|
「ほぼ日」読者のみなさま、こんにちは。
銀閣の阪部(サカベ)と申します。
たくさんのみなさまに、お問い合わせをいただき、
ありがとうございます。
わたくしサカベ、こてこての京都言葉でございますが、
京の町にて、ほぼ日専用ケイタイをいつも持ち歩き、
みなさまの「京都の知りあい」になれるよう
お待ち申し上げております。 |
「ほぼ日」のほうにも、
たくさんのメールが届いていますよ。
いちばん多かったのが「舞妓さんが見たい」というご意見。
舞妓さんは「だらりの帯」で、
なんとなく夏のイメージがないのですが、
夏の京都で、舞妓さんに会える場所はありますか? |
|
舞妓さんは、祇園(ぎおん)の
花見小路(はなみこうじ)を下がった
祇園甲部あたりで、
夕方以降によう見かけます。
夏でもきれいに着飾っていやはりますよ。
京都の夜にはやっぱり舞妓さんが映えますねぇ。
一度、おうてほしいです。
ホンマモンの舞妓さんに‥‥。
でも、いきなりお茶屋さんで舞妓さんと遊ぶのは、
ちょっとむずかしいかもしれません。
お茶屋さんによくいかはる方に連れてってもらうのが
いちばんええけど‥‥。
いきなりそういう方といっしょに行くのも、
気が引けるしね。
だいいち、お金もかかるだろうし。
(もしも、の方はご連絡下さい)
祇園コーナでは踊りが観れます。 |
舞妓さんとおしゃべりできるチャンスは、
なかなかないんですね。 |
|
そやから言うて、
舞妓さんとすれちがうだけではおもしろないしねぇ‥‥。
あのね、これは夏だけなんですが、
舞妓さんにお酌してもうてビールが飲めて、
お話したりできるとこがあるんです。
しかも、お気軽に。 |
舞妓さんとお話?
えー、緊張しますよ! それに、高そうだ。 |
|
それがそんなことないんです。
上七軒(かみひちけん)というところに
舞妓さんたちがつねひごろ
お稽古をしている場所(歌舞練場)があって、
そこのお庭が、ちょっとしたすてきな
ビアガーデンになるんです。
舞妓さんは、ふだんの装いに近い、夏の着物姿です。
芸妓さんやお母さん(舞妓さんの大先輩)もいやはります。
席に来て、ビールのお酌もしてもらえます。
まわりは、わりと、地元の方ばかりだと思います。
ビールを1杯か2杯のんで、
お会計は、だいたい3000〜4000円くらい。 |
夏の着物姿の舞妓さん、いいですね!
場所もこぢんまりしているらしいし、
あがらないでお話できそうですね。 |
|
でもね、そこで出るお料理は、ビール、枝豆、おでん、
からしどうふ、くらいなんですよねぇ。
せっかくの京都の夜に、おなかぐうぐうで
ビールだけのんで舞妓さんの話を聞く、というのも
あれでしょ? |
あれですね。
おなかぐうぐうにアルコールは、いやです。 |
|
そこでねぇ、アイデアがあるんです。
すぐ近くに萬春(まんはる)という、
おいしいグリル屋さんがあるんです。
グリル屋さんというか、
ちゃんとしたレストランなんですけど。
そこのビーフかつサンドイッチがめちゃめちゃグー!
