ジョージ |
今の課題として、
ぜひこれを美味しく作ってみたいっていう
野望を持ってるお料理って、ある?
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ノリスケ |
あるぞ、あるぞ。
僕は、天ぷら。
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ジョージ |
あ、僕もいっしょだ。
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つねさん |
あ〜。
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ジョージ |
美味しい天ぷら。
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ノリスケ |
難しーいのよ!
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ジョージ |
フワフワッ、サクサクッ、カリカリッ。
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ノリスケ |
おすしは、ぜったいに外で食べるでしょ。
ぜったいにできないってわかってるから。
でも、天ぷらは、できそうな、できなそうな、
ぎりぎりのところにあるのよ。
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つねさん |
ああ、難しいよね。
ただ、なんかあるじゃん、
コツのいらない天ぷら粉とかさ。
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ノリスケ |
そこそこのものはね。
でも、違うのよ。
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つねさん |
あれ、けっこうそこそこのものできるんだよ。
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ノリスケ |
できるよ。
でもね、75点とかで止まるんだよね。
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つねさん |
あ〜。
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ジョージ |
そうなんだよ。
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つねさん |
でも、天ぷらとかって、
家っていうより外で、
っていうイメージがあるなー。
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ノリスケ |
プロのお料理、ていうのは、あるよね。
でも、家でもできるから、
もっとできたらいいのになー、
って思うんだよねー。
かき揚げは野崎(洋光)さんのやり方で、
美味しくできたよ。
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つねさん |
ああー。
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ジョージ |
あんまりお粉いっぱい入れないやつ?
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ノリスケ |
卵黄と、ちょっとの粉を、
最初に種に混ぜちゃうの。
そうすると、ばらけないでしょ?
そのあと、衣をつけるのね。
すごく美味しくできた。
衣は120グラムの粉に200ミリのお水で……
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ジョージ |
でも、天ぷらがメチャクチャ上手い女の子って、
有難いんだか有難くないんだか分かんないよね。
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ノリスケ |
あら。困られちゃう?
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つねさん |
そーねー。
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ノリスケ |
ていうか、あんまりいない(笑)。
普通の、お料理上手なお母さんだって
天ぷらは、苦手じゃないかな。
うちの母も、天ぷらというより
フリッターになってるし。
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ジョージ |
女の子的に、今作れて格好良い料理って、
何なのかなー?
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つねさん |
何だろう? あ、俺、あれがあった。
高菜の煮付け。
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ノリスケ |
ちょっと、テンポがずれてるわよ。
あんたの得意な料理じゃなくって!
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ジョージ |
女の子的には?
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ノリスケ |
女の子ができて、生活感がありすぎずに、
作れたら格好良いな、っていう料理?
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つねさん |
何だろう?
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ジョージ |
ありあわせのお料理以外で。
気の利いた格好良い有り合わせが、
全ての、その、お御馳走を凌駕するんだけど、
だけども、彼が、たとえば、たとえば彼が、
ものすごい長期の出張に出てて、
2ヶ月ぐらい会えなくって帰って来るんだよ。
で、帰ってきて、一番最初に、
日本に帰って一番最初に口の中に入れるものを、
彼に作ってあげたいんだよ。
さあ、どうする?
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つねさん |
やっぱり、お味噌汁なの?
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ジョージ |
そうとも限らないよ。
ま、彼が好きなものが一番いいんだろうけどね。
あ、一番最初のお料理は
彼が好きなものを作ってあげればいいのよね。
で……
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つねさん |
その次だね。
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ジョージ |
そしたら、その翌日の晩ご飯だね。
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ノリスケ |
びっくりさせてあげたい。
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ジョージ |
そう。何がいいんかな?
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つねさん |
んぁ〜。
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ジョージ |
今的には、何がいいんだろうね?
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つねさん |
何だろう?
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ジョージ |
たとえば細々したものを
色々作ってくれるよりも、
主食がめちゃくちゃ美味しいほうが、いいかな?
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つねさん |
ああ。
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ノリスケ |
ご飯が美味しい! ってことね。
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ジョージ |
あの、野崎さんとこみたいな、
美味しい炊き込みご飯は?
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ノリスケ |
あ〜、美味しいね。すてきね。
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つねさん |
炊き込みご飯、いいね。
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ジョージ |
ねっ。
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ノリスケ |
ああいうのが、パッてできたら、
それ、格好いいな。
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ジョージ |
お母さんの炊き込みご飯でもなく、
お料理屋さんの炊き込みご飯のようでも
なくって、すーごい美味しい炊き込みご飯。
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ノリスケ |
わかった。つまり、
火で炊くご飯でしょう?
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ジョージ |
電気釜じゃなくってね。
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つねさん |
ほんとはね。
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ノリスケ |
火で炊くご飯を上手にできると、
これ、けっこういい。かっこいい。
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ジョージ |
ご飯上手な女の人って、素敵よ。
それがあれば……
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つねさん |
あとは、それこそ彼氏の好きなお料理で
大丈夫じゃない?
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ジョージ |
そうだね。あと、たとえば、
2人で一緒に食べて美味しかったものを……
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つねさん |
再現する!
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ジョージ |
うん。
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ノリスケ |
上手に再現する。それはすごく喜ぶよ。
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ジョージ |
たとえばね、男の人にお御馳走になる女の人が、
お御馳走になった自分の彼氏に、
お返しをするいちばんいい方法って、
お料理を作ってあげることなんだよ。
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つねさん |
あ〜、そうだね。
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ジョージ |
うん。で、しかも、何ヶ月後かなんかに、
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つねさん |
この前食べた、
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ジョージ |
そう、お御馳走してもらったあのお店の
あんなの、作ってみようかな〜って思って、
一生懸命勉強して作ってみたの、
とかっていうの、作ってくれると、
あ〜、この女に金使ってよかった〜っ!
って思うよ。
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ノリスケ |
かわうぃうぃ〜。
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つねさん |
そうだよね。
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ジョージ |
で、もう1回メシ食いに連れて行こう、
とかって思うよね。
いいかもー、それ。
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