ジョージ |
ものすごく、自分で得意な料理って、ある?
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ノリスケ |
これは、食べさせれば、誰でも文句は言わない、
みたいな?
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ジョージ |
不意のお客様が来るなりなんなりして、
これだけならば、
いつ作っても同じように美味しく、
食べた人も美味しいと言ってくれる料理。
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つねさん |
定番みたいな?
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ジョージ |
うん。
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ノリスケ |
で、いつも材料が家にあるもの?
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ジョージ |
ん、それは、どうでもいい。
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ノリスケ |
お総菜系だと、ささみのチキンカツかな?
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ジョージ |
いいねー、メシのおかずにもなるし
ビールのおつまみにもなるし。
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ノリスケ |
旨いんだよ、これが。
あのね、ダイエットしてたときにね、
ささみがいいっていうんで、
いろいろ研究したのよ。
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ジョージ |
あ、そっかー。
……ちょっと待って、それじゃダイエットの
意味がなくない?
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ノリスケ |
あはは、なかったわーん。
ゴハン進んじゃって。
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つねさん |
僕はねえ、茄子の煮浸しかなぁ?
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ジョージ |
そうなのよ、この人の茄子の煮浸し、
美味しいの!
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ノリスケ |
ほ〜。で、ジョージさんは?
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ジョージ |
僕はね、野菜スープ!
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つねさん |
あっ、すーごい美味しいの。
ぜんぶみじんにした野菜のスープ。
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ノリスケ |
煮込み系得意?
前に、二人してうちに来て、
ローストビーフ焼いてくれたでしょう。
そのとき出た筋張ったクズ肉をさ、
煮込んで帰ってくれたのを憶えてる?
「このまま一晩寝かせてから、
明日カレーにすると美味しいわよ」って。
で、やってみたの。
あんなに旨いカレーを食ったことがない、
っていうぐらい旨かったわよん。
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ジョージ |
ふふ。基本的に煮込み料理好きなの。
あと、スパゲッティ。
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つねさん |
なんか、洋食だよね。
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ノリスケ |
スパゲッティはね、僕も得意。
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つねさん |
俺も作るけど。
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ジョージ |
スパゲッティってね、
男の子の料理って気がしない?
女の子に作ってあげるとね、
すごく喜んでくれるよ。
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つねさん |
あ〜。
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ジョージ |
あのね、これはね、うちの会社、
キャンプとか行くんだけど、
そこでわかったの。
基本的に女の子たちが作ってくれたほうが
ありがたいお料理と、
男の子が作ったほうがおいしそうな料理が
あるんだよ。
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つねさん |
へーえ。
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ジョージ |
手先をこちょこちょ使って作る
お料理っていうのは、女の子的なのよね。
男が作ったサラダとかって
美味しそうじゃないんだけど、
女の子が作ったサラダって美味しそうなの。
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つねさん |
ああ、そうだね。なんかね、ちぎり方からね。
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ジョージ |
そう。で、パスタとかっていうのはね、
じつは力仕事だから、
男の子が作ってあげたほうがね、
女の子は嬉しいんだと思うんだ。
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ノリスケ |
一人分でも、かなりのお湯を使うものね。
たーっぷりのお湯っていうのが、
コツのひとつだし。
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ジョージ |
あれだよね、女の子的に、
お料理があんまり得意じゃないわ、
けど料理が上手になりたい、と思ったら、
まず好きな人つくって、
好きな男の子と2人でもって、
お料理するといいかもね。
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ノリスケ |
ふん、ふん。
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ジョージ |
で、分業もいいんだけど、
「これは私の担当」っていうほうがいいな。
特に、男の子に、
美味しいパスタの作り方を仕込んで、
日本でいちばん美味しいパスタを作れる男の子を
育てる女とかって、格好いいかもしんない。
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つねさん |
ハハハハッ、面白いね。
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ジョージ |
で、自分は、女の子の自分は、
たとえば、揚物作ったり焼いてみたり、
サラダ作ったりとかして、いろんなこまごまを、
男の子のお手伝いをメインにやってもらって。
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つねさん |
男の子には、そういう、大きなものをひとつ。
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ジョージ |
そう、それをテーブルに並べて、
まずワイン飲むんだよ。
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つねさん |
うん。
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ジョージ |
ワインのある食卓って素敵だからね。
で、ちょっと小腹がたまったころに、
パスタが食べたい、って女の子が言うと、
彼が、「じゃ僕が作ってあげるよ」。
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ノリスケ |
おもむろに。
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ジョージ |
って、ささっとペペロンチーノかなんか
作ってくれるの。あーっ、すっげーいいかも。
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つねさん |
あー、いいな〜。
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ノリスケ |
あんたは食べたいだけでしょ。
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ジョージ |
逆にダメなのはさ、男の子に
「なんか、腹たまるの作れよ、
パスタかなんかあるだろう」
って言われちゃう、二人の食卓ね。
でも、そうやって、ちゃんと男、育てたら、
……別の女の子に、俺のパスタ食いに来い、って
言ったりして。
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ノリスケ |
アハハハハハハハ。
あたしが育てたのに!
