ノリスケ |
あ、そうだ、僕、
つねさんに腹が立ったことある。
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つねさん |
なに?
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ノリスケ |
あのね、僕がリゾートに行くって言ったら、
のんきな顔で「いいな〜っ」て言われたの。
ムカーっ。俺が払うんだから、って(笑)。
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つねさん |
あ、ゆっていい? それ言ったらー。
あなた家賃旦那持ちでしょ!
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ノリスケ |
違うよ、それは説明したじゃないの?
僕が失業してて、お金がほんとうにないころに
始めた生活だったのよ。
で、お金が決まって入るようになってから
半分払わせてって言ったら、
それはいらないから、
それを積み立てて旅行に行こうよ、
って言われたの。
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つねさん |
それは、分かる。
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ノリスケ |
分かったでしょう?
計算してごらん?
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ジョージ |
あ、細かい、女はこわ〜い。
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ノリスケ |
なんで、そういうふうに思うかなー。
(プンプン)
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つねさん |
って、思っただけよ〜、あのときは。
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ジョージ |
まあ、いいじゃないの?
夫婦が役割分担してると思えば。
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つねさん |
そりゃ、それはいいと思うよ。
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ノリスケ |
対等でいるための努力ってさ、
絶対にさ、それ、難しくって。
向こうが、ちょっと上にしないことには、
向こうのバランスが、どうも崩れるらしいんだよね。
そういうのは、あるよ。
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つねさん |
ああ、それ分かるよ。すごく分かる、分かる。
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ノリスケ |
で、僕はおんなじにして、
そのかわり禁煙にしてね、
って言いたいんだけど(笑)。
それやると、どうも崩れるね。
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ジョージ |
あれだよ。あーの、
生きていくうえにおいて……
あ、この言葉、今日3回目だけど(笑)。
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ノリスケ |
生きていくうえで。
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ジョージ |
今日は、重いね。
自分に甘えることができる、
上手に甘えられる人って、すごい得だと思うよ。
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ノリスケ |
自分に甘える?
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ジョージ |
うん。あの、あえて、人の行為に甘えるの。
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つねさん |
あ〜。
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ジョージ |
んで、甘えるの下手な人って、
すっごいなんか、なんか、
よろい着たみたいな人、いるじゃない?
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つねさん |
ああ、いるいる。
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ノリスケ |
いるー。
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つねさん |
周りにも、何人も。
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ジョージ |
かといって、甘えてばかり、もイヤじゃない?
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ノリスケ |
男に媚びる自分は許せない、みたいに、
ちょっとすり替えて、プライドにして、
私はイヤっていうタイプ、いるよね。
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ジョージ |
いるよね。
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つねさん |
それって、人を寄せつけないんだよね。
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ノリスケ |
そういう恋愛をしている人を見ると、ちょっと、
言い方は失礼だけど、かわいそうになっちゃう。
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つねさん |
だって、そういう人に限って、
愛情が欲しいって言うんだよ。
でも、自分からそういうの拒絶してんの、
ほんとうは。
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ノリスケ |
そうなんだよねー。
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ジョージ |
やっぱり自覚を持って
甘えないといけないんだよね。
んで、甘えてるときに、女の人だったらば、
ああ、自分は女である自分に甘えたぞ、
とかっていうとき、あるんだよ。
男だったら、なんか、徹夜してでも何とかしろー、
っていうところを、女だから、仕方ないかーお前、
って言われたときに、
いやっ、私、頑張ります、
徹夜させて下さい、っつったら、
あ、うっとうしい女、って思われるんだよ。
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つねさん |
あー。だから、引き際、っていうか、なんか。
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ジョージ |
そう。男2人に女1人だけ、
3人で徹夜で、女1人の徹夜を
2人が面倒見なきゃいけなくなったりとか
するんだよね。だから、そんときは、
すいませんでした、後は男の人にお任せします、
って言いながら、
あ、今は、女である自分に甘えたぞ、って、
しばらくは、女カードは切れないぞ、
って思えばいんだよ。
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ノリスケ |
うん、うん、うん。
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ジョージ |
ね?
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ノリスケ |
手持ちのカードをね。
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ジョージ |
そう。で、逆に、女としての立場じゃなくて、
社会的な立場に甘えることが
あったりとかするじゃん。
今日は上司の私が
昼ご飯を持たせてもらいましょう、
っていうのは、
自分の役割に甘えさせてもらってるわけね。
あとは、年齢の差の甘えがあったり、
友だち同士の甘えがあったりとかして、
んで、自分の、甘えるカードを、
事前に用意しておいてね。
あー、今月これ、
1枚余分に切っちゃいました。とかって、
思いながら甘えるのって、
すごくいいことだと思うよ。
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ノリスケ |
上手に甘えるのね〜。
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つねさん |
だから、対等でありたいとかって思うし、
対等であることはいいと思うけど、
張り合う必要はないと思うんだよ。
だから、たとえばそれは、ノリさんちみたいに、
相手とのバランスって、あるわけじゃない?
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ノリスケ |
ある。
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つねさん |
それは、自分のなかで対等って
思ったらいいわけで。
一歩引いてる自分が対等、
って思ったらいいのよ。
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ノリスケ |
ただお金が半々なら、
いいわけじゃないんだよねー。
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ジョージ |
それがね、周りの人がとやかく言うの。
あいつは甘えてばっかりだよ。
そんな、自分が逆に甘えさせてあげてるところを
知らない人に、とやかく言われて。
で、それで悩んじゃけいないよね。
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つねさん |
だから、そういうのは、
聞き飛ばしたらいいわけでしょ?
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ジョージ |
だから、自分として、
甘えることと甘えてもらってることのバランスが、
相殺されていればいいんだよ。
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ノリスケ |
うん。
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つねさん |
あとは、そういうの、やっかみだからね。
っていうか、甘えれる相手がいない人が言うとかさ。
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ジョージ |
そう。生きていく上で?
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ノリスケ |
生きていくうえで(笑)。
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つねさん |
4回目(笑)。
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ジョージ |
そう、指標となるのは、
自己採点表だけ、と。
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つねさん |
あ〜、確かに。そうなんだろうねー。
自己採点表(笑)。つけたことない。
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ジョージ |
なんか、すごい長いあいだ
生きてきたような感じがする(笑)。
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つねさん |
あなた、実は年齢違うでしょう?
上に100とか200とかがついてるんじゃない?
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ジョージ |
やだ、私、241歳? 怖いかも〜〜。
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ノリスケ |
妖怪っ!
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(このテーマはこれにておしまい。