本田宗一郎との100時間
 人間紀行
城山三郎
講談社 品切れ

城山三郎さんの本は結構好き。
この人が書く、経済人伝記物っていうのはね、
結構好き。何でかっていうと、
この人の中には多分ものすごい、
講談士? 的な要素があって、読んでて楽しいの。
この『本田宗一郎との100時間』というのは
ほんとに100時間、一緒にいて
いろいろ語ったことをドキュメンタリータッチで
書いてあるのね。
ボクはもう、日本の、もの作りが好きで、
その結果としてカリスマ経営者になった人の中で
本田宗一郎さんの話が一番好き。
というのもね、ボクの中にないのよ、この部分が。
基本的にオカマってもの作り、下手じゃん?!
どちらかというと、ものではなくて
ことを作ったり、ものを消費したり、
ものを使ったりすることは上手だけど、
デザインはするけど作れないみたいな
感じがあるのね。
オカマがせいぜい得意なのは料理作りとか服作り。
で、これ、どっちとも消費してしまったときには
形がなくなってるからなの。
あと、音楽もそうね。
いわゆる芸術系みたいなものっていってもいい。
多分ね、ほとんどの、もの作りで成功した
経営者の中には少年性というのがあって、
少年はもの作りをするの。
ボクだってあれだもん、小さい頃に、
時計を壊すのは上手だったけど、
一旦壊すと二度と元へ戻んなかった。
破壊者よね、私たちは。
んで、男の子たちっていうのはいったい
どういうことが大好きで、
少年のような気持ちで大人になるって
どういうことなのかっていうことを
この本で勉強させていただきました。
ほんとにワクワクするようなもの作りの、
お話があります。これはね、多分ね、
結婚を控えた女性が男って結局これなのよと
いうのを理解するときにはいいんじゃないかな?

とじる