感心力がビジネスを変える!
田中宏和が、
感心して探求する
感心なページ。

<謎の集会>

なにがなんだかわかんなくなってきました、
このコーナー。
まずは、下の写真をご覧ください。



心なしか手ぶれ気味ですが、
そりゃ、シャッターの押し手も
体をふるわせずにいられまい、です。
なにしろ目の前の5人全員の名前が、
田中宏和なのでございます。
言わば、
「意味の味写」なのであります。

左から順に、
渋谷の田中宏和さん、
WEBの田中宏和さん、
真ん中が、あたらしい田中宏和さん、
あやしい心霊写真的発光体をはさんで、
わたくし幹事役をつとめます田中宏和、
そして、作曲の田中宏和さん。
もはや恒例の田中宏和同士の待ち合わせ場所、
作曲の田中宏和社長の会社での集合写真です。

去年の暮れ、
「ほぼ日」のシェフ武井さんから、
“田中宏和さんの新種を発見!”の
通報メールを受け取ってから、
連絡をとること約3ヶ月。
ようやく5人目の田中宏和さんと
ご対面できたのであります。
大雪のニューヨーク出張から駆けつけられた、
あたらしい田中宏和さん、
さすがに、
一度に4人の田中宏和との出会いに
興奮と動揺の大波にのまれているご様子。
さっそく、田中宏和同士の
出会いの通例ではございますが、
「なんとお呼びしましょうか?」の質問を浴びせます。
なにしろここは全員が田中宏和の場ですから、
名前というものが機能を失うゼロ地帯。
ひとりひとり「○○の田中宏和」
と確認しあわないと、
会話が進まないのであります。
渋谷の田中宏和さんは、
渋谷に住み渋谷でデザイン会社を営まれるため、
渋谷の田中宏和に。
作曲の田中宏和さんは、
作曲家ですから、
作曲の田中宏和に。
WEBの田中宏和さんは、
WEB制作会社を経営して、
田中宏和公式サイトの運営をお願いしているので、
WEBの田中宏和に、という経緯なのです。
さて、新加入の田中宏和さんはというと、
レコード(仮)の田中宏和さん、になりました。
はやくも5番目の田中宏和さんにして、
サブネームは(仮)なんですから、
もはや田中宏和活動の
識別台所事情は火の車でございます。
5番目の田中宏和さんは、
とあるレコード会社にご勤務で、
本来ならば「音楽の田中宏和さん」という命名が
自然だったはずが、
2004年に出会った
「作曲の田中宏和さん」は、
時として「音楽の田中宏和さん」
とも名乗られており、
この田中宏和活動におきましては、
サブネームの先行使用権を認めておりますため、
このあたらしい田中宏和さんは、
「レコードの田中宏和さん」
と決まりかけたものの、
“そもそもレコードからCD、
 さらにはネット配信の時代に
 レコードという記録媒体名はいかがなものか”
という疑問が出され、
暫定的に「レコード(仮)の田中宏和さん」という
微妙な言い回しに落ち着いたわけであります。
あー、ややこしい。
この田中宏和のごったがえしぶりときたら!
田中宏和に渋滞した文章で恐縮です。

そして、田中宏和運動初の
田中宏和だらけの宴会を行ったのであります。
幹事としましては、
店選びに苦心したんですよ。
どの田中宏和さんがどこに住んでいるやら、
まったく把握してないですから、
渋谷の田中宏和さんもいることだし、
うっかり場所は渋谷で、なんてことにしたら、
とある田中宏和さんから
「うちが木更津なんですけど」
というメールが来かねない。
「しゃぶしゃぶ食べ放題の店にしました」
と案内したら、
「わたしはベジタリアンなので、
 当日は白菜でがまんします」
という電話が
入ることも考えられるわけです。
そんなことで、
どの田中宏和さんからも文句が出にくい宴会を目指し、
場所は東京駅付近、
中華料理の低額コースで、
円卓個室を「名前は田中宏和で」で、
予約したのであります。



2000円の飲み放題までつけちゃいましたよ。
同じ名前というのは気が合うのか、
はたまた、
名前の話さえしていれば共通の話題ということか、
おかげさまで第1回田中宏和宴会は、
沈黙知らずの進行となりました。
作曲の田中宏和さんの
「むかし姓名判断に観てもらったら、
 この名前は、人生に浮き沈みがある、
 と言われた」
との話に、
全員が「ほぉー」と相づちを打つわけです。

レコード(仮)の田中宏和さんは、
今まで2回の田中宏和遭遇を体験済みで、
「一流ホテルのフランス料理店の支配人の田中宏和さん」と
「ニューヨークの日系ホテルの支配人の田中宏和さん」
という、2人の支配人田中宏和さんとの
エピソードが紹介されました。
また、WEBの田中宏和さんのお子さんの幼稚園に
「5才の田中宏和くん」
がいるということで、
ニュー田中宏和の大きなうねりを実感した次第であります。

一方、当日出されたこの活動の問題としては、
田中宏和という女がいない、
田中宏和というガイジンがいないという
2つの超えられない壁問題でありました。
宴会の華やぎと国際性をいかに補充していくかは、
今後の課題となったわけです。
あと、みんなでスポーツしたい、
という意見も出ました。
田中宏和で野球チームをつくると、
対戦チームは混乱するという読みなんですけどね。
なんか策におぼれるチームになりそうで心配です。

「思えば、田中宏和という名前でなかったら、
 会ってない5人なんですよねえ」なんて、
しみじみした話も出ましたよ。
「名前は自分でつけたわけじゃないんだから、
 この縁は親のおかげか」とか、
「自分の力でどうしようも無いことに
 翻弄される喜びについて」とか、
「自分の意思で決まらない物事の楽しさ」とか、
どうですかこの話題の掘り下げぶり!

人の名前というのは、
「自分の名前」というように、
自分の所有物のように捉えがちですが、
つくづく思いますのは、
名前というのは公共のものだ、
ということですね。
生きてる間に、
田中宏和という名前を借りている、
そんな気持ちになりました。
こういう複雑な気分を味わえるのが、
この活動の醍醐味であります。

ともあれ、レコード(仮)の田中宏和さんの新加入で、
田中宏和運動をますます活発化し、発展させていくと、
田中宏和5人は一致してお開きとなったのでした。



田中宏和全員が赤ら顔です。
一人4000円+2時間飲み放題の領収書は、こちらです。



世界各地の田中宏和のみなさま、
ダウンロードしてご利用ください。
って、無理?!

まだ見ぬ田中宏和のみなさま、
レッツ・ジョイン・アス!
また、この活動を羨望される、
田中宏和という名前以外の
「ほぼ日」読者のみなさまの
田中宏和への改名も祝福いたします。

田中宏和さんへの激励や感想などは、
メールの題名に「田中宏和さんへ」と入れて、
postman@1101.comに送ってください。

2006-03-16-THU

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