくと、いい。
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つねさん |
はー。
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ジョージ |
で、それも、できれば、シルクかカシミア。
んーとー、ただね、エルメスも
同じサイズのカシミアのがあるんだけど、
ダメだった。
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ノリスケ |
あーそう。
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ジョージ |
あの、織りが甘いんで、
ズボンとかスーツとかに、
付いちゃうんだよ。
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ノリスケ |
やっぱ、布は布屋だ。
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ジョージ |
ボロボロボロボロ。
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ノリスケ |
はいはいはい。
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ジョージ |
ほいで、気になるの。餅は餅屋よ。
だから、エトロ。
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ジョージ |
あとはねー、あ、マッサージもので、
ゴルフ・ボールがいい、って言うよね。
足の裏マッサージ。
ゴルフ・ボールを3個ぐらい、
使い古しのストッキングなんかに入れて、
結んどくの。
で、それを床に転がして・・・
ゴロゴロゴロゴロ、足。
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つねさん |
青竹踏みみたいな。
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ジョージ |
そうそう。やると、血行が良くなる。
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つねさん |
あー。
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ノリスケ |
長時間のフライト、むくむ人は、特にいいんだよ。
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ジョージ |
そう。んで、ストッキングに入れてると、
首の周りに置いて、ゴシゴシゴシゴシすると、
首がほぐれたりとかもするんで、
ステュワーデスは、みんなするみたい。
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ノリスケ |
ふーん。
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つねさん |
おー、あ、それは、なんか、アイデア系だね。
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ノリスケ |
ちょっと重いかなー?
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ジョージ |
機内持ち込みはそんなとこかな?
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ノリスケ |
じゃあ、もっと大きい荷物。着るもの。
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ジョージ |
着るもの。
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ノリスケ |
着替え系。どうしてる?
下着とか、どうしてる?
全行程分持ってく?
そんなことしない?
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ジョージ |
下着はね、あのー、たとえば、
あんまり荷物を持ってかない、
手荷物だけでする旅行がテーマのときは、
汚れて捨てる直前の下着、持ってって、
捨てて帰る。
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つねさん |
あ、そういうのって、やったことある。
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ジョージ |
ただ、それは、荷造りが貧しいの。
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ノリスケ |
ねー、悲しいよね。
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ジョージ |
もし、この荷物が・・・
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つねさん |
取られて、開けられたら・・・
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ジョージ |
取られて、開けられたときに・・・
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つねさん |
この人は、って?
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ジョージ |
わー、どうしよー!?
って思うんだよねー。
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つねさん |
あー。
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ジョージ |
昔、乾燥機のない生活してたときが
ちょっとあって、そんときなんか、
汚れ物持ってって、むこうで、
ランドリー出せばいいや、と思って、
ほんとに汚れたの持って行ったことあるもん(笑)。
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つねさん |
ワハハハハハハ。
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ジョージ |
でも、そんときはね、なんかね、
旅行じゃなくって、
移民に行くみたいな感じで(笑)。
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つねさん |
ハハハハハハ。
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ジョージ |
ちょっと、エレガントじゃなかった。
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ノリスケ |
エレガントじゃないよね。
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ノリスケ |
下着って、自分で洗濯するものなの?
出すべきものなの?
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ジョージ |
出すべきものだよ。僕は、出すの。
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ノリスケ |
僕も、出すんだけど、下着を出すなんて、
って人、いるじゃない?
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ジョージ |
あのね、なにをおっしゃいますやら、
下着を出すなんて、っていうよりも、
自分のホテルの部屋で、
ゴシゴシゴシゴシして、
朝起きて、グッド・モーニーングて、
バス・ルーム入ったとたんに、
自分の下着が並んでるのよ?
そんな日常空間に出会うために、
私は旅行に来たんじゃないのよ。
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つねさん |
あ、そっか。日常じゃないのね。
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ジョージ |
っていう感じでしょ?
