「美しき日本 ― 大正昭和の旅」展

江戸博学芸員新田さんと小山さんのさらにくわしい解説


金谷兄弟というのは立教大学の出身で、
そこで英語を学んでいます。
いまもある立教大学の観光学部、
日本の観光学の中心にも
なってるところなんですけども、
彼らの提言があって、
山口正造の遺産で設立されたんです。
蔵書とかもかなり寄贈したらしいですし、
日本の観光というのをすごく
考えた人たちなんですね。
金谷兄弟は昭和4年に
アメリカに視察旅行に行きます。
ビクトリアでの記念写真は、
偶然神田の古書店で見つけました。
金谷兄弟は同じコートを着ていて、
スーツも同じで、
同じ16ミリカメラを持っています。
その後、金谷ホテルに行ったところ、
「ああ、そのカメラならありますよ、
 しかもそのフィルムならありますよ」
って話が出まして、
今回上映することになりました!

この写真は、一行が横浜港から
太陽丸に乗って出港するところですが
左に正造さん、右に撮影をしている
眞一さんのすがたがうつっていますね。

日本ホテル協会の北米視察については、
出航、大洋丸船上、立ち寄り先のハワイ、
アメリカ各地とほぼすべての行程が、
この金谷眞一が撮影したフィルムに
収められているんです。
ここではその中から、カナダでの犬そり体験、
アメリカのスタンフォード大学、
グランドキャニオン、
ハワイなどの視察を展示します。
ホテルマンらの楽しい視察旅行のようすが
記録されていますよ。

ちなみにこちらは、船上での
すき焼きパーティのようすです。

ここでも金谷兄弟は
楽しそうにしていますね!

(小山)


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