お金をちゃんと考えることから
逃げまわっていたぼくらへ。

第23回 自営業の人たちのメール、すごいです。



(※もうしこみは、売り切れにつき終了いたしました。
  ありがとうございました。
  ネット上で買いたいというかたは、
  オンライン書店・bk1 などを、どうぞ。)

どーーーもーーーーーっ。
前回にひきつづき興奮モードの木村です!

ご自分のお金にまつわる実情を
書いてくださったメールは、すごい貴重だし、
何かいろいろなものが「にじみでて」いるので、
めちゃくちゃに、おもしろいっすよーっ!!!!

とにかく、何よりも、
自営業の人の底力を感じさせられます。

では、さっそくみなさんのメールをどうぞっ。

________________________

●私はフリーでイラストレータ−していますが、
 お金の話になるとはっきり請求できない自分が、
 日頃から歯がゆく思っています。
 自分の得意ワザを売っているので、
 仕事の報酬料そのものが自身の評価価値と、
 てんびんにかけられているようで
 なんか嫌だなぁ〜と尻込みしてしまうのです。
 こういう仕事はおそらく、仕事が出来上がってから
 値段を決められることがほとんど
 あたりまえのように行われています。
 ひどいときは、企画だおれになると
 タダのときもあります。
 ふつう、モノを買う時は
 値段を調べて納得がいけば
 お金を支払ってそれを手に入れる、
 という順序を踏みますが、この業界では
 そういうところが異常ではないかと思うくらい
 いいかげんです。
 ほとんどの気の弱い人たちは、
 なぁなぁで取り引きをしているのです。

 金にうるさい奴には仕事はたのまん!という
 おカミの影のおふれに、みな恐れオノノイて、
 言うことを聞いているような気がするのです。
 このことを正面から考えると気がおも〜くなるので、
 目をそらしていますが、ようするに
 お金にガツガツしているクリエーターって
 かっこ悪いので
 「武士は食わねど高楊」
 を気取っているのじゃないかな〜。
 よその国の人ってもっとお金にシビアで
 あっけらかんとしていて、
 当然の報酬として請求するし、
 払う方も出すときゃドンって
 出しているように思います。
 日本は、お金にたいする変なスケベ心が
 まん延していて気持ちが悪いです。
 お祝とかお祝返しとかの風習でもそうです。
 人間関係にひびいてくるのです。
 お金のことでは言い出せばきりがありません。
 いつも気持ちがフツフツと不完全燃焼のようで、
 ままなりません。
 なんとかならないでしょうか?
 そんなこんなで消化不良で便秘ぎみなのですが、
 ここで少しでもスッキリ自分の考えと行動を
 つなげられることができればと思い、
 この本を讀んでみることにしました。

●私の取引先のカナダ人の社長が、事業の拡大をしようと
 お金を借りる際、銀行の人に向かって
 「一所懸命、使わせてもらいます!」と一言。
 その話を聞いて笑いちゃいましたが、
 本当はものすごくまっとうな表現なんだなーと
 考えさせられたことがあります。
 邱さんと糸井さんの対談、とても面白そうなので
 「一所懸命、読ませてもらいます!」

●お金に対する考え方はいろいろあって、
 どれが答えとかいうのはない。
 それはまるで正義に対して考えるのと一緒だと思った。
 どれが正しいとかは、歴史の問題で、
 直面している当時には分からない。
 けど、なんか違うぞっていうのは分かる。
 こういうのってどうしたらいいか本当に分かんない。
 お金って有れば有るだけ
 幸せになれるものじゃないと思う。
 でも、どのくらいが適当なのか分からない。
 いつでもいい服着て、高いレストランとかいってるのが
 幸せじゃないけど、
 でも、それが全くできないのも寂しいし、
 そういうのから離れると、心がすさんでくる気がする。
 私は今大学4年、大学院への進学を控えていて、
 周りが就職、フリーターなど、自分の力でお金を稼ぎ
 自分で立とうとしてる意気込みが見られる。
 それを見て羨ましいとも思う。
 でも彼らから見て私を羨ましく思う、ともいわれた。
 院卒後の職があるわけでもなし、
 経済面は親に頼りっきりだが、
 お金って本当に難しいと思う。
 私の知人に小学校の頃から万札を持ち
 皆に奢りまくってた女の子がいた。
 今は、といえばきちんと就職してて
 適度に良いように働いている。
 良いようにとは、彼女の言葉で、
 気が乗らなければサボるし、
 休日を利用して、バイトとかに勤しんでもいる。
 いわゆるパラサイトで、でも金に対する思いは貪欲だ。
 キャバクラとかでも働き、
 したいように使いまくっている。
 そういう風に彼女を育てたのは
 彼女の幼い頃からの金銭感覚だと私は思う。


