コロッケ地図。
うまいコロッケを食べ歩きできる旅。

<コロッケ特派員レポート:福岡篇>

こんにちは。
今年で30しっとるけ〜のけ。
ROCK西本です。
ええ、30ですからこれからは立派な
「中年」とか「おじさん」の仲間入りですが、
これからも金髪でいきますので、関係各位の皆様
どうぞよろしゅうに。

さて、今回のコロッケレポートは
香川県のあおぐみ特派員のレポートを紹介します。
香川といえば以前、うどんとコロッケの親密な関係性で
盛り上がったところ。
しか〜し、あおぐみさんは地元香川ではなく、
ぼくの故郷、福岡県のコロッケ屋さんを
レポートしてくれたよ。
今月末に友人の結婚式で帰郷する予定が、
突如、キャンセルになったぼくとしては嬉しいかぎりだぞ。
福岡ってだけでそんなに盛り上がるなよ!って声が
聞こえてきそうだが、
福岡ってだけで「なんだか他人事じゃない」気分がするのは
福岡の県民性ですからしょうがないのです。
ね、鳥越さん、そげんこつですもんね?

それではあおぐみさんよろしくぅ!

こんにちは
香川県のコロッケ特派員のあおぐみです。
冬休みに家族旅行をかねて九州地方へ行って来たので,
その報告をさせていただきます。

コンパスリンクは我が家のステップワゴンに
ダッシュボードの真ん中に装着されました。


どっしり。

一家4人とコンパスリンク1台との小旅行です。
朝5時20分、自宅を出発。
最初の目的地は愛媛県の西端、
佐多岬半島の先端の三崎町です。
ここから8時30分発佐賀関行き(大分県です)
のフェリーに乗ります。
松山道を約200kmひた走り、愛媛県の大洲市に到着後
コンパスリンクへ初接続。
ビックリしたのは、
コンパスリンクの画面はお姉さんなのに
朝一番のオペレータの声がお兄さんということでした。
夜勤かな?ご苦労様です。
ちなみにお昼時はお姉さんになってました。

三崎町のフェリー乗り場へのナビ設定をお願いしたのですが
これには何とも不安をかき立てられました。
目的地を設定すると、
そこまでの距離と到着予定時間が画面の左下に出ます。
大洲で設定した画面に表示された距離と到着予定時間は、
あと50km,9時02分。
時刻はすでに7時30分。
時速60kmで走れば、8時過ぎには着く計算なのに
1時間も過ぎているナビの到着時刻。
うーむ、旅行前の計算なら余裕で間に合うはずなのに
などと考えながら走っていると
車は予想を遙かに超えた渋滞に巻き込まれ
あっという間に時刻は8時に。
あと20km走らなくてはいけません。
どう考えてもこりゃー無理だと判断し、
予約を入れていたフェリー会社に
キャンセルの電話を入れようとしたものの
電話番号が分からず、
コンパスリンクで調べてもらおうと思ったところ,
山に邪魔をされて通信が途中で切れること三回。
結局,キャンセルの電話はできず。
これは「キャンセルせずに努力せよ」
という天の思し召しか?と車をぶっ飛ばしたら、
なんと間に合ってしまったのでした。
コンパスリンクの励まし(?)がなかったら,
きっとあきらめていたことでしょう。

前置きが長くなりました,コロッケです。
九州地区でリストに載っていた2件に行って来ました。
1軒は1個20円という宝来屋。
もう1軒は高校生に人気という肉のたなか。

まずは宝来屋から。
手元にあるデータは以下の通り。
店名:宝来屋
住所:福岡県福岡市早良区西新4−8−2
   西新商店街内
営業時間:朝の4時半頃から(コロッケは11時半頃から)
コロッケは夕方の4時半頃には売り切れています。
もっと早くに売り切れる日ももちろんあります。
特記事項:コロッケ5個で100円。
 
いやー、探すのに苦労しました。
コンパスリンクを使ってナビ設定をしようとしたら,
早良と西新の読み方が分からない。
これもコンパスリンクでたずねたら教えてくれるのかな、
などと 考える余裕もなかったので、車を路肩に駐車し
通行している人に聞きました。
最初に通りかかった人は東京から出張で
福岡に来ていた人だったりして分からず
次に通りかかった女子高生に聞いてようやく
「さわら」と「にしじん」であることが判明。
不審がられたのは言うまでもありません。
さて,ナビ設定をして西新商店街には着いたものの、
商店街のどこかが分からず。


どこかわからん。

年末の買い物客でアメ横並みに混んでいる


店の前の筋はこんな感じ。

商店街を2往復してやっと本通りから
横道に入っていったところに
「宝来屋」を発見!




看板はテントの下に。
そりゃわかりません。


発見したときはうれしかったです。
でも、時刻は4時30分
すでにコロッケは売り切れていたので,
この日はお話だけを伺い、翌日再度訪ねることにしました。


残念!

お店データにあったように、
このご時世に、コロッケ5個で100円!
それもしっかりと中身の詰まった
ごろんとしたコロッケなのです。


五コ100円の文字が!

