ポケットに『MOTHER』。 〜『MOTHER1+2』プレイ日記〜 |
ずいぶん久しぶりにオネットに帰った。 テレポーテーション (『MOTHER2』ではテレポートになってた) を覚えたとき、すぐに帰ってみようかとも思ったのだけど、 できるだけ我慢すべきような気がして 帰っていなかったのだ。 オネットに着いた僕と僕の仲間は、 すぐに北から街を抜けて山道を上がる。 やはり、自宅へ向かうのである。 当たり前だけれど、そこらのモンスターは 僕らの姿を見ると一目散に逃げていく。 わざわざ追いかけたりはしない。 オネットのまわりのモンスターは カラスや犬といった動物系のやつらが多いから、 自分がすごく乱暴な人になったような気分になる。 自宅へ入ると、ゆっくりとあの音楽が流れる。 ほんとに綺麗なメロディーだと思う。 タフでクールなママは、 僕と僕の仲間のためにスパゲティーをつくってくれる。 2階にある僕の部屋に、僕らは一晩泊まる。 きっとにぎやかな夜なのだろうと思う。 だいぼうけんのはじまりね、 というママの声に押され、僕らはまた家を出る。 すべての始まりである隕石を4人で見に行く。 穴掘りをしている人に声をかけ、 ポーキーの家ものぞいてみる。 そして僕らはまたオネットへ下りていく。 思えば、ママのいる自宅は世界の端っこにある。 長い長い道の一方の端にママが待っていて、 僕はそこから長い長い旅に出たのだ。 ロールプレイングゲームにおいては 古い形なのかもしれないけれど、 僕はそのような構造が好きである。 ゲームによっては、 はじまりの街が物語の交差点になっていて しょっちゅう始まりの街へ 帰ってくるような場合もあるけれど、 僕は『MOTHER2』のように (あるいは『ドラゴンクエストIII』のように) 一方の端からスタートして どんどんどんどん進んでいく構造を好む。 そういったオーソドックスな形が 僕にとっては性に合っているのだろう。 「2001ねんくらいになったら かえしにきてちょうだいね」 街の地図を貸してくれた図書館のお姉さんは 僕らに向かってそう言った。 移植に際して、この年数を修正しようかという 案もあったらしいのだけれど、 あえて「2001ねん」のままにしたのだという。 それは気の利いた話だな、と僕は思った。 |
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2003-08-26-TUE
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