●うちは今のところはお金に全然困っていません。
 でも、いつ何時お金に困る事に
 なるかもしれないという考えが心の片隅にあります。
 仕事は商売ですが、サラリーマンの方も
 このご時世ではリストラされるかもしれない
 という不安はあると思います。
 ですから子供には贅沢を覚えさせてはいけないと思い、
 うちにはお金がないことにしてあります。
 「家を建てたので借金がたくさんある。」
 (本当はローンを完済しているのですが)
 ということにしてあります。
 その家を建てるお金は親からかなり出ていて、
 それに対する後ろめたさもある気がします。
 このやり方がいいのか悪いのか
 自信がなかったところでの今回の出版。
 立ち読みしたところでは、不自由させない方が
 おおらかに育っていいのかしら?
 すぐに予約しました。
 よく読んで自分なりに答えを出したいと思います。

●ほぼ日で、邱さんのコーナーを知り、
 それがきっかけで、現在、
 『お金の原則』という邱さんの本を読んでいます。
 そのなかに、倹約というのは
 自分のお金同様に、他人のお金も
 だいじにすることだという言葉がありました。
 この言葉に、うなりました。
 自分のフトコロがいたまないときには
 高いものを食べようとするとか、
 長電話していいとか、と思う
 そういう心根が卑しいということです。
 お金のことをちゃんと考えることは、
 お金を通して自分の品性を
 確認することなんだと思いました。
 また、こういうことも書いてありました。
 お金というのは、使って初めて
 お金になるのだ、というのです。
 使って完成するものだと。
 お金持ちというのは、いくら貯めたかではなく、
 いくら使ったかで決まると。
 お金持ちには遠いですが、こんな私でも、
 使い時を知っている、自分なりにいい
 お金の使い方のできる人になりたいと思います。
 そのためにも、「お金をちゃんと・・・」の
 この本を是非読んでみたいです。楽しみにしてます!

●私は以前、家族の失敗の穴埋めのため
 若い頃から貯めてきたお金を失いました。
 幸い借り入れたお金も返済し、
 失った分と同じほどの貯金を作る事もできましたが、
 今は貯めたお金をがまたなくなったらどうしようと
 ひどく不安になったり、好きなものを買っても
 無駄使いしたような気がして
 ひどく気がおもくなったりといった
 後遺症(?)に悩まされています。
 もともと運用など考えたこともなく、
 普通に貯めていただけのお金でしたが、
 自分が何をしたわけでもないのに、
 ブラックホールに吸い込まれるように
 無くなってしまい、なにも残らない。
 これは本当に納得がいかない出来事でした。
 「立ち読み」を読んで私はお金が「怖い」と
 思っているのだと確信がもてました。
 以前なにかの本で「怖い」ということは
 「知らないこと」だという話を読んだことがあり、
 今私に必要なのはお金について知ることだと思い、
 本の購入を決めました。楽しみにしております。

