博士 |
これはまた、クッキリと‥‥ |
アジコ |
ネコが人に憑くって話はよく聞くけど、
逆にネコに憑くおじいさんっていうのは‥‥ |
アジオ |
非常に珍しいケースだよね‥‥ |
博士 |
生前、よほど可愛がっていた
ネコちゃんなんじゃろうな。
その未練がいまだに断ち切れんのじゃ。 |
アジコ |
だから今もこうして見守っているのね。
美しい話だわ。 |
アジオ |
頭に巻いてるタオルは
どういう意味? |
博士 |
生前、よほど気に入ってたタオルなんじゃろう。
その肌触りがいまだに忘れられないのじゃ。 |
アジコ |
だから今もこうして巻き付けているのね。
ふざけた話だわ。 |
アジオ |
じゃあ、好きなモノに囲まれて幸せだね。
このおじいちゃん。 |
博士 |
そのイイ感じが、逆にこのおじいさんを
現世に引き留めておるのかもしれんな。 |
アジコ |
お気に入りのタオルを巻いて、
大好きだったネコちゃんとコタツで丸くなる。
おじいちゃんにとってはここが天国なのよ。 |
アジオ |
このネコちゃんは気づいているのかな?
おじいちゃんの存在に。 |
アジコ |
ネコは霊が見えるっていうもんね。
じゃあ、ネコちゃんもさぞかし嬉しいでしょうね。 |
博士 |
そうとも言い切れん部分が、
このネコちゃんの微妙な表情に表れておるな。 |
アジオ |
まあ、四六時中頭にタオル巻いた老人に
見張られてちゃね。 |
アジコ |
ネコちゃんの気持ちを察したおじいちゃんが、
無事成仏できることを祈るばかりね。 |
博士 |
ふむ。そういうことじゃな。
悪い霊ではないからな。
気長に様子を見ることじゃ。
ではアジオ君、次の作品じゃ。 |
アジオ |
はい!
お次はハンドル・ネーム
ザリガヌ〜ンさんから送られた
この怪奇現象です! |