「美しき日本 ― 大正昭和の旅」展

江戸博学芸員新田さんと小山さんのさらにくわしい解説


幻灯原版の興行師、ブランソン・デ・コウは
当時のアメリカではちょっとした有名人だったと
考えられています。
これまでにあったスライドに比べると
質感が違うということで、
ドリームピクチャーと自分でも言っていたし、
みんなも呼んでいた。というものです。
このスライドを映しながら、音楽を流して
自分で解説をつけていた、っていう興行なんですが、

富士山に何故かシューベルトだったりするんですよ。
日本国内は、結構あちこち行っていて、
北は日光くらいまでしかないんですけど、
西は別府くらいまで行っています。

でもちょっと理解できないのは色んな季節があること。
着彩したことで季節がわかんなくなっちゃった
可能性もあるんですけれど。

金谷ホテルを訪れた折に
撮影したものと考えられる
犬の写真もありますね。
彼の原板のなかには、子どもや老人、
働く様子など、風景だけではなく
人びとの写真が収められています。


(小山)


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