●私にはフリーターの彼氏がいます。
 彼は一生独身で通すつもりで、
 ビルの窓拭きなど、効率良く稼げるアルバイトをして
 お金を貯めては、長期の旅に出る生活を
 繰り返してきました。
 ところが、29歳で8年来の友人であった私と
 つきあい始め、間もなく
 「結婚したい」と言い出しました。
 私の父はサラリーマンで、
 私の彼が友人として家に遊びに来ていた頃には
 「これからの男は
  それくらいのバイタリティが
  あったほうがいい」
 と好感触だったのですが、
 結婚を前提として付き合っていると告げると、大激怒。
 「幸せな結婚には安定が絶対条件だ!」と。
 私は、3年間のアメリカ留学の後、日本に帰国。
 映像翻訳者になることを目指して、派遣で働きながら
 学校に通っています。
 将来はフリーランスで働くつもりなので、
 やはり安定したお給料をもらう職業とは言えません。
 30までフリーターをしてきた彼と、
 そんな私の結婚なんて
 父には考えられないことのようです。
 結婚生活と安定した収入は切り離せないものだと。
 父の言うことに一理あるとは思いながらも、
 お金、お金と連発する父の言葉を
 素直に聞く気にはなれませんでした。
 何か神聖なものを、
 汚いもので喩えられてるような気がしたのです。
 父に反対されようとも、
 私達の気持ちに変わりはありません。
 しかし、今の私達は「愛」を大義名分にして、
 お金のことを考えることから
 逃げ回っていると思います。いつも
 「二人で頑張れば、どうにかなるよね」
 という感じで。
 この本を読んで、
 お金のことにちゃんと向き合いたいと思います。

●はじめてメールします。
 毎日、22時台のドラマを横目で見ながら、
 デリ版をチェックして、
 HPはじっくり、23時から寝るまで楽しんでます。
 早速ですが、立ち読み後に考えたことをつらつらと。
 私は本屋に勤めています。
 最近当店で売れている本ベスト3は
 『チーズはどこへ消えた?
 『金持ち父さん貧乏父さん』
 『仕事が出来る人出来ない人』という具合で、
 ちょっと前、年末あたりは飯島愛さんの
 『プラトニックセックス』が
 一大バブル期を築いていましたが、
 年明けとともに突如「お金」に絡んだ本が
 どかどか売れるようになりました。
 『チーズ〜』に至っては飯島バブルを
 ゆうに凌ぐ売れ行きです。
 これが都内のビジネス街や繁華街の店だというなら、
 ビジネス書のちょっとしたヒット商品、
 という捉え方も出来ようものです。
 が、私の勤め先は神奈川の郊外店です。
 お客様の8割は女性、
 しかも30代のお母さんたちです。
 その若いお母さんたちがこぞって
 『金持ち父さん〜』『チーズ〜』を買って行くのです。
 これはちょっとした異変、という話になっています。
 今までお父さん達に任せていた「お金」の問題を、
 自分で考えようとしているのかな?
 子どもと一緒に考えようとしているのかな?
 だとすると、もしかしたら『お金をちゃんと〜』は、
 売り方によっては大ヒット??
 めったに出来ない新刊のプレヴューが叶って、
 とてもとても嬉しいです。
 発売と同時に大々的に仕掛けます。
 配本、たくさんあるといいな〜。
 売れ行きは追ってご報告します。
 (匿名希望の書店員)

●毎日立ち読みしながら
 「この本は買うぞ!でも本屋さんでいいか・・・」
 と思っていた私ですが、
 装丁と申し込みフォームにつられ、
 先ほど思わず申し込んでしまいました。
 簡単&あっという間にできちゃいました。
 届くのが楽しみです。
 大学を出てから3年、きちんと就職したことがなく、
 バイトをしたり英語の学校に通ったりしていますが、
 社会人未満である私は
 お金ときちんと向き合ってないどころか
 これまではちょっとお金をなめてました。
 痛い目にあわないうちに出会うことのできたこの本で、
 お金との付き合い方を一から考えようと思ってます。

●お金って人間のガソリンとオイルみたいなもんですね。
 たくさん持ってるとオイルにまわす分が増えて
 スムーズな人生を送れるような気がします。
 貧乏だと、ガソリンにしか使えなくて
 「心」というエンジンが
 焼きついてしまいそうになります。
 少ない中からなんとかオイルにも使って、
 エンジンを壊さないように気をつけてます。
 お金をたくさん持つとエンジンの排気量が
 どんどん増えてガソリンも
 いっぱい必要になりそうです。
 オイルも高級なものが良さそうです。
 「心」が大きくなるならお金たくさん欲しいです。
 でも、維持する必要があるから怖い気もします。
 ボロは着てても心は錦、みたいな
 心境になれれば良いですけど、
 どうやら並の人間では無理のようです。
 「お金、欲しいねぇ〜」
 渥美清さんもどこかで誰かにつぶやいたらしいです。
 みんな欲しがってる。

