エナガのねぐら。  カワイイ小鳥の観察記 フロム富士山麓
 
今週のエナガ 観察日 2012年6月6日 − 6月12日  もう親離れの季節。
 

エナガのヒナ達、どんどん大きく育って、
はやくも親離れが近づいてきたようです。

▲エサをもらえなくてガッカリのヒナ(左)。

ヒナはいつものようにエサをもらおうと
親鳥の後を追いかけているけれど、
親がさっさと食べちゃったり。
また、ヒナにあげるときも、
なんだかすごーくもったいをつけて、
あっちこっち連れ回したあげく、
しぶしぶという感じであげていました。

▲こんなに可愛いのにねー。

こうして、親につれなくされて、はじめて、
自分の力でエサを探すようになる、という。
そういうことなんですね。

▲かなりのんきな親エナガ。

子育てに疲れてヨレヨレに
なっていた親鳥たちも、
近頃は生活が楽になったようで、
こんなふうにくつろぐ姿が、
よく見られるようになりました。

 

その12 仕草編4・手づかみで食べる

みなさん、お元気ですかー?
仕草編第四弾は「手づかみで食べる」です。

以前「ぶらさがる」仕草をお伝えしましたが、
エナガにはもうワンランク上の必殺技があるのです。
それは一言でいうと、
「片手でぶらさがりながら、もう一方の手で
 いや足で、モノをつかんで食べる技」です。
(ぜんぜん一言でいってない)

写真を見てもらった方がはやいですね。
はい。どうぞ。

▲秘技「ぶらさがり手づかみ食べ」!

この秘技写真を撮影したのは、
忘れもしない…忘れもしない…
ええとちょっとまってくださいね。
exif情報をアレして…と。

そう、忘れもしない2007年12月25日のことです。

この時は、この個体だけの技なのか、
どのエナガでもやるユニバーサルな技なのか、
判断がつきませんでした。

「手づかみで食べる鳥」などと検索しようものなら、
「手づかみで食べる鳥料理」がヒットしたりして。
(わー!ちがう!知りたいのはソレじゃない!)

そして昨年の秋。
エナガを本格的に追うようになってから、
同じようなシーンに何回も出くわしました。
どうやらこの手づかみ食べは、
エナガの一般的な行動だったようです。

それでは、エナガの手づかみ食べ写真をどうぞ。

▲何かよくわからないものを手づかみ食べ!

▲ムラサキシキブを手づかみ食べ!

▲ムラサキシキブ、美味しそう!

とても器用に、そして美味しそうに
木の実を食べるエナガ達でした。

 

繁殖が一段落した今週のエナガたち。
これから先のエナガの生活には、
あまり大きな変化がなくなって、
毎週同じような感じになると思います。

そういうわけで、
毎週火曜日に更新してきた本連載ですが、
次回から、不定期更新に移行します。
エナガたちに面白い動きがあったときや、
わたくし松原が皆様にお伝えしたいことがあるときに、
更新しようと思います。

エナガを含め、野に生きる動物達は、
巡る季節にしたがって1年周期で暮らしています。
ですので、この連載も1年間をメドに、
来年の3月まで続けたいと思っております。

今後とも、よろしくお願いいたします。
(ふかぶか)

あ、そうだ、エナガの最新情報は、
ツイッターでもつぶやいています。

それでは、次回の更新をお楽しみに〜!

2012-06-19-TUE
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