しかし、執拗に解明すべきことでもないのか、 結論は、その場では 明確に示されませんでした。
それよりも、 大切なことがあったからかもしれません。
罪を裁く、その判断は 被害の大小だけではなく、 被告人の状況に踏み込み 原因に近づけるところまで近づいて 下さなくてはなりません。 そのことが、今回の裁判官によって 傍聴初心者の我々に示されることになりました。
‥‥ とらせてくれるレース?
裁判官が法廷でこんなにも 話すものだと思っていませんでした。
被害に遭ったのは、 置き忘れたカバンであったこと、 そこには現金も入っておらず、 すぐに持ち主の手に戻りました。 早朝の駅周辺は、 酔った人がたくさん寝ていて、 犯罪が起こりやすい場所でもあります。 しかし、起こりやすいからといって 罪を犯したことを軽くみることはできない。
被告人は、このところ、 懲役3年を3回続けています。 あなたの年齢からすると、 もういちど刑務所に入ると、 出てこられないかもしれない。
法を守り、 きちんとした余生を送ってください。