●感想メール読みました。
 今日の感想メールも奥が深くて
 「仕事はきつくてちっとも楽しくない、
  でも、お給料はまあ、貰っている方かな、
  なんて言ってるあなたは
  自分の労働もお金も大事にしてないということだ」
 とか
 「自分のために時や空間を買ってあげる
  ためだけのお金はいりません。
  ともに流れていくことの出来るお金を理解できれば、
  違う生き方の示唆になるように思えます」
 など、本当にそうだなあと思います。
 私は夫の会社の経理の仕事をしています
 仕事にはりあいを感じ、また商売の面白さも
 わかりかけてきたところですが
 もっと自分の力をのびのびと出せる事(仕事)が
 あるんじゃないかなあと思うんです。
 何ができるかなあと考えるのと同時に
 お金の問題が出てきます。
 そうすると難しくなってくるので、
 金儲けなしのやりがいだけを考えると
 それでは寂しい・・・。
 金儲けも張り合いだと考える自分が現れてきて
 私ってそんなにお金が好きだったんだと
 気づいたのですが、
 それだけではないなにかがあるような、
 やっぱお金が好きなだけかな.....。
  本が届くのを楽しみにしています。  

●お金って、ほしいものや
 したいことがあると、
 目の前にワッと迫ってきますが、
 逆の場合は存在がとても希薄に
 なってしまいますよね。
 お金は結局ツールであって、
 お金の先にあるものがみえていないと、
 お金自体もよくみえないものなのかなあと
 お金がよくみえない私は最近よく思います。

●わたしも今まで、お金に関しては
 「使わないことがいいことだ」と思っていました。
 だけど立ち読みさせていただいて
 「ちゃんと使わないとちゃんと入ってこない」
 のだろうと思うようになりました。
 考えてみれば今の不況と言われている状態はまさしく
 「ちゃんと使わないからちゃんと入ってこない」
 と言った状態なのではないでしょうか?
 この本を読んで精神的な不況に陥らないように
 自分の考え方を見つめなおしてみたいと思います。

●今日、はじめて
 「お金をちゃんと・・・」を見て、
 あわてて注文してしまいました。
 どうせ書店で買うつもりだったけど、
 イベントのチケットを予約する気持ちみたいに
 うきうきするので・・・
 私は今、リストラにあって、無職です。
 「金のことばかり言うな」
 という上司の言葉をまにうけて、
 仕事ひとすじにがんばってきましたが、
 気が付くと、今残っているのは
 上司に給料のことを
 しつこく話していた人ばかりだったのです。
 今回、「お金をちゃんと・・・」の本の内容を知り、
 今の私になにかヒントを
 与えてくれるのではないかと期待しています。
 もちろん、おもしろいもの見たさもありますが・・・

●毎日楽しく拝見させていただいてます。
 「お金をちゃんと考えることから
       逃げまわっていたぼくらへ。」
 このタイトルを見た瞬間に
 購入を決めていた部分があります。
 お金のことはかなり前から
 真剣に考えるようになりました。
 もともとの薄給に加え
 ずさんな金銭管理のため給料が入っても
 預金残高がマイナスになる、という状況が
 けっこう続いています。
 お金を貯めるには使わないこと、
 というのはわかるのですが、
 おそらく、それ以外にも
 いろいろなヒントがありそうで
 楽しみにしています。

●本の装丁、かっこいい!
 予約済みなんですが
 またさらに、到着が楽しみになりました。

●まだ、立ち読みのさわりしか読んでいませんが
 お金って、人間にとってなんなのでしょうね。
 みたいなことを突き詰めていくのかなぁー、
 なんて、勝手に想像しながら楽しみにしています。
 糸井さんが、生徒に100円を捨ててきなさい
 っていう課題を出したことと
 つながってるような気がしました。