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ジョージ |
ま、それも緊張感ということで、いいかな?
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つねさん |
ワハハハハ。
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ジョージ |
自分がお料理作る上においての約束事って何?
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ノリスケ |
化学調味料、使わない。
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ジョージ |
おんなじーっ。
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ノリスケ |
あとね、いいお塩。
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ジョージ |
そっ、いいお塩。
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ジョージ |
あとね、美味しいお野菜。
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つねさん |
あ〜。違うね、野菜ってねー。
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ノリスケ |
それは大きい。
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ジョージ |
あとね、美味しいお水。
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ノリスケ |
ああ、わかる。
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ジョージ |
これね、あの、お蕎麦を茹でるとき、
お蕎麦とかそうめんを茹でるとき、
特にあの、乾いたお蕎麦。
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ノリスケ |
うん、吸うからね。
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ジョージ |
お水吸うでしょう?
でね、お湯にミネラル・ウォーターとかを
使ったりする人がいるでしょう?
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ノリスケ |
ああ、ああ。
僕はしないけど……
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ジョージ |
だけどね、これはね、
乾いた麺がお湯の中にスコーンと入った瞬間に、
表面に膜を張っちゃうんで、
水を吸わなくなるんだって。
だから、いちばんいいのは、
お蕎麦を湯がきましょう、
って思う15分ぐらい前に、
お蕎麦をバットに一列に張って、
そこにミネラル・ウォーターをガーッとかける。
それでね、吸わせるの。
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ノリスケ |
ほ〜。
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つねさん |
半生みたいにするんだ。
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ジョージ |
そうすると、柔らかーくなって、
それをお湯の中に入れて、
通常の茹で時間の半分で揚げるんだって。
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ノリスケ |
あの、お米研ぐときも最初のお水、
いいお水にするほうがいいっていうからね。
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ジョージ |
そうそうそう、いちばん最初のぶんはね。
思うんだけどね、お料理ってさ、
調味料っていっぱいあるじゃない?
お砂糖だとか香辛料だとか胡椒だとか、
甘いもの、苦いもの、酸っぱいもの?
あるんだけど、ほとんどの味って、
野菜から借りてくることができるんだよ。
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ノリスケ |
あ〜。
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ジョージ |
たとえば、タマネギいっぱい入れると、
お砂糖なんか入れなくても甘いでしょ?
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つねさん |
うん、そうだね。
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ジョージ |
うん。で、トマトいっぱい入れれば、
お酢なんか入れなくても酸っぱいの。
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つねさん |
酸味が出るんだ。
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ノリスケ |
あと、うま味も出るよね。
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ジョージ |
で、苦味が欲しかったら、ニガウリ入れたり、
若い野菜入れたりすればいいの。
で、辛味が欲しかったら……
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ノリスケ |
ネギとか、唐辛子とか。
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ジョージ |
そう、唐辛子入れればいいの。
だから、ほとんどの味は
野菜からもらえるんだけど、
塩だけもらえないの。
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つねさん |
あ、そっかー。
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ジョージ |
だから、お水とお塩にいいものを使って、
美味しい野菜を使えば、
ぜったい美味しい料理ができるのよ。
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つねさん |
は〜。
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ジョージ |
だから、野菜スープ好きなのよん。
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