口語訳 古事記[完全版]
三浦佑之
文藝春秋 ¥3,500(税込)
文春文庫で、『神代編』(¥630)
『人代編』(¥720)の2分冊あり

これはね、日本人である以上読んどきましょう。
いいよ、この『口語訳 古事記』って
すっごい読みやすいよ。これ、読んどきましょう。
なぜかっていったら、特に西洋人とね、
ある程度つき合うと最終的には
歴史観とか神の世界に向かってくわけよ。
多くの人は宗教持ってるじゃない?
でもね、ボクは、宗教、
持ってるとは言えないと思うのね。
でね、言うんだよ、とやかく。
言わなくてもいいことを。
無神論者だとかどうとかこうとか言うから、
そのときは『古事記』の話をいろいろするわけよ。
それで、面白いもので、『古事記』の世界の中で
神々が日本というものを作り上げる過程って、
北欧神話であるとか、
あるいはヒンズー教の神話であるとかと
全く同じなんだよね。
人は普遍的にある一つのことを考え、
創造というものから進歩、破壊を繰り返し、
また新たな進化の過程に向かうっていうのは
同じなんだっていうことを教えられるの。
でね、西洋人にとやかく言われた時は、
特にアメリカ人にはね、
あんたの国の歴史ってこの『古事記』の中にも
出てこないぐらい浅いのよって言ってやれば
それで済むから。

とじる