フランコさんのイタリア通信。 |
モラッティ大いに語る。 Akemasite Omedeto Gozaimasu. 新年の更新第1弾は、 インテル会長のマッシモ・モラッティ氏に ぼくがお願いしておいた、 独占インタビューです。 インテルは目下イタリアサッカーを支配しつつあり、 スクデット獲得がすでに決定しているようなものです。 そのインテルの会長であるマッシモ・モラッティ氏から、 日本のインテル・ファンのみなさんと、 このサイトの読者のみなさんへ、 まずは「新年おめでとうございます」とのことでした。 モラッティ氏はぼくを 彼のオフィスに迎え入れてくれました。 そこはミラノの中心、 エレガンスとmade in Italyファッションの通りである スピーガ通りとモンテナポレオーネ通りに近い、 お洒落な建物の中にあります。 インテルは日本に多くのファンを持ち、 そのインテルがアジアの数カ国との好都合な宣伝契約を 取り決めようとしていることから、 ぼくは彼にインタビューをお願いしておいたのでした。 「過去に私は数回、 魅力と美しさにあふれた国である日本に行っています。 そして、この12月には インターコンチネンタル杯 (現在トヨタ・FIFAクラブワールドカップ)のために、 また日本に行けることを願っています。 この大会でインテルが2回勝利したのは 大変に昔のことで、 ヨーロッパと南米が闘ってはいましたが、 まだトヨタカップとも呼ばれていないころです」 インテルは現在イタリアのチームとして1位であり、 UEFAチャンピオンズ・リーグで準々決勝、 コッパ・イタリアで準決勝に進んでいます。 審判員買収スキャンダルの後、 ユヴェントスはセリエBに降格、 ACミラン、フィオレンティーナ、 ラツィオ、レッジーナが ペナルティーを受けたので、 彼のチーム、インテルは全てに勝利できるでしょう。 昨年、インテルは3位だったのにもかかわらず、 このスキャンダルで上位2チームが罰せられて、 その結果としてスクデットはインテルに渡されたことは、 去年ここで数回に渡ってリポートしましたね。 ぼくは、この結果についても彼に聞いてみました。 ──あなたにとって不愉快ではありませんでしたか? 「インテルは清潔で正直な組織です。 もし他のチームに傷があるのなら、 罰せられるのは当然です。 私たちが現在シャツにつけているスクデットは、 私たちが常に正直だったので私たちに届けらたのです。 それは私たちが清潔である証しであり、 私は誇りに思いますよ」 ──あなたのチームは日本に 多くのファンを持っていますし、 中国やアジア各地で最も人気がありますが‥‥。 「知っています、それは計り知れない喜びです。 もちろんそこには、私たちのチームの、 誰からも愛された歴代のチャンピオンたち、 ロナウドに始まりフィーゴまでの存在が貢献しています。 ロナウドは日韓共催W杯の後に レアル・マドリードに移りましたし、 フィーゴはこの7月にはアラビアに移るでしょう。 でも、この二人のチャンピオンのポストは、 適切に穴埋めされるでしょう」 ──ベッカムとのドラマのような 契約がお望みだったというのは、 本当ですか? 「残念ながらベッカムは合衆国に行くと決めましたが、 インテルは彼に劣らない チャンピオンたちを持っています。 たとえばイヴラヒモヴィッチ、 彼の勝利の武器は想像力です。 クレスポはペナルティーエリアでは 相手にとって世界でも稀なほど致命的ですし、 ブルディッソはボカ・ジュニア時代に トヨタカップで勝利しており、 私は彼を世界有数のディフェンダーだと思っています。 そして6月のメルカートでは、 他のチャンピオンたちによってチームが強化されるのは 間違いありません」 ──だれをマークしていらっしゃるのか、 名前をあげていただけますか? 「ひとりだけですが、ライオネル・メッシです。 彼は世界一ですが、バルセロナが彼を メルカートに出すとは、私も思いません。 もし出すとしたら、 私は金銭面でどんな犠牲も払うつもりがあります。 なぜなら、彼によってイメージの大きな挽回が期待でき、 世界のどの地域でもインテルのプレイを見たがるように なるでしょうからね」 ──野心的なプロジェクトですね。 あなたのインテルは、 父上のアンジェロさんが60年代に ヨーロッパも世界も征した時のような、 強いチームになることでしょう。 「それが私の目標です。 インテルを勝利するチームのレベルにすること、 それだけでなく、 観客を楽しませるスペクタクルを展開するチームに。 感動を贈らない勝利は美しくありませんし、 勝利のない興奮は更に美しくありません。 私はインテルが数カ月後に カンピオナートとUEFAチャンピオンズ・リーグに 勝利すると確信しています。 そうなればトヨタ・FIFAクラブワールドカップのために 日本へ行く事は、桁外れに素晴らしいシーズンの 仕上げになるでしょう」 OK、ミスター・モラッティ、 それでは日本で、また会いましょう!!
|
2007-01-16-TUE
戻る |