田中 |
やはり修理件数は、
店舗が増えるごとに着実に増えるんですか? |
鈴木 |
トータルの件数は
もちろん店舗が増えれば増えますけど、
まあ店の立地とかによってかなり差はあります。 |
田中 |
はあ。 |
鈴木 |
えっとね、店では一番多いのは
月間2000件くらいの修理をやって。 |
田中 |
ええ? |
鈴木 |
粗利で35%っちゅうことは
それくらいでやるわけですから、
回転させないと在庫が溜まっちゃうんで。
要するにいかに在庫を溜めないやり方にするかが
うちのポイントなんです。 |
田中 |
はい。 |
鈴木 |
店頭でも日数を決めちゃうんですね。
例えば、最初に2日って決めちゃう。
要するに2日で返さないと在庫が溜まるから、
お客さんに早く日にちを言って返しちゃう。
直ったら連絡じゃなくて、
最初に直せっていう
日を決めちゃうやり方しないと
効率が悪いんです。 |
田中 |
それでもやっぱり修理の方は時間がかかりますよね。 |
鈴木 |
修理は手間をかけてやりますね。 |
田中 |
バックエンドに修理待ち品がいっぱい溜まると
大変ですね。 |
鈴木 |
大変なんですよ。
管理をしにくくなるし、
いろんな部分でロスが多くなるんで、
ロスを無くすには早く修理を終わらせるのが一番。 |
田中 |
じゃ、スピードが大事なんですね。 |
鈴木 |
スピード大事なんですよ。 |
田中 |
うーん。 |
鈴木 |
うちでやっててね、
平均預かって返すまでが、
月によって違ったりするけど大体5日だよね。 |
田中 |
ああ、5日間ですか。 |
鈴木 |
預かって返すまでですよ。
早いところは3日とかで返します。
たとえば、今の季節、
北陸とかでは、暖房器具の修理が多いんです。
今、必要なものだから、
それで約束の期間に間に合わない時は、
貸出機を用意する。
サイバーコンセントではできないんですけど、
リアルな店舗ではそんなことをしてる。 |
田中 |
貸出機がすごいっていう話をしてたんですよ。
ミスターコンセントのページを見てですね、
7つか8つの約束のうちの一つですよね。
よく車だと代車っていうサービスがあると
思うんですけども珍しいなぁと思いまして。 |
鈴木 |
ええ。パソコンは無理ですけども、
パソコン以外は貸し出してます。
中に返って来ないって人もありますけどね。 |
田中 |
あ、そのまま持って行っちゃう人がいるんですか。 |
鈴木 |
修理品を引き取りに来ないで。
そういうのはね、中にいますけどね。 |
田中 |
じゃあみなさん、
大体お一人当たり何ケースくらい
1日に修理されるわけですか? |
鈴木 |
えっとね、100件か150件くらいですかね、月。 |
田中 |
ってことは20日くらい働かれるとしても、
大体1日…6台とか7台…。 |
鈴木 |
メーカーには300台なんて人もいるんですよ。
それはほら、自分とこのメーカーだけですから、
うちは全メーカー対応しなくちゃいけない。 |
田中 |
そうですよねえ。 |
鈴木 |
どんなメーカーのものを
持って来ても請けちゃうっていう。 |
田中 |
部品在庫はどっかにまとめて置かれてるんですか? |
鈴木 |
あ、ここに。店に置いてるんです。 |
田中 |
あ、店に置いてるんですか。 |
鈴木 |
各店に置いて。
大体ここの店にも4〜5000点は置いてるんですね。
そのくらい置いてあります。 |
69 |
それは一旦、一括でメーカーから
購入して各地に分配してるんですか? |
鈴木 |
いや、店ごとで。
要するに全部店で完結するやり方なんです。 |
田中 |
じゃあ店ごとにメーカーに発注されるんですか? |
鈴木 |
そうですそうです。
店ごと、担当者ごとに発注するというやり方ですね。 |
田中 |
でもまとめて発注した方が
一括ディスカウントがききやすいとか
そういうのはないんですか? |
鈴木 |
いや家電品はないですね。
で、PC関係は変動が激しすぎるから
そういうことはあんまり。 |
田中 |
あ、価格の変動が。はあ。 |
69 |
あと地域によって必要な部品とか、
よく出る部品とか違ったりするんですね。 |
鈴木 |
そうなんです。あるんですよ。 |
田中 |
部品が小さいから
こういうこじんまりした店構えでも
充分ストックできるっていうところがあるんですね。 |
鈴木 |
できるんですよね。
さっき言った商売の部分で言うと、
部品の在庫っていうのがわりかし気になる商売でしょ。 |
田中 |
ええ。 |
鈴木 |
こんなちっぽけで額は小さいんですけど、
数が多いんで、部品が結局、死んじゃうとか、
その動いてない部品をどうするかっていうので、
システムを作ったりとかね、
そういうことをやってるの。 |
田中 |
ああ。スピード出すには部品在庫って大事ですもんね。 |
鈴木 |
そうそうそう。
だから問題も起こるわけで、
毎日そういうデータを出すわけです。
いくら預かっていくら出してとか、
部品がどうなってる修理日数がどうなってるとか、
粗利がどうなってるっていうデータを
毎日出しているんです。
修理日数の重要性が高いですよね。
3日から中には6日までバラツキがあるわけですよ。 |
田中 |
はい。 |
鈴木 |
そうすると「6日なんて遅いじゃない」って、
何が悪いって部品がないとか、
修理スタッフがどうだとか、
そういういろんな問題が分かってくる。
うちは毎日会議やってますから。
朝9時から。 |
田中 |
え、毎朝ですか? |