11月20日、彼はフェラーリに乗り、
午前中に26周、午後に25周しました。
彼は過去にもフェラーリで走ったことはありますが、
こんなに長く、つまり本格的試乗は初めてです。
彼が乗ったのはF2008、つまり、
ブラジルF1でライコネンやマッサが使ったもので、
このテストは、まさに見ものでした。
フェラーリのドライバーの伝統的な赤いつなぎ服と、
ヘルメットはオートバイレースの物と似たのを着用し、
ヴァレンティーノ・ロッシはムジェッロの1周を、
午前中は1分23秒09で、
午後には更に1分22秒05で走り、
ひどい嵐が来てテストはここで中断されました。
数ヶ月前ですが、ライッコネンやマッサの、
この同じムジェッロのコースでの最高記録は
1周が1分21秒台でした。
ということは、ヴァレンティーノ・ロッシは
大健闘したことになります。
テストが終わるとヴァレンティーノ・ロッシは、
フェラーリのエンジニアたちから賞賛され、
お祭り気分の中で、こう明言しました。
「オートバイライダーの世界では、
何年もの間、ぼくは最高だと実証してきたけど、
F1でもそうなれると良いな。
何年か前から、ぼくは車の運転も
とても上手いと気づいているんだ。
でも、どうせなら一番になりたい‥‥」と。
このテストには、ヤマハのチームマネージャーである
デイヴィッド・ブリヴィオも立ち会っており
「これは娯楽、お遊び、
シーズン終了後のご褒美ですよ」と言っています。
ヴァレンティーノは、
まだヤマハのために走るでしょうが、
未来には何でも起り得ます。
自分のm46ナンバーを付けたヴァレンティーノが
フェラーリで疾走するところ目の当たりにして、
ぼく、フランコはとても感動しました。
フェラーリのエンジニアたちは最後に、
「ヴァレンティーノは
少年みたいに幸せそうだったよ」と、
こっそり、ぼくに話してくれました。
ヴァレンティーノは、
子どもたちがみんなそうするように、
将来を夢見ているのです。
夢は、最後には叶えることもできるかも‥‥。
|