●こんにちは。
 いつも楽しく立ち読みさせていただいてます。
 本文も「先が早く読みたいよー」って感じですが、
 皆さんのメールもホントいいですね。
 いろいろな「お金観」があるんだって、
 つくづく感じました。
 夫婦間での違いを書かれている方のなど、
 興味深く読ませていただきました。
 私と夫は、お金にたいしての価値観は
 まあ近い方だとは思いますが、それでも
 「あ、それはちょっと…」と思う時もあります。
 あまり口に出すこともなく、
 まあいいか的に暮らしていますが、子供が産まれて、
 将来、子供に対して「お金の使い方」を
 どう教えていくかってことを考えたら、
 お互いの「お金観」を
 じっくり話すことも必要だなって、
 本文とメールを読んでそう思いはじめました。
 これからも楽しみにしています。

●父が若い頃、実家は自営業でした。
 まじめに仕事していましたが、税の知識が無く、
 その準備がなかったので
 祖父が死んだとき、相続税が払えませんでした。
 仕事の性格上、不動産がたくさんあったのです。
 やむなく、機械などを売り払い、
 支払いの猶予をもらったのでしょうか。
 その後、職を転々とし、五十代後半で、
 やっと小さな会社の経理として落ち着きました。
 家庭はちょっとお金に不自由、
 という空気はありましたが、
 私は物を欲しがる子でもなく、流行にも疎かったので、
 大学進学のとき以外、
 それほど不自由を感じませんでした。
 その頃の写真を見るといつも私だけ、
 服装のトーンが違います。
 そしてその後、
 私は偶然自営業の人と結婚しました。
 景気の動きのつれ、余裕があったり、
 薄氷を踏む思いのときがあったりしますが、
 大きなお金の、使い方も
 やりくりも一から勉強、経験です。
 あの頃、小さいときはともかく、
 ある程度ものが分かるようになったら、
 家のお金のことを話して欲しかったなと
 つくづく思います。
 お金についての、
 生きた貴重な経験だったのにと思います。
 でも、聞かされなかったおかげで、なんだか・・・
 と思いながらも知らぬが仏で、
 暗くならずに過ごせたのかなとも考えたりします。
 子供には家計状態を大まかに、話しています。

●私はある雑誌の編集を任されている
 (請け負っている)のですが、
 ごく最近独立し、会社をつくりました。
 そのこともあって、最近になってやっと
 「お金のこと」を考えるようになりました。
 たぶん、容易にご想像いただけると思うのですが、
 「お金が問題ではない。
  いい雑誌をつくるのが私の仕事」、
 「管理する方ではなく現場にいたい」
 という気持ちが強く、
 お金のことはあまりよくわからない、考えたくない、
 というのが、それまでの私のスタンスでした。
 外部の人にお支払いする原稿料などは
 きちんとしたいという思いがあって、
 自分なりに料金体系をつくったりはしていましたが、
 全体のお金の管理については、まったく無頓着でした。
 それが会社をつくってみて、いちいち驚くこと、
 気づかされること。
 会社の仕組み、銀行、税金、リース、
 帳簿のつけかた……遅まきながら、
 ああ、世の中ってこんなふうにできていたのね、
 という感じです。
 でも、それをよく知ってその中で
 うまくやってやろうというより、
 なんか仕組みそのものがおかしくない?
 という気持ちが強いです。
 書き出すと長くなるので、省略しますが、
 今度の本は、それならどうすればいいのか、
 そのためのヒントをくれるかもしれない、
 という気がしました。

●今日、立ち読みをしました。
 「芸術とお金」について書かれた
 感想メールを読みました。
 これ、本当に難しい問題です。
 私の父は、イラストレーターです。
 さらさらっと描くタイプじゃなく、
 かなり手の込んだリアルなモノを描きます。
 一頃は広告や出版関係で、バリバリ仕事をしてました。
 当時は会社勤めでしたから、
 営業は他の人がやってくれていました。
 その後独立。
 時代が変わり。カタログ文化です。
 高品質の1点ものより、安くて軽いものが受ける。
 父の絵を売り込みに行くと、
 先々で「すごいですねぇ〜」「きれいだなぁ〜」
 と感心されるらしいのですが、仕事は出ない。
 良い仕事をしているなら、
 売れるのでは?と思いますが。
 営業に慣れていない父は、すっかり職人なんですよね。
 何処にどれだけお金をかけるか。
 自分の何を売り込むか。
 相手から、自分がどう見えるか。
 自分を売り込んだり、
 自分に投資する術を知らなすぎます。
 ド素人の娘から見ても歯がゆいことばかりです。
 力の入れどころ、お金のかけどころ。
 そういうところを父にも学んでもらいたい。
 まだ一花咲かせられる、と信じています。
 そんな気持ちで、読める日を楽しみにしています。

