ダイエットゲリラ2 |
第1回 二代目ダイエット・ゲリラ始動! こんにちは、シェフ武井です。 今日から僕が二代目ダイエットゲリラの一員として 加入することになりました。 いつのまにか山へ帰ってしまった前任者にかわり、 ひとり残されたアッキィさんと僕とでタッグを組んで 新生ダイエットゲリラ、本日再始動です。 ともに昭和41年生まれの34歳。 鍛え直すにはちょうどいい年齢、だよねー。 ええと、まず宣言しておきますと、 僕、今の体形、ぜーんぜんヤじゃないんです。 世間では「デブ」と言われるけど、 食べるの好きだし、ビッグサイズ専門店に行かなくちゃ 洋服が買えない、ってほどでもないし。 しいていうなら、ズボンは『お直し』しないといけない、 というふうには、なっちゃってるかなあ。 でもほんのちょっとでいいんだ、体形の引き締めは。 吊るしのズボンが買えれば! だから、僕の「ダイエット」は、 世間でいう「すっきり痩せたい!」というのとは ちょっと違うんだ、ということを まず、言わせてください。(ちょっと珍しいけど) だが。だがだがだが。 「体形」はそのままでもいいんだけど、 「健康」については、ううむ、もちょっと、 なんとかしなくちゃいけないんじゃないかなあ、 と思ってたんです。 たとえば、階段で息が切れる、 ちょっと動くとすぐ汗をかいて風邪をひいて、 風邪をひくとこんどは腰が痛くなる。 これってやっぱ「デブ」のせいだよね。 こういう不健康は、ちょこっと肥満を解消したら すっきりよくなるんじゃないだろうか? つまり、 「見た目はデブでもいいけど、せめてもうちょっと、 堅く丈夫なカラダにならないものか?」 と思っている。それがいまのわたくしです。 理想を言えば、格闘家的なカラダがほしい。 やっぱ同じデブでも、文科系デブじゃなくて、 体育会系デブを目指したいよなあ。 じつは僕、そう思って、昨夏、ジムに通い始めました。 そしたら、いきなり体を酷使したせいで 腰を痛めてしまった。それきり運動はしてません。 そんなふうですから、 「厳しいトレーナーがいて、具体的な目標がある」 っていう状況、けっこういいぞ、って思ってます。 目標っていうのは、先代からひきついだ “体脂肪率20%”ってやつ。 これって、トレーナー陣が言うには、 けっして無茶なラインではなく、 ふつうにトレーニングを続ければ ラクにクリアできる数字だ、ってことらしい。 ほんとかな? いや、信じてがんばろう。 むかしのワタシ(55kg)と、いまのワタシ(81kg)。 さて、コンビを組むアッキィさんはどうか? ダイエットゲリラが休止して1年、 アッキィさんの身に起こった最大の出来事といえば 結婚でした。そう、アッキィさんたら、 じつはもう「モテたい!」というような ダイエットのふらちな目的は、失っているんだった。 たしか、結婚式を前にして、執念の食事制限で ずいぶんスッキリした体になったはずだしね。 でも、今回、ダイエットゲリラを再開する、 という企画をきいて、アッキィさんは乗り気になった。 なぜならアッキィさん、 ふたたび太りはじめていたからです。 新婚旅行で、ゴハンのおいしいイタリアに行ったのが きっかけで、リバウンドがはじまって、 さらに愛妻のおいしい手料理を夜遅めに食べる生活が続き、 すっかりハラが出てきてしまった、のだと。 いちばん痩せてた結婚式当日。 もうモテなくてもいいはずのアッキィさんだけど、 やっぱりいまの体形には不満があるらしい。 「欧米では、デブは仕事ができないだらしないヤツ、 というイメージだって言うでしょ? それに僕はデザイナーです。 そういう仕事をする人間が デブであっていいわけがない!!」 愛妻の手料理は食べる、けど太らないようにするためには やっぱり運動をするしか、ないのだった。 さて。というわけで、新生ダイエットゲリラである シェフ武井とアッキィさんは、今回からお世話になる 外苑前のジム「東急スポーツオアシス青山」に向かいました。 トレーナーは、前回から引き続いて担当してくださる 「ストロングス」所属の斎藤邦秀さんと、 今回から参加してくださる野上圭太さんのふたりです。 ストロングス所属のトレーナー、野上さん(左)と斎藤さん。 うはは、怖そう。でも実際はすごく優しいです。 優しいんだけど、トレーニングは厳しい。 このチームでの初日、 ぼくらは「まずは打ちあわせだよね」と思っていたんですが さっそく、鍛えられました。 「打ちあわせ? 体をうごかしながらでもできますよね!」 って。は、はい……。 自転車(エアロバイク)をこぎながら、 いろんな話をしてきましたよ。 うひー。つらい。 まず最初に決めたのは、チーム分けです。 あちらもふたり、こっちもふたり。 つまり、一対一のチームが、ふたつできる。 僕も、アッキィさんもけっこう忙しいので、 「二人揃わなくちゃ、できない」という状況を つくらないよう、アッキィさんには斎藤トレーナー、 僕には野上トレーナーが専属でつくことになりました。 僕が心配だったのは、悪くしちゃった腰のこと。 でも野上トレーナーはこう言います。 「基礎ができていないうちに無茶な運動をした、と、 それじゃ、痛くなって当たり前ですねー。 全身のまとまった筋肉がないと、腰にきちゃうんですよ。 ハリやマッサージもいいんですけど、 そういうのは受動的な治療なんです。 トレーニングでカラダを鍛えることは “能動的な治療”になりますから より根本的な解決になりますよ。 だから一緒に、全身の筋肉をつけていきましょう!」 ふむふむ。そーか。 「筋トレは、ムキムキな身体になるためじゃなくて、 余った脂肪を消費するために 筋肉をつけるのが目的です。 だから、結果として体脂肪が減って、筋肉がふえる。 “体脂肪率20%”も、未知の領域じゃありません」 そーか! そうなんだ! 単純な僕は、 どんどんやる気になってきましたよ。 そういうわけで、初日のこの日、たっぷりトレーニング。 こんなプログラムでした。
「なんとかプレス」とか「なんとかカール」は、 |
2001-01-10-WED
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