ポケットに『MOTHER』。 〜『MOTHER1+2』プレイ日記〜 |
とある工場に踏み入れたが、 すいすいとは進めず、 こりゃもうちょい準備してこなきゃだな、 という感じで引き返してきた。 『MOTHER』はキツかった、 というのがずいぶんまえの僕の印象である。 とくに終盤のあたり、 レベルを上げてもけっこうキツくて、 かなり苦労した印象がある。 だから、キツいということは 覚悟していたつもりだった。 けど、思ったよりキツい。 ちなみにここでいう「キツい」は、 単純に敵が強くてなかなか進めないという意味である。 「思ったよりキツい」のには、理由がある。 もちろん、ゲームのバランスが もとからそういうふうになっている ということもあるけれど、 それ以上に、僕がヌルくなっているのである。 以前、先に進むと敵が強くなるというのは 当たり前のことだった。 以前、直接攻撃以外の特殊攻撃 (『MOTHER』ではPSI) をなるたけ温存しながら進んでいくというのは 当たり前のことだった。 以前、体力回復のアイテムを 買いそろえてからダンジョンに向かうというのは 当たり前のことだった。 しばしば敵にやられてしまって セーブポイントに引き戻されるのは 当たり前のことだった。 ダンジョンの道筋がわかりやすい一本道でないのは 当たり前のことだった。 ダンジョンの深部でやっと強い敵を倒して、 一歩進んだところでまた敵と遭遇するというのは 当たり前のことだった。 おいおいそりゃないだろマジかよ、 と独り言を言うのは 当たり前のことだった。 敵が強いということ以外の意味でいっても 『MOTHER』はやっぱり簡単なゲームではない。 マップは広いし、これ見よがしなヒントは少ない。 広がる世界の色彩は優しく 音楽はとっても素敵だけれど 根底にある骨格は冒険活劇のそれである。 その意味で、 『MOTHER』は気持ちのいい 絵本のようなものでは決してないのだ。 さて、工場をどうにかして抜けなきゃ。 フィールドの音楽を口ずさみながら、 ゲームボーイアドバンスSPを開く 帰り道のことを考えている。 |
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2003-06-28-SAT
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