以下,調査の結果分かったことです。

【宝来屋のコロッケ】
形状:先がとがった俵型
    おじさんの手のひらで軽く握った形
大きさ:平均9cm×4.5cm×2.5cm
重さ:平均52グラム
価格:20円
 ☆一日に約600〜700個が売れる。
 ☆100個単位で買っていく客もいる。
 ☆材料はじゃがいも、玉ねぎ、ひき肉のみ
 ☆おいしさの秘訣は秘密
 ☆コロッケ自体のもうけはさほど無いが
  ・取材が多く,広く知られたので,値上げできない
  ・コロッケといっしょに他のお総菜も買ってくれるので
   よいそうです。
味:ふわっと軽く,ほの甘い。
  何による甘さかはおじさんの秘密なので
 (教えてくれなかった)分からないが,
  とても独創的な味です。
  コロッケは1種類だけ。メンチカツ
  (なんと1個30円)など各種お総菜たくさん。


ちょっぴりとがった宝来屋のコロッケ 

宝来屋はおじさんが初代で、一代限りの予定だそうです。
この道一筋40年!
娘さんが手伝っていらっしゃいますが、
もうお嫁に行っているので
継ぐことはないだろうとおじさんは言っていました。
にぎやかな商店街の中にあるとても味のあるお店なので
一代限りはもったいないです。



帽子がキュートなご主人
 
さてもう一件。肉のたなかです。
手元にあるデータによると
店名:肉のたなか
住所:福岡県福岡市中央区赤坂
   赤坂2丁目のバス停の裏の方
   スーパーヤマエの斜め前
特記事項:高校生がよく寄るらしい

肉のたなかはさっぱり分からず,
手がかりとなる赤坂2丁目(東京みたいでしょ)の
バス停の近くを 車で30分以上ウロウロ。
スーパーヤマエも発見できず
結局,初日は分からずじまいでした。
そこで、ホテルの電話帳を調べ(何をしてるんだか)
ようやく住所が分かりました。
このお店は確かにバス停からは近いけど赤坂ではなく
そのとなりの警固(ケゴと読む)という町。
そりゃあわからんぜ。
この警固という町はホテルから歩いても行ける距離。
ナビを使うまでもないやと思ったけど、
やっぱり車でウロウロ15分。
それでもわからず、最後は歩いて調べました。
そしてついに、ありました。


やきとりもやってます。

さて,肝心のコロッケは
【肉のたなかのコロッケ】
形状:円盤型
大きさ:平均直径7cm 厚さ2cm
重さ:平均60グラム
価格:70円
 ☆一日に約50〜100個が売れる。
 ☆材料はじゃがいも、玉ねぎ、ひき肉,牛乳
 ☆おいしさの秘訣は手作りであること
  ・バターを使うこと
  ・肉屋だからひき肉をたくさん使うこと
味:洋食屋さん系のこくのあるコロッケ。
  シンプルなのに,リッチな味わいです。
  カニクリームコロッケが、これまた
  ほっぺが落ちるほどうまい。
  他にカレーコロッケもあります。


忙しそうなご主人。失礼しました。


丸い、たなかのコロッケ

たなかのご主人も初代で、この道20年だそうです。
すぐ近くに筑紫女学院園高校があり、
学食ができるまでは 店の中が制服で真っ黒になるほど
学生さんが来ていたそうです。
仕出し業も忙しいようで、
この日も盛り合わせの大皿をたくさん
作っているところにお邪魔したので、
大変お忙しそうでしたが手を動かし続けながらも
にこやかにインタビューに答えてくださいました。

四国から九州へとコンパスリンクに頼って
旅行したわけですが
使っていくうちに、
便利さが分かってくるという感じがしました。

コロッケ屋さんについては、
今回は2件だけの調査でしたが
それぞれのお店で仕事への情熱とコロッケに対する
愛情を伺い知ることができました。
特に宝来屋のご主人が「おいしさは秘密」
と言い切ったときの表情には
40年のプライドとある種の凄みを感じました。
いずれにしてもコンパスリンクのおかげで楽しく
快適な旅ができました。
また、コロッケ行脚の旅に出たいと思います。


あおぐみさんの九州上陸地点である
大分の佐賀関ってところは「関さば、関あじ」
で有名な場所ですね。
ここから福岡市に行くのってかなり
時間がかかったでしょう。
あおぐみさん御苦労さまでした。

「宝来屋」のある西新商店街はなつかしかったなぁ。
前にも書いたけど、ぼくは西新小学校卒業ですから。
西新商店街って福岡では有名だものね。
アメ横みたいな雰囲気だっていうのは、よくわかる。
ぼく自身は「宝来屋」の事は覚えてないけど、
うちの母親あたりはここのコロッケを
夕食に出してたんじゃないかなぁと思いましたよ。
1日600〜700コロッケが売れるって尋常じゃないよ。

一方、「肉のたなか」は近所に女子高があるから
どうかは知らないけど、メニューの方も女性受けが
良い感じだね。

どちらの店にも共通しているのが、
店主が気さくにインタビューに応じてくれていること。
おそらく、そんなに突っ込んまなくても
相手の方が沢山喋ってくれたんじゃないだろうか?
福岡の人って「すぐ友達になりたがる」から。

またまた、故郷自慢になってしまったけど、
このコロッケがやばいぜ!
おいらもコロッケ特派員するぜ!
って方はcro@1101.comまでメールくださいませ。

そういえば、西新商店街で実家が文房具屋さんを営んでた、
同級生の佐座くん。
元気かなぁ。

2001-01-13-SAT

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