ほがらかな名言集
vol.1
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ぼくがその人のことを
好きになるということは、
ぼくの体の中に
木の種を植えるようなものなの。
木が育つということは、
土の養分を摂って、
土の中に根っこを
張っていくわけでしょ?
土と木は別々のもんなんだけど、
木が大きく育つほど、
抜こうとすると
土を取っていかれるんだよ。
ぼくは「どんどんぼくの
中にいらっしゃい、
実がたわわになるぐらい
育ててくれたらば、
ぼくを離さなくなるから」
っていうふうに、
言ったことがあるの。
どっちがどっちか、
わからなくなるぐらいまで、
その間、ぼくはずーっと
栄養をあげ続けるから、
かわりにぼくもあなたの中に、
種をひとつ入れるからね。
栄養を下さい。
っていうのが、
おつきあいの関係だと思うんだ。 |
旗がたなびくためには、
風が吹かないといけない。
自分では、たなびけない。
この人には
「ぼくは、あなたに、
ぼくの旗を
たなびかせてくれる、
風になってほしい」
って言ったの。
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つきあう努力を、一生懸命するの。
違って当然なふたりのなかにある
数少ない共通項を拠り所にして
一生懸命理解しあわないと
いけないんだろうなと思う。
異なる部分を、お互い確認しあって
ひとつひとつ、潰してけばいんだよ。
その人が嫌いで、自分が好きなことを
その人に好きになってもらわなくても
構わないから。
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──単行本収録の章から抜粋掲載しました──
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