最終回　味写よ！ありがとう！ 博士 さて諸君！ 丸４年間続いた味写入門も、 ついに今日で最終回じゃぞい！ アジオ ネット社会の片隅で、ささやかながら こんなに連載を続けられたのも、 作品を送ってくれたみなさん、 ほぼ日スタッフのみなさん、そしてこの連載を 応援してくれたみなさんのおかげです！ アジコ 連載終了を発表してからは、 いろんな方々から 心のこもったメールをいただきました。 みなさん本当にありがとう！ 博士 そして、最終回を盛り上げようと、 今週はいつにも増して、 たくさんの作品が集まりました！ アジオ 作品数が多いので、いつものように じっくりコメントを付けられないけれど、 まずはみなさんの作品を発表します！ アジコ それじゃ、最後の作品発表！ ドドーンといってみましょう！ 味写No.374「懲罰」 （Ｈ・Ｎ らく２１さん） ▲写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。▲ アジオ 新潟の温泉地で撮った、某タレントさんの 漬け物ショップだそうです！ アジコ 鼻から垂れたつららが、 漬け物以上の味わいを出してるわ。 博士 思わず売れ残った笠を 掛けたい気持ちにさせられるな。 アジオ 笠地蔵っぽく？ アジコ きっと大晦日には、軒先に大量の漬け物が 届けられるでしょうね。 味写No.375「ジャンパー」 （Ｈ・Ｎ らく２１さん） ▲写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。▲ アジオ 川崎の有名なお祭り、 かなまら祭りで撮った一枚だそうです。 博士 かなまら祭りといえば、 全国のオカマさんが集まって、 おちんちんの御神輿をかつぐことで 有名な祭りじゃな。 アジコ その御神輿が、 後ろにピンぼけで写ってるわ。 博士 そして手前には SEIKO MATSUDAのジャンパーを羽織った、 パンチパーマのオッサン。 アジオ この組み合わせ‥‥ まさに神のイタズラだね。 味写No.376「突き動かされて」 （Ｈ・Ｎ ゆうもさん） ▲写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。▲ アジコ ‥‥こっちも おちんちんネタね。 アジオ 投稿者のお便りを、一部紹介するね。 　チンチンをあらわにしているのが 　ボクなのですが、 　全くこんなことをしていた記憶がなかったので、 　母にこれは何をしているのか尋ねてみたところ、 　どうやらこの時期ボクは、汗だくになりながら 　近所の人達にチンチンを 　こうやって見せて回っていたそうです。 　子供にしか感じ取れない何かによって、 　ボクは突き動かされてい たのでしょうか。 　（Ｈ・Ｎ ゆうも） 博士 現在も突き動かされていないことを、 祈るばかりじゃぞい！ 味写No.377「プロ根性」 （Ｈ・Ｎ あじのすけさん） ▲写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。▲ アジコ こちらは香港で撮った、 観光客の一団と現地カメラマンの人らしいわ。 アジオ ベストアングルを追求する、 現地カメラマンのプロ魂を感じるね。 博士 ‥‥アングルより、 手ぶれの心配をした方がいいのでは？ アジコ おまけに投稿者が現地で集めた、 香港スターの味写ブロマイドも紹介します。 博士 どうやら香港は 味写先進国のようじゃな‥‥ 味写No.378「ガリバー」 （Ｈ・Ｎ えみさん） ▲写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。▲ アジオ 公園のブランコで撮った一枚。 遠近感のマジックで、右のひとがガリバー化！ 博士 しかし、本人は ガリバーとしての自覚ゼロ！ アジコ こんな面白写真になっていることに、 全然気づいてない雰囲気が面白いわ。 味写No.379「パスタ」 （Ｈ・Ｎ おじょうさん） ▲写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。▲ アジコ パスタ、多っ！ 博士 大量すぎるパスタが、なぜか笑えるっていう事実。 味写にはそんな発見がたくさんありました。 アジオ そんな、 どうでもいい発見がね。 味写No.380「天ぷら」 （Ｈ・Ｎ さて坊さん） ▲写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。▲ アジオ こっちは 大量のてんぷらが‥‥ アジコ その量に、後ろの（テレビに映った）久米さんも 驚きを隠しきれない様子ね。 味写No.381「ステーキ」 （Ｈ・Ｎ フレッドさん） ▲写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。▲ アジコ 今度は、 でっかい霜降り肉が！ 博士 肉やら天ぷらやらパスタやら‥‥ まるで最終回に、大量の差し入れを もらったようでうれしいぞい！ アジオ あと、後ろで見切れているおじさん、 一枚目の梅宮辰夫にそっくりじゃない？ 博士 ‥‥ホントだ。 なんというシンクロニシティ‥‥ 味写No.382「マンゴー」 （Ｈ・Ｎ ウーちゃんさん） ▲写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。▲ アジコ なんて、 適当な追加商品なんでしょう‥‥ アジオ せめてペンで 描いて欲しかった‥‥ 博士 そして諸君！ アジオ＆アジコ なになに？！ 博士 驚くことに、これが味写の歴史を飾る 最後の一枚なのです！ アジオ＆アジコ ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ！！ 博士 以上、４年間に渡って 大量の味写作品を送ってくれたみなさんには、 あらためて感謝じゃ。 アジコ 心残りなのは、送ってもらった作品、 すべてを味わえなかったことね‥‥ アジオ それはボクたちの味わい力不足なのです。 せっかく送ってくれたのに、 掲載できなかったみなさん！ 本当にごめんなさい！ 博士 こういう形での連載上、 やむなくお蔵入りにした作品も多かったが、 味写はすべて平等なのじゃ。 アジコ ええ。 たしかに味写には最初、 それなりのコンセプトがあったんだけど‥‥ アジオ それは家の中で眠っている、 家族アルバムにさえ貼られない失敗写真を、 その失敗ぶりを含めて 面白がろうというものでした。 博士 じゃが、連載を続けるにつれて、 解釈の幅もじょじょに広がっていったのじゃ。 たしかに元から面白い被写体を狙うのは、 最初のコンセプトからズレてはいたものの、 それを送ってくれた投稿者の気持ちと、 毎週楽しみに見てくれている 読者の気持ちを考えると、 面白い写真はやっぱり載せたくてな。 しかしその拡大解釈によって、 味写は写真の見方にとどまらない テーマを持つようになったのじゃ。 アジコ かんじんなのは、 世の中の面白がり方ってことよね！ 博士 その通りじゃ。 誰も見向きしない写真にも、 別の面白がり方があるように、 世の中のすべては、 光の当て方、視点のズラし方しだいで、 いくらでも面白くなる。 味写とはつまりその実践であり、 味写作品はその証拠品というわけじゃ。 アジオ うん！　よく言った。 この貧乏人！ 博士 うるさいわい！ ともかく、これで諸君たちは、 無事、味写入門を終えたわけじゃ、 そして入門を終えた君たちはもう 立派な「味者」なのじゃ！ アジコ 私たちが‥‥ 味者？！ 博士 左様。 ここで学んだ教訓を忘れずに、 今後とも世界を自分たちの目で 味わい尽くして欲しい！ あと、味者の必読書、バカドリルもよろしく。 アジコ ‥‥この場におよんで、 宣伝か！ アジオ でも、そいういうことなら任せてよ！ ボクら、こう見えてもグルメなんだぜ！ 博士 それではみなさん！ 味写入門は今日で終わりますが、 味写を楽しむ心に終わりはありません。 今後ともみなさんが 最高の味写に巡り会えることを祈って！ 全員 ４年間、どうもありがとうございました！ チャオ！ 2008-12-28-SUN

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