田中 |
サイバーコンセントは
いつから立ち上げられたのですか? |
鈴木 |
去年の11月1日からですね。 |
田中 |
とにかく最初にページを拝見して
いたく感心しました。
レイアウトであるとか、
ナビゲーションのされ方とか、
リンクの貼られ方とか。
ほんとによく出来てるなあと感心したのが
はじまりだったんです。
まずは、サイトのユーザビリティに驚いたんです。 |
中村 |
うれしいですねえ。 |
田中 |
で、単に機能的だけじゃなくて、
おもしろいんですよね、読んでいて。 |
鈴木 |
はい。「読ませる」っていう部分、
これをすごく大事にしたんですよ。
なにより「売る」ページではなく、
「伝える」ページにしたかったんです。
特に「修理する文化」を伝えたかった。
だから、修理エンジニアを
トップページの真ん中に据えたんです。 |
田中 |
その一つ一つのタイトルの付けられ方とかですねえ、
実に工夫されていて、
修理エンジニアの方々が60人も
紹介されているんですけど、
そもそもこのサイトを制作されるのに
かなり時間がかかったんじゃないですか? |
鈴木 |
ええ。長かったねえ。 |
中村 |
めちゃくちゃかかりましたね。 |
斧田 |
おととしの春くらいに打ち合わせ始めて。 |
田中 |
ってことは、1年以上ですねえ。
3人で何度も
打ち合わせされたんでしょうねぇ(笑)。
全体の作りで、いろいろ意識されたと思いますが。 |
中村 |
製作上はですねえ、
画面の横幅をうまくおさめるように、
作り直したんです。 |
田中 |
あ、一回作ってみたら幅が広がってしまった? |
中村 |
そう、710ピクセルで作ったら
鈴木さんが「こんなんだめだよ」って駄目出しで。 |
田中 |
あはははは。それ、ありがちですよねぇ。 |
中村 |
ほとんど出来てたんですけど、
全部さかのぼって作り直しました。
それが一番苦労したことですかね(笑)。
あと字の大きさは考えました。
やっぱり、
あの、ちっちゃい字を使いたくなっちゃうんですけど、
ターゲットが
40代以上の男性っていうことだったんで。
ま、要するに鈴木さんと斧田が
ターゲットということで。 |
田中 |
ええ、ええ。その二人を通らないことにはねえ。 |
中村 |
それからタイトルや見出しの付け方とかも
なるべく女性的にならないように言われましたね。 |
田中 |
あー、厳しそうだ。 |
中村 |
ここらへんの「修理受付」っていう
ごく普通の言葉なんですけど、
この言葉が決まるまでに二転三転したんですよ。 |
鈴木 |
そうですね、言葉ひとつに時間をかけました。 |
田中 |
あ、他にどんな候補があったんですか? |
中村 |
何でした? 最初。「見積り受付」とか。
あ、違う、「見積書」というのもあったっけ。 |
斧田 |
もっと分かりにくいのもあったよ。
忘れるもんだね。 |
一同 |
笑 |
中村 |
「物を売る」っていうのと
ちょっと違うじゃないですか。
「サービスを売る」わけなんですけど、
あんまり一般的に知られてるサービスとは
言いがたいところがあるんで、
それをパッと見て何をするところなのか、
分からせるっていうリクエストが強くて、
鈴木さんにはいまだに不満があるんじゃないかなと
思うんですけど(笑)。 |
田中 |
さっき「男っぽく」っておっしゃったのが
非常に気になってですね、
ターゲットが40代のまさに自分達だって
おっしゃったんですけど。 |
鈴木 |
ええ。 |
田中 |
運営されてる皆さんが
実に楽しそうな雰囲気っていうのが
すごく伝わってくるなって思いまして。
特にインターネットのサイトとかビジネスとか
見てると、
やってる人の楽しさが
自然と受け手に伝わりますよね。
ページににじんでくるところがあるじゃないですか。 |
鈴木 |
出ますよね、ええ。
で、なんちゅうの、
「販売してます」っていうだけの
ページっていうのは、
ほとんどそれがにじまないでしょ? |
田中 |
ええ。にじまないですよね。 |
鈴木 |
にじまないから全然おもしろくない。
その販売から入る切り口は
いっさい取らないと決めたんです。
さっきも言ったように、
「読ませる」とか「文化」とかを常に心がけたんです。 |
中村 |
人が見える? |
鈴木 |
そう「人を見せないと」っていう部分で
一番気をつかいました。
それが今言った楽しさ。
あ、これが一番最初のコンセプトだったね。
ホームページ作る最初に
「人が見えるホームページにする」っていうのが。 |
田中 |
その人が見える。
しかも、男子校的な良さっていうのを感じたんですよ。
こうページを見渡しても、
女性が全くいないところもそうかもしれないし(笑)。
『科学と学習』にときめくような感じ
というのがですね、
ここにすごくよく表現されているなというかですねえ。
理科魂みたいなのがあるじゃないですか。
男が小さい頃に必然的に持つような。 |
鈴木 |
ええ。 |
田中 |
で、大体みんな理科できなくて挫折して
理系じゃなくて文系とか文学の方とか
行ったりするんですけど、
その何か理科心というのが
非常に詰まってるなあと思ったんです。 |
鈴木 |
ああ。理科の成績、みんな悪かったよな(笑)。 |