絵はがきは事件や災害などの 状況を速報する メディアとして、 観光地や記念行事の 光景をとどめる 土産物として、 そして、デザインや装飾に 優れた鑑賞作品として、 各地で制作されるように なっていきます。 報道メディアとしての 性質は、雑誌の進展により 徐々に失われていき、 鑑賞作品としての性質も、 絵はがきの枠から 離れていきましたけれど、 旅や行事といった、 非日常の記憶をとどめる 土産物としての性質は、 その後現在まで 維持されている というわけです。
(江戸博学芸員・新田)
2005-10-14-FRI