鈴木 |
スターを作りたいっていう会社なんですよ。
スターを作る。 サービスなんてステージがないじゃないですか。
でもみんなステージに上がれるように、
ステージを用意すると。
みんなスターになってくれよということですよね。 |
田中 |
はい。
その個性と組織のバランスっていうのが
すごくいいですよねえ。 ほんとにやる気があって動機の高い人には
ステージを用意して、
スターになるチャンスがあるっていう。 |
鈴木 |
そうそう。
で、毎回キャンペーンやるんですね。 毎月キャンペーンやりっぱなし。 キャンペーンの中で
いろいろスターが出てくるわけですよ。
あ、これはもの売るのがうまいヤツ。
今はブロードバンドの「Yahoo!BB」とか
売ってるわけですけど、
取れる人間と取れない人間、そこでスターが出てくる。 |
田中 |
はいはい。 |
鈴木 |
例えばエアコンクリーニングなんていうと、
誰がお客さんに
説明うまくしていっぱい取れるかっていう
キャンペーンやるわけですよ。
それも、毎回、毎回スターが出てくる。 |
69 |
スターがやった方法を
スターじゃない人が真似すれば底上げすると。 |
鈴木 |
そう。
ブロードバンドは一人何件セールスするとか
決めるわけですよ。
みんな取れないんですよね。 で、取れるやつの事例を毎日紹介して、
この人はこういうふうにやって取れたんだから、
君も取れないわけないよっていうことを
毎日、ひたすら飽きずに電話会議するんです。 |
田中 |
メールでやるわけでもなければ、
電話なわけですね。 |
鈴木 |
メールはデータだけ。
毎日ね、何件取れたっていうデータは
僕のところに送って、
僕はそれを見ながらみんなにどうなんだよっていう。
こんなケースで取れたっていうことを。 |
田中 |
おもしろいですねえ。 |
鈴木 |
それが、数字がほんとに上がるんですね。
今やっている「Yahoo!BB」のキャンペーンでは
最初1カ月で240〜250件。
僕はそれでもけっこう取ったな、
みんながんばったなと思ったわけですよ。 |
田中 |
はい。 |
鈴木 |
翌月は250件くらいで、
1月になったら500何十件になるわけですよ。
繰り返していってね。 |
田中 |
ふーん。 |
鈴木 |
倍になっちゃっうわけ。 おもしろいですよね。
「全然できない、できない、できない」
って人が、
できるようになっていく。 |
田中 |
できなかった人もいい真似ができるわけですよね。 |
鈴木 |
そうそう。真似してくれよっていう。
案外商売のコツかもしれないですよね。 |
田中 |
笑 |
69 |
懇切丁寧に教えなくても、とりあえず真似する。 |
鈴木 |
そう。知識とかあんまりいらないんですよね。
知識持ってると売れなかったりするんですよね、
こういう商売だとね。 知識なんかより、もっと人あたりがいいとか、
決めごとをうまく言える、
この言葉を引き出せばいいんだよとかいう部分です。
一応、営業店舗ですから、
稼がないといけないもんで、
そういうことは どうしても必要になってくるんですよね。
技術やってる人間とフロントで営業やってる人間が。 |
田中 |
ええ。 |
鈴木 |
お客が来てる店頭を見てるとおもしろいもんですよ。 修理っていう販売をするわけです。
その修理の販売に付属して、
今ブロードバンドをお勧めしたり、
期間によっては違うものをお勧めしたりやるわけです。 |
田中 |
はいはい。 |
鈴木 |
そんなもの売れないっていうものが、
みんな売れてくるようになる。 |
田中 |
はあー。 |
鈴木 |
しゃべれないとかいっぱいいますけどね。 |
田中 |
営業のスタッフの人は大体各店舗に一人とか。 |
鈴木 |
2人はいる。2人とか3人。 営業の人間は
大体量販で店長をやってた人間だとか、
他の業種でサービス業やってたとかいう人たち。 |
田中 |
ああ、営業の経験者なんですね。 |
鈴木 |
それとその修理の人たちが
組み合わせてやっていくという感じ。
最初に修理スタッフを集めるんじゃなくて、
最初にフロントの人間を集めて店を作っていく、
あとはそれから探していくっていうやり方ですね。 |
田中 |
はあー。 |
69 |
普通、逆で始まりますよね。
修理の人たちを集めてって考えがちですよね。 |
鈴木 |
それだと先に進まないんですよね。
やっぱりお客さんが来るのかと、
不安が先になったりする。
「できるからやるぞ」みたいな感じではなく、
「決めたらやるぞ」じゃないとダメなんです。 |
田中 |
はいはい。 |
鈴木 |
最初に決めちゃう。 |
田中 |
笑 |
鈴木 |
日数だってそうです。
「2日とか3日で修理できっこないじゃん!」
っていう話を
それで押し通しちゃってやらせる。
おかげでスピードが上がるから、
お客も喜ぶし、在庫も少ないし。
修理スタッフも随時、先に行ける。 |
田中 |
ええ、ええ。
先に決めちゃうっていうか
目標設定されちゃうっていうのが大変だ。 |
鈴木 |
大変ですよね。
今のブロードバンドなんか、
250件とか240件とか決めちゃうわけだから、
すっごい先の話だと思うけど、
それをなんとなくやらせちゃう。 |
田中 |
やっぱり楽しみとしてする気持ちにならないと
なかなか続かないですよね。 |
鈴木 |
そうなんです。 |
田中 |
だけどさっきもおっしゃったように
案外辞めないという話をされてるんで。 |
鈴木 |
ゲーム性を持ってやってくれって言ってるんで。 |
田中 |
ゲーム性、うーん、すごい。 |
鈴木 |
まあ、そんな感じでやってます。
面白いものを見せましょうか。 |