だったら、ぜったい出すべき。
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ノリスケ |
仕事で行ったら、
一泊とか二泊づつしかしないんで、
出せないような時に、
カリブの、えー、一泊8万円の、
えー、ラウンド・ヒルという
ジャマイカのホテルに泊まりました。
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ジョージ |
あー、僕もある。
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ノリスケ |
そして、自分で洗濯しました。
干しました。
朝チェックアウトするとき、忘れました。
黒人のメイドが、こうやってロビーに持って来ました。
きゃーっ、やめてーっ!
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つねさん |
ワッハッハッハッハッハ。
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ジョージ |
今、今、人差し指、クルクル回してまーす(笑)。
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ノリスケ |
ありがとう、って言ったときの、
恥ずかしかったこと。
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ジョージ |
僕は、ニュー・ヨークで
二泊しか泊まらなかったとき、
ランドリー出すのもなにかなー、と思って、
一応、ブリーフを、ですね、洗いました。
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ノリスケ |
はい。
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ジョージ |
洗って、んとー、晩ご飯食べる前だよ。
に、洗って、干しといたの。
したら、いいホテルって、
ターン・ダウンがあるじゃない?
|
ノリスケ |
はい。
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ジョージ |
夜、あの、ベッドの支度をしてくれるの。
で、10時ぐらいに帰ってきたら、
自分が干してたところと、
違うところに干してあるんだよ。ね?
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つねさん |
場所、変わってるんだ。
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ジョージ |
見たら、僕なんかより、
ずーーーっときれいに上手に洗ってあって、
シワまで伸ばして。
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つねさん |
うそー?
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ジョージ |
で、たぶん、あれはバス・タオルかなんかで、
挟んで絞ってるんだと思うんだよ?
で、すごいきれいな状態でもって干してあった。
そんときに、あーーーっ、恥ずかしいーっ!
やってくれたんだ、ここのメイドさんはー
・・・って思って、すーごい辛かったもの。
だから、絶対やめましょうね。
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ノリスケ |
普通にいいものを持ってって、
洗ってもらう、と。
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ジョージ |
ただ、やっぱりね、
極力コンパクトになるものを、
持って行くよね。
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ノリスケ |
そうだね。
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ジョージ |
下着なんかでも、たとえば、
男の場合だったら、
トランクスよりもブリーフを持って行くとか。
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ノリスケ |
部屋着代わりに
トランクス持って行っちゃうけど。
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つねさん |
あー。
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ジョージ |
あっ、部屋着はねー、
ショート・パンツ、ひとつ持ってくの。
あのー、楽な。そうすると、
ジムがあって、ポコっと時間が空いたときに、
ショート・パンツがあれば、行けるでしょ?
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ノリスケ |
あー。
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つねさん |
そうだねー。
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ジョージ |
そういうふうに、するな。
あとは、使い回し。
考え得る限りの組み合わせを、考える。
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ノリスケ |
あー。
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ジョージ |
だから、ジャケットひとつあると、
違うもんね。スーツ持ってくよりも、
ジャケットをひとつ持ってくの。
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ノリスケ |
ジャケットだね。ジャケット。
ジャケットと、一応、長いズボン。
リゾート行くときでも、
長いズボン、持ってくけど。
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ジョージ |
長いズボン。
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ノリスケ |
ちゃんと、折り目の付いた。
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つねさん |
すごいねー。
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ノリスケ |
履かなかったけどね。
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ジョージ |
ズボンとかって、
どうやってスーツ・ケースの中、入れる?
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ノリスケ |
ズボン? ズボン、丸めてるかな?
|
つねさん |
僕、どうやって入れたか、憶えてないや(笑)。
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ジョージ |
あのね、シワになっちゃ困るものは、
まず、シワになってもいい下着を、
布の袋かなんかに入れて、筒状にするの。
|
つねさん |
はい。
あ、そっかそっか、それに巻くんだ。
|
ジョージ |
それに巻いていくの。
で、巻いたやつを、芯にして、
ジャケットにくるませるの。
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ノリスケ |
あー。
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ジョージ |
そすっと、絶対シワになんないよ。
|
つねさん |
すごいね。
|
ノリスケ |
僕ね、コム・デ・ギャルソンでね、
店員さんにね、旅行のときね、
ガーメント持ってくのイヤだから、
でもジャケットは、持ってくんだけど、
どうしたらいい? って聞いて、
畳み方、教わったんだ。
襟はのばしちゃって、
肩と肩を、こう、合わせて、
そこから裏返して、畳むの。
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ジョージ |
信じらんない折り方なんだよね。
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ノリスケ |
えっ? こんな風に折っていいの?
