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6月18日、サンパイジュンパラギー、バリ。
(スガノ) |
ほぼにちわ、みなさん。スガノです。
今日はバリですごす最後の日です。
とくにおおきなイベントはなく、
チェックアウトの午後6時まで、
みんな思い思いの「最後の日」をすごしています。
わたくしスガノは、午前中は
ウブドの町にくり出し
おみやげを少しだけ買い、
残りの時間はアマンダリのレストランで
5日ぶりにパソコンを開き、
バリコーヒーを飲みつつ、
ほかの乗組員が通りすぎるのを待つことにしました。
レストランのすぐ脇では、地元の少女たちが
ダンスの練習をしています。
花がひらひら舞っているみたいです。
今回の研修旅行は、部屋割りはくじ引きで、
飛行機の席はアルファベット順。
長い時間を濃密に使うことで、
「ほぼ日」の明るいビルで
おなじフロアで時をすごしていた乗組員たちの
あたらしい表情をみることができました。
ふだん話さないようなことが
こんなふうに木や光や湿気のあるところでは、
わんさか出てくるんです。
パソコンのディスプレイ越しに話をしていた人が
ふと横を見ると白目をむいて
ありえないくらい爆睡していること、
ただそれひとつだけでも
なんだか至福の気分でした。
星空の下で、風が通り抜ける場所で
終わりなく流れる時間を
みんなが惜しむように話をしつづけました。
バリ最後の今日は、
ひとりでザバザバ泳ぐ人
バルコニーで昼寝をする人
ひとりで徘徊する人
などを発見。
わたくしがスタンバっているレストランにも
何人かが立ち寄ってくれました。
まずは、スギエとアロハがやってきました。
「五感がとぎすまされたかんじがします」
「ここに来た人も迎え入れる人も
ストレスを受けている人がひとりもいない。
やろうとしてもできないことです。
居心地がいい場所にいることで
すごくみんななかよくなったね」
ベイちゃん
「そういえば、この旅行中にいちど
糸井さんがぼくのことを
『バリちゃん』って呼んだんだよ。
おかしいよね!
ぼくはこんなに
自分をさらけ出したのははじめてです」
ここバリから「今日のダーリン」や
このページが更新できたのも
ネットをつないでくれたベイちゃんと、
モギのおかげです。
シェフとべっかむ3がプールからあがって
自慢のボディからしずくをたらして
レストランにやってきました。
「からだをあっためてはジューッと冷やし、
をくり返していました。
もういちど、ここに来たいなあ」
「家を買わなければいいんですよ‥‥」
「そうですね‥‥」
そうなのでしょうか‥‥。
今回の旅で、写真をたくさん撮っていた
ぐっさんがやってきました。
今日掲載している写真もみんな
ぐっさんがすてきに撮ってくれたんですよ。
「どこを撮ってもきれいすぎて
ポストカードみたいになってかえって困りましたよ。
どこかに毒を入れないと。
でもまあ、毒みたいな役ができる
アクのある見ばえの人は
ほぼ日乗組員のなかにいっぱいいましたからね‥‥」
毒薬みたいな毒役がね‥‥。
ハリーがやってきました。
「あのね、もう二度とみんなで
こういう体験はできないかもしれないからね。
今度はひとつ、
なにもかも終わりや!という前に
こういう体験をしたいね」
なにもかも終わりや、というときには
こういうところで楽しむ気持ちが
消えていると思うんですが。
「だから、そこが微妙やね‥‥」
横にいたナカバヤシが言いました。
「ハリーの言うとおり、なかなか来れないよね。
ん? なんでかって? うーん、
ここに来る理由が、
なかなか見つからないからかもしれないからかな」
そういえば、我々がここにいる理由って
いったいなんだったのでしょう?
7年前に「ほぼ日」がはじまって
糸井darlingが
「いつかみんなでバリに行こうな!」と
言っていたこと、
「ほぼ日」のトップページに
「バリ時間」と書いてあること、
途切れることなく毎日更新で来たこと、
それはわかってはいるけれど、結局は
「とにかく、バリだ!」
というかけ声のもとに
1週間明るいビルをぽっかり空ける覚悟をし、
全員大車輪で準備を行なったのでした。
理由は、はっきりとは言葉にされなくて、
かけ声でやったこと。
でも、野性に戻ったみんなの
それぞれの笑顔の裏に隠された芯のようなものに、
その理由がくっきりと
あらわれているのではないかと思います。
もうずいぶんと太陽が傾いてきました。
これから数時間後にわたしたちは飛行機に乗って
日本に戻ります。
来週からの「ほぼ日」が劇的に変わることはないけれど
27人ひとりひとりのなかにポコポコ生まれた
あったかいボールのようなものを、
長い期間がかかると思いますが
お届けできるといいなと思います。
このバリ旅行の最後のレポートは
東京に着いたあとに、
わたくしと同級生の永田がお送りします。
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2005-06-18-SAT |
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