アズーリにべったり密着50日! |
星に願いを。 イタリアがクロアチアに敗戦を喫した今、 トラパットーニ監督と彼のアズーリ軍団は 次のメキシコ戦を非常に心配しています。 もしイタリアが、このままワールドカップの道を 歩みつづけたいのであれば、 次の試合では、絶対に勝たねばなりません。 トラパットーニ監督と選手達の心配というのは、 決勝トーナメント進出への決め手となる その試合の行われる日、 「6月13日(木)」についてです。
「13」というのは、 クリスチャンにとっては不吉な数字です。 トラパットーニ監督も他のアズーリの選手達も クリスチャンですが、 このようなジンクスを信じたくはないでしょうね。 クロアチア戦後、トラパットーニ監督も選手達も、 かみ合わなかったプレーやミスを話すよりも、 次の試合のことを考えたかったでしょう。 過ぎ去ったことを忘れる為に、未来があります。 このワールドカップで優勝するという夢を 見つづけるためには、希望が必要です。 たとえば僕が思うのは、 この場所に名選手ロベルト・バッジョが、 ──イタリア国民から最も愛される カンピオーネ(覇者)であるロベルト・バッジョが、 トラパットーニ監督が最終的に選ばなかった ロベルト・バッジョがいたらなぁ……ってこと。 だって、ロベルト・バッジョは仏教徒であり、 「13」が不幸を呼ぶ数字だなんて まったく信じないでしょうからね。
現在イタリア人サポーターはみんな不安にかられています。 試合終了後、何時間後かには、 星占いを見ることが出来る全てのインターネットサイトに アクセスようとする、 トラパットーニ監督と選手達がいたかもしれません。 恐らく次のメキシコ戦では、イタリア人サポーターは 不可思議に満ちたこの東洋でのワールドカップにおいて ヴィエーリ、トッティ、カンナヴァーロの技術よりも、 (だってそれにはもう言うことはないでしょうから) “幸運の星の力”にすがりたくなるでしょう。 山羊座、蠍座、乙女座、天秤座、獅子座、双子座、 そしてその他の黄道十二宮の星座が、 メキシコのセンターフォワードよりも、ディフェンスよりも、 ゴールキーパーの腕前よりも 重要になってくるかもしれません! トラパットーニ監督はクロアチア戦への自身の準備ミスを 認めたくはありませんでしたし、 最終的に、イタリアの2点目を無効にした審判に 責任を押し付けました。 トラパットーニ監督にとっては、 イタリアには運が無かった、星の神々の助けが無かった、 選手達の星座の助けを受けることが出来なかった、 ということでしょう。
イタリア人のだれもが、アズーリに、今以上の幸運を願っています。 土星(サトゥルヌス)、木星(ジュピター)、 金星(ヴィーナス)はアズーリにとって、 メキシコを打ち砕くのを助けるのに好ましい 星の位置取りをしてくれるのでしょうか? 星占いはたくさんあるでしょうけど、 肯定的な星占いを信じましょうよ。 「13」はクリスチャンにとってのみ不吉な数字。 実はイタリア人だけじゃなく、 メキシコ人もクリスチャンなんだものね。
さて、クロアチア戦の傷をいやすべく、 ぼくは、仙台から30分の郊外の温泉に、 日本人の友人夫妻と出かけてきました。 大きな建物の中にある、崖に囲まれた小さな露天風呂です。 僕は膝を暖めすぎないようにと医者から言われているので 「足湯」でのんびり。そのときに、占いの話をしたら、 なんとびっくり、彼は星占いができると言うのです! 「フランコ、ヴィエーリって何座かわかる?」 「たしか蟹座だよ」 「えーーー! だから初戦で2点、クロアチア戦でも 得点したんだね!!」 ぼくは「???」。でも、悪いニュースじゃありません。 「もうちょっと詳しく教えてよ。君はどんな占いができるの」 「東洋星占術と西洋星占術と方位、 それから姓名判断もできるけど 外国人の名前は読み方も色々だから いまいち自信ないなあ」 「OK、姓名判断はいいから その東洋と西洋の占星術と 方位で、アズーリの主要選手を占ってくれないかな?」 そういうわけで、今回はオマケ。 メキシコ戦での勝利を願って、 僕の友人による、アズーリ占いを紹介します。 おっと、友人のことも紹介しなくちゃね。 彼は仙台市内でPeter Pan(ピーターパン)という カフェを経営しているナガサキくん。 僕もときどきエスプレッソ(僕が淹れ方を指導したから、 すごく美味しい!)を飲みに行ってます。 イタリア人のジャーナリスト達も顔を出してるみたい。 みんなも行ってみて。 それでは、また次回。チャオ!
翻訳協力=加藤正之 占い協力=長崎正稔 フランコさんのくわしいプロフィールはこちらです。 |
2002-06-10-MON
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