●実は私が所属している会社にも
 お金、つまりお給料のことをあまり気にするのは
 浅ましい、いけないこと、という空気があり、
 いつも歯がゆい思いをしています。
 給与体系、というか、どんな仕事をどの程度やれば、
 評価され、ちゃんと報酬をもらえるのかどうかが、
 全く見えない、あいまいなのです。
 それは、仕事をする上でのモチベーションに
 とても影響してきます。
 でもそういうことをいうと、
 半人前のくせに給料をあげろとは何事だ、とか、
 それより腕をみがきなさい、
 という言われ方をしてしまう。
 好きな仕事だから、
 プライドをもって取り組みたいからこそ、
 きちんと評価されたいのです。
 仕事である以上、納得できる報酬という形で、
 評価されたいのです。
 この忙しさが過ぎたらみんなで焼肉を食べようとか、
 ハワイに行こうとかではなく、
 個人実績への評価がほしいと思うのです。
 10人程度の個人経営の会社とはいえ、
 社長の信条と経営とは別にあるべきだと思います。
 経営者は、やっぱりお金の問題と
 正面から向き合って、お給料のこと、
 なぜ今この金額なのか、社員ひとりずつに、
 どうすれば評価があがり、報酬があがるのか、
 きちんと説明する機会がやはり必要と感じます。
 お給料をあげてほしいんじゃない。
 きちんと話し合って、納得していたいだけなのです。
 自覚的でいたいというか。
 「がんばれば、見る人はちゃんと見ていて、
  ある日突然ご褒美をくれる、その日を信じて云々。」
 これは、ビジネスの姿勢ではないと思う。
 お金のことを、きちんと話し合うことは、
 あさましいことでもなんでもない、
 だって生きていく上で最も大切なものだから。
 お金の使い方が、生き方なんですよね、きっと。
 老いてゆく両親や、家族のために、誇りを持って
 お金をかせいでいければいいな。
 そのためにも、社員になかなか情報開示したがらない
 社長をつかまえて話したいです。
 まとまらなくなってしまいました。
 風邪など、周囲ではやっています。
 私も風邪です。東京の方ではいかがですか?

●予告編で既に面白えぇ!って
 夢中になって読んでおります。
 もう注文出してしまったけど、
 「もう一冊買って誰かにお裾分けしたろか」
 等と思っている次第です。
 そう言えばQさんの本、最近読みまくってます、俺。

●遊びに遊ばれるな
 酒に飲まれるな
 お金は・・・使われるな
 と、なるのかしら?
 衣食住の生活の基本はもちろんのこと
 お金を語らずして生活は成り立ちません。
 欲求をコントロールすることから始まって
 すべてのものが、すべてのことが、
 お金を媒体として動いています。
 それをどうやって娘に教えればいいのか
 迷っていました。
 お金を考えるなんて
 タブーのような気もしていました。
 それで、お金のことを考える本を予約してみました。

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たくさんのメールをどうもありがとうございました。
立ち読み連載って、こんなにいろいろな人が、
さまざまな状況で受けとめてでくれてるんだ!!!

そーして!ほぼ日でのご注文も、最終段階だよ。


↓こちらの応募フォームに記入するだけですので、
 「買いたい」というかたは、ぜひ予約をどうぞ。

『お金をちゃんと考えることから
     逃げまわっていたぼくらへ』
(邱永漢+糸井重里著・PHP研究所)


もうしこみは、売り切れにつき終了いたしました。
ありがとうございました。

ネット上で買いたいというかたは、
オンライン書店・bk1 などを、どうぞ。

2001-02-21-WED

TANUKI
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