なんです。
それをですね、舞妓さんのビアガーデンに、
いいですか、ふっふっふ、
仕出ししてもらうんですよ。
これは、予約しておけば、できます。 |
わ、完ぺきですね。
サンドイッチを前もって予約しておいて、
ジャストタイミングで配達してもらう。
地元の人もビックリ、舞妓はんはぽっくりですね。 |
|
いえ、夏の着物だから、ゲタやと思います。
サンドイッチ以外にも、
ほかのお店でお寿司(細まき)が仕出しできるかも。
ちょっと調べておきますね。
上七軒のあたりには、
北野天満宮(きたのてんまんぐう)という神社があって、
毎月25日には市が出てにぎわいます。
骨董とか植木とか、
そのほかいろんな露店が出ていて、
のぞくだけでも楽しいですよ。 |
天神(てんじん)さん、と呼ばれている神社ですよね。
菅原道真がまつられている、学業の神様。 |
|
ええ。拝殿は国宝やから、ぜひ拝んでいってくださいね。
露店といえば、毎月21日には、
京都駅の近くの東寺(とうじ)でも、
市がたちます。
こちらは、空海ゆかりの寺ですから
弘法(こうぼう)さん、と呼ばれてます。 |
あ、以前に、その市に
偶然立ち寄ったことがありますよ。
夏の京名物ひやしあめ
(しょうが味のあまくて冷たい飲みものです)
も売られていて、地元の人にまじって
わいわいがやがや、楽しかった。 |
|
弘法さんの市ではね、笑ってしまうくらい
おっきいおまんじゅうが売られるんですよ。 |
・・・おっきいおまんじゅう、ですか。 |
|
ほんまに笑ってしまうくらいなんですよ。
21日にいらして、ぜひ食べてみてくださいよ。 |
はああ。ところで、東寺は有名なお寺ですが、
いいところですよね。
曼荼羅を再現したように仏像が配置されている
お堂があったりして、
空海のダイナミックさに感動したことを覚えています。 |
|
そうなんですよ!
あそこの仏像は迫力があります。
ずーっといても、飽きないですよね。 |
そのお堂で仏像を眺めて、
30分くらい、うとうとと眠ったことがあります。
でも、夏だったので
やっぱり暑くて目が覚めてしまいました。 |
|
東寺は京都駅にも「旅館 銀閣」にも近いから
ぜひ行ってほしいけど、涼しくはないですねぇ。
あ、涼しくなるなら、
東本願寺(ひがしほんがんじ)がおすすめです。
あそこにはね、毛づな、というのがあるんですよ。 |
毛?! |
|
昔の女の人の毛を束にして、綱にして、
飾ってあるんですよぉ。 |
怪奇・・・じゃないですかね? |
|
いや、私もはじめて見たときは、
びっくりしたもんで。
毛づなだけじゃなくて、本堂は涼しくて広くて、
人は少ないし、いいですよ。
寝るにはいちばんいいです。
東本願寺だけではなく、西にも行ってみてくださいね。 |
あ、ありがとうございます。
毛づなパワーで涼しくなって、
東本願寺の本堂で昼寝してみます。 |
|
いいとこですよ。
あとはねえ、夏の京都で
ぜひたのしんでいただきたいのが、
か・ん・み!
とっておきをご紹介しますよ。
もうね、宇治金時とかね、くずきりとかね、
ジー、ジーって、蝉が鳴いてるからこそ
おいしいんですから! |
では、次回はあまいもののお話をしましょうか。 |
|
しましょう、しましょう。
黒みつのところてんも、
ぜひめしあがっていただきたいですし。 |
みなさん、おたのしみに! |
|
ところで、宿のことなのですが、
「一人で宿泊したい」というご要望が
たいへん多かったので、
「ニュー銀閣イン」のシングルルームも、
ほぼ日読者のみなさまのために、
期間限定の割引料金を設けることにいたしました。
お一人旅、大歓迎! 8月31日までに限り、
「ニュー銀閣イン」シングルルーム
5,800円(通常6,300円)
旅館ではなく、お部屋にベッドのある
いわゆる「ホテル」になりますが、
とてもここちよいベッドなんですよ〜。
大きいお風呂にもご案内いたしますので、
ゆっくりおくつろぎいただけます。 |
ひとり旅こそ、心強い味方となる宿が必要ですものね。
では、では、みなさん。
次回は京都甘味の旅へご案内、です。
ほな、また。 |