言葉の戦争と平和。 米原万里さんとの時間。 (「これでも教育の話」より) |
15 書く訓練
□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□ こんにちは。 たくさんの方に読んでいただき、うれしいです! ひきつづき、いただいたメールから、2通を紹介します。 「こんな風に感じている読者がいるのだなぁ」 とでもいうような感じで、参考にしてみてね! 「11/13付の「言葉の戦争と平和」を読みました。 『理性的な発言っていうのは、 割と、人の心に入ってこないんですよ。 感情がこもった発言のほうが、 相手の心の中に、入るんです』 鑑賞者を楽しませる基本はこれですよね。 私は仲間と共にサイトをやっていて、書いていますが、 本心がうまく書けなくてモヤモヤすることがあります。 嘘をついているわけじゃなくて、 自分が感じていることの 核心をつけないっていうんでしょうか。 「私が言いたいのはこれじゃない」ていう。 読者を楽しませる方法は色々ありますよね。 面白いネタを提供したり、 奇抜な視点で切ることもひとつ。 そして、読者に共感を与えることも そのひとつだと思うんです。 そして、本当に思っていることを そのまま伝えられれば、本当の共感も与えられる。 普通の人間が評論家になったってつまらない。 芸能人でも作家でもない私が心掛けなけることは、 正直に書くことだと思っています。 感じたことを感じたままに、 ど真ん中の表現で伝えるのって、難しいですけどね」 「物々しいタイトルの対談のお相手は 米原万理さんだったのですね。 その昔、電車の中で肩を震わせ、 涙を流しながら、米原さんの 『不実な美女か貞淑な醜女か』 を読んだことを鮮明に思い出しました。 ‥‥私も言葉をタテにしたりヨコにしたりしながら ゴハンを食べる人種の末席にいるためなのか、 読みながらバーチャル体験をしてしまったのでしょうか? 衆目の中での抱腹絶倒をこらえる苦しさはひとしおでした! ところで、一気に読んだせいかもしれません。 「!」と思うことがありました。 ものすごくテンポがいい、ひょっとしたら とても早いやり取りであったのでは? と思う一方で、読んでいて安心するというか、 息が切れない感じがあるんですよ。 そしたら、米原さん、彼女が話し出すときに、 ダーリンの言葉をしっかり受け取って ときにはそっくりそのまま繰り返して、 それから 話が進むんですよね。 ダーリンの話す最後の行の言葉が 米原さんの話す冒頭に必ず登場する例、 まだまだありましたよ。 話したことをしっかり聞き取って、 キャッチャーミットに収まったのを 確認してから投げ返す例を こうやって文字で見せていただいて、 人と話すとき「やっぱ、キモはそこかな?」なんて 感激しています。 もしも自分が米原さんの話し相手だったら、 「今日はスッゴク楽しかったぁ」と自分で勝手に思って 終わっちゃうかもしれないけど、相手に そう思わせる聞き手の妙、あるような気がしました」 「ゆき」さんと「結」さんからのメールでした。 あなたは、どのようなことを感じながら この対談を、読んでいらっしゃいますか? ‥‥さて、今回は、ふたりの会話は、書く訓練について。 それぞれが思う「いいなと思う文」「いやな文」とでも いうようなものが、語られてゆきます。さっそくどうぞ!! □■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□
(※今日はのんびりした会話でしたね。 月曜日につづきます。おたのしみに!!!) |
2002-11-17-SUN
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