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言葉の戦争と平和。 米原万里さんとの時間。 (「これでも教育の話」より) |
![]() □■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□ ![]() こんにちは! 今日も冒頭に、1通のおたよりをご紹介します。 「私は今年から京都で大学生をしています。 今年の3月まで 父の転勤先のカナダに住んでいました。 とはいっても2年半という短い期間で、 私はまたカナダに帰りたいなと思っています。 そんな短い、そして結構中途半端で 『もっと学びたい、もっと住みたい』 と心残りで帰って来たのですが、 それでも思い返してみると いろんなことを学んだなと思っています。 カナダから帰国する前に自分がどんな体験をしたか 『ポートフォリオ』を作り、 自分がカナダに到着してから帰国までを 自分の言葉でまとめました。 後で読み返してみると、 あんなこともこんなこともやったんだ、と驚くばかり。 もちろん言葉の壁も最初はありました。 日本で高校生をやっていたときは、 英語が最も苦手な科目で、 それまで海外にも出たことがない、 パスポートも持っていないような私でしたから、 カナダに行った頃は幼稚園の子供よりも喋れないような、 そんな感じだっただろうと思います。 何か聞かれても、"yes, I do." "No, I don't."という 文法英語で受け答えをして。 と、自分の体験話を語っていたらキリがないのですが。 カナダに行ったとき、自分の言いたいことを 言えないもどかしさ、辛さを初めて知りました。 今まで何不自由なく生活していたのに。 所詮英語は私の第二ヶ国語。 日本語が私の母国語であって、いちばん 伝わりやすい・伝えやすいのは日本語なんだ。 と頭ではわかっています。 でも、その垣根を越えてでも 分かり合える・分かりあえたらいいなぁ、 と思う友人がたくさん出来ました。 “その『心で伝えられないもどかしさ』は 新しい言語に触れる上で避けて通れない道だ” と私の大切な友達は言っていました。 それからカナダで生活をしていくうちに、 やっと自分の気持ちを乗せて伝えることに 慣れてきたようなそんな気がしました。 どうってことない『お腹空いたよ~』という 文章でさえも、以前は『気持ち』で 伝えることが出来なかったのに。 だから、私はこれからも 英語の勉強をしたいと思ったし、 彼らとつながっている手段として、 英語という言語を大切にしたいと思いました」 「マリー」さんからのメールでした。 今日は「ウソを言うことと真実を言うこと」ということと、 「論理という道具はなぜ生まれたか」についての会話です。 そろそろ、クライマックスに入ってきています。 では、どうぞ!!! □■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□ ![]()
(※ついに、明日が最終回です。おたのしみに!) |
2002-11-20-WED
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