世界がもし
100人の村だったら
池田香代子・C.ダグラス・ラミス
マガジンハウス ¥880(税込)

懐かしいでしょう。でも何で、もうこれ、
なくなったの? みんな、言わないの?
‥‥って言うぐらいに、ほんとは今、
もう一回読まないといけない本なの。
もう一回読んで、今はどうなっているんだろう?
って、思わないといけないの。
だって、絶対よくなってないもん。
これはもう切にね、版元にですね、
2007年版とかっていうのを作っていただきたい!
できればこれが発行された年と、何年経った今、
こうなりましたとかっていう比較を、
やっていただけるとすごく嬉しいです。
人間としての美しさというのは
こういうセンスをいつも持ち続けていることだと
思うのね。それじゃあ、たとえば世界中の
貧しい人たちのためにボクたちが
ボランティアしなきゃいけないかというと
決してそうではなくて、
もっともっと一生懸命頑張って働いて、
一生分のお金を稼いで、もう金儲けのことを
とやかく考えなくて済むようになって、
初めて、じゃあどこそこの
食べられない人たちのために
ボクはこのお金を使って何ができるんだろう、
というふうにね、思えば
それでいいんだろうと思うんだ。
で、くじけそうになったときに、
いいや、ここでくじけたらば、
超大金持ちになって
貧しい人を救うことができなくなるんだ、
というふうに思いながら
これを読めば元気が出るよ。

とじる