着物みたいになっちゃうの。
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つねさん |
はー。
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ノリスケ |
っとね、びったり平面になるの。
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ジョージ |
要は、あーの、それぞれの、
折ってあるところと
折ってあるところを合わせるの。
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ノリスケ |
合わせて、裏返して・・・
|
ジョージ |
で、背中のところが、真ん中に、バサっと。
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ノリスケ |
そう。
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ジョージ |
そこで、バターンと、畳むんだよ。
そうすると、どこもシワにならない。
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ノリスケ |
見事に、なんなかった。
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つねさん |
すごいね。
|
ノリスケ |
うん。
|
ジョージ |
んで、エリ芯を中心にして、
グルグルグルって丸めていくんでしょ?
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つねさん |
すーごい、なんか、そういう、
旅行したことなかった。
|
ノリスケ |
一応、僕、仕事であちこち行ったからさ。
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ジョージ |
あとは、出来うる限りストレッチ素材で、
ちょっとしたところだったら、
トラベラー用のやつがあるからね。
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ノリスケ |
うん、ある。最近、無印良品でもあるよね。
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ジョージ |
ある。
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ジョージ |
高い出費が許されるんであれば、
ゼニアのストレッチ素材の、
トラベル・シリーズ。
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ノリスケ |
あ、そういうのがあるんだ。
僕、ゼニアで買ったことがないや。
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ジョージ |
これは、15万ぐらい、しちゃいますけども。
んで、もうワン・ランク下げて、
モード系でいくんだったらば、
ジル・サンダーだね。
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ノリスケ |
はー。
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ジョージ |
これは、絶対いい。
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ノリスケ |
バーニーズにありますね。
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ジョージ |
もう2ランク下げたらば、
ブルックス・ブラザースが出してます。
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ノリスケ |
あ、そう。
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ジョージ |
トラベラーズ・シリーズ。
これは、すごくいい。
|
ノリスケ |
へー。
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ノリスケ |
ブルックス・ブラザースってことは、
トラッド系になっちゃうってこと?
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ジョージ |
トラッド系だね。
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ノリスケ |
これは、女の子も男の子も、あるの?
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ジョージ |
うん。
|
つねさん |
へー。
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ジョージ |
あるよ。上質なスーツと、
んとー、白いシャツ。
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ノリスケ |
白いシャツ!
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ジョージ |
うん。
|
つねさん |
んー。
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ジョージ |
それと、あと、カラフルな感じの、
パターンの入った、シャツか、
カット・ソー、だね。ポロシャツでも、可。
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ノリスケ |
あのー、コンデ・ナスト・トラベラーっていう、
雑誌で、ウエアー・トゥ・ゴーっていう、
なに着て行きますか? っていうコラムがあって、
けっこうよく出るのが、
イッセイ・ミヤケの、プリーツ・プリーズ。
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ジョージ |
あー、女の子は、そうだね。
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ノリスケ |
女の子は、すごく便利ですよ、って。
海外の、アメリカの雑誌だけど。
よく載ってる。なるほどなー、と思って。
男の子、ああいうもん、ないからなー、あんまり。
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つねさん |
そうだよねー。
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ジョージ |
でも、女の子、インフィニット・ドレスは、
持ってっちゃダメよ。
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ノリスケ |
ワッハッハッハッハ!!
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ノリスケ |
通販で? 30通りの着方がありますって?
あれ、便利な気がするわん。
実物は一回も見たことないんだけど。
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ジョージ |
ああいうので、男版とか、あるといいのにね。
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つねさん |
インフィニット六尺(ふんどし)・・・
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ジョージ |
なわけないでしょ!
|
(このテーマはいちおうこれでおわり。