「MOTHER3やりました?」

と、とあるバンドのギタリストの方に聞かれました。
ライブリハーサルの帰りの電車内でのことです。

どこにいくにも携帯ゲーム機を持ち歩いている姿を見られるうちに、
僕はすっかり関係者内のゲームご意見番になっていました。

「もちろんです。」

MOTHER3はまだ発売から一週間ほどしか経っていませんでしたが、
もうすでにちゃっかりエンディングまで遊んだ後でした。

「どんなでした?」

と続けて聞かれたので、
ボタンをタイミングよく押すサウンドバトルの楽しさや、
電話ではなくカエルに話しかけてセーブすることや、
最初にはやっぱりかっこいいとおもうものを
入力することなどを話しました。

どんなでした?と聞いたほうとしてはきっと、
そういういちいちの細かいことじゃなくて
いわゆるひっくるめて面白かったかどうかを
端的に聞きたかったのだと思います。

でも「おもしろかった」とただシンプルに
言ってしまうのは簡単だけれど、
これからMOTHER3をはじめる人に
じゃあ果たしてどうおもしろかったのかを
端的に伝えようとするとこれが急に難しいのです。

山手線の2、3駅の時間じゃとうていまとめきれないよ、
なのです。

いわゆるテーマとしているのは
家族についてのことなのだろうけれど、
MOTHER3には他にもたくさんの想いが
ぎゅうぎゅう詰まっていました。

しかもそのひとつひとつが、
受け取る人によってはメインテーマとなりうる
軸足を持っていました。

我慢しましたが本当なら、
魅力的でちょっとおかしな仲間たちについてのことや
気持ちの悪い笑い方をする
悪役に飼われていたねずみのことや
同じバンドマンとして見習いたい
DCMCのだらしなくかっこいい雰囲気のことや
ほかにも衝撃的だったり自分としては
謎だったりするモゴモゴについて
さらにいちいち細かく伝えたいのはやまやまなのです。

山手線一周しちゃいましょうか、なのです。

MOTHER3は一見すっきりとして、
しかしその実シンプルからはみ出している
不恰好さがあると思います。

そういう不恰好さを僕は信用しています。

やさしい手触りの残る素敵なゲームでした。

ちなみに「どんなでした?」という質問には
そのままを答えておきました。

「なんか、奇妙で、おもしろい。そして、せつない ですよ。」




第1弾デビューシングル『マドレーヌ』発売中!
3枚連続シングルリリース第2弾、
『夕凪オレンジ』発売中!


【ライブ情報】

■2006.08.20(日)
 「TREASURE 052 with ZIP-FM  〜daybreak〜」
 会場:名古屋 ELL & ell.FITS ALL
 共演:うたまろ、AIR DRIVE、キンモクセイ、
 ケイタク、sacra、SunSetSwish、GTP、樹海、
 TRIPLANE、ビアンコネロ、5050、 master*piece

■ 2006.08.24(木)
  〜Feliz Batuque presents〜
 “MUSIC FRIENDLY MATCH”Feliz  Batuque VS ロクセンチ
 会場: 青山 月見ル君想フ
 共演: Feliz Batuque(フェリス・バトゥーキ)

■2006.09.11(月)
 「6×60=all around(360-degree) @ O-west」
 会場:Shibuya O-west
 共演:東京60WATTS

HPはこちら

2006-08-17


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