みなさんから「いい香りです」「はじめての香り!」
という嬉しい感想をたくさんいただいて、
わたしたちは、
GUEST&MEのせっけんの香りは
どんな気持ちで作られていったのか、
まだ使われたことのないかたたちにも、
どんな香りなのかをできるだけお伝えしよう、
お伝えしなければ、と思ったのです。
冒頭のことばは、
ライオンの調香技術センター主任研究員の
一ノ瀬さんのことばです。
一ノ瀬さんは、
GUEST&MEのコンセプトを
「香り」の面で表現されたかたです。
GUEST&MEの香りは、たくさんある香りの中で
どういう位置づけにあるのか、
そしてどうしてその位置づけにあるのかを
お伝えしていきます。
香料というものは、原料がいっぱいあって、
それを組みあわせて作るんです。
大きくわけて、天然の香料と、合成の香料、
の2つがあります。
香りの原点は天然の香料で、
植物由来のものと、動物由来のものがあります。
天然香料とされているもので、だいたい数百種類。
植物系ですと、花とか幹とか葉とか、
いろんなところから採ります。
動物系ですと、4種類だけになります。
麝香鹿(じゃこうじか)から採るムスク、
麝香猫から採るシベット、
ビーバーから採るカストリウム、
それから、アンバーグリス。
これはマッコウクジラの腸内結石なんですよ。
今はあまり採れないんですが、
昔は海の上に浮かんでいたそうです。
それが香料素材に使えるというのは、
よほどの発見だったと思うんです。
これが4大動物香料といって、非常に有名なものです。
今は動物保護の問題で、ほとんど使われておりませんが。
植物香料と動物香料を総称して、天然香料、といいます。
合成香料は、その成分や新規化合物ですね。
当然、天然素材だけに頼るわけにはいきませんから、
合成するわけですが、これは数万種類あります。
天然香料や合成香料を単独で使う場合も稀にありますが、
ほとんどの場合は、これらを組みあわせて、
調合香料といって、シャンプーやせっけんなどの
一般的な香料として使います。
調合香料は創作物ですから、たくさんあるわけです。
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石鹸の「いい香り」とはまた違ういい香りがします。
(アマノ) |
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日本人の五感をくすぐる、
記憶の中にある香りという感じです。
(亜紀子) |
「モダン・カジュアル・シプレー」
というのがGUEST&MEのせっけんの香りの名前です。
分かって頂きやすいように香水で表現しますね。
香水の香りは一般的に
フローラル、オリエンタル、シプレー、
という3種類に大きく分けられます。
フローラルには、ディオールのディオリッシモ、
シャネルのNO.19などがあり、
オリエンタルには、イヴサンローランのオピウム、
シャネルのCOCOなどがあります。
GUEST&MEのせっけんは、シプレー調の香りです。
ミス・ディオールとかゲランのミツコなどが
シプレーの代表ですね。
香りに詳しい人でも、
なかなかご存知ない聞き慣れない名前ですが、
シプレーというのは、素材的にはモスといって、
苔から抽出される香料が香りの特徴になっています。
20世紀の初めに創られた、伝統のある香りで
天然でない、創作した匂いとしては、
原点に近いものなんですね。
ですから、最初に石鹸につけられた匂いも、
こういう系統の匂いだったと言われています。
ただ、その香りだけだと
おしろいのような、昔懐かしく、
ドレスアップした感じで使う堅苦しい香りに
なってしまうので、
「肩ひじのはらないおもてなし」をイメージして、
モダンな香りをプラスし、
カジュアルなかたちにしています。
バスルームでも安らげるようにという意味もあり、
伝統的な和の香りである、
ヒノキと伽羅(キャラ)の香料も使っています。
伽羅というのは香木で、大変贅沢な素材です。
これをせっけんに使うことは本当に稀なんです。
さらに春夏秋冬のある日本の季節に合わせて
1年中心地よく使っていただけるように
ジンジャーやローズといった、
暖かさと冷たさを合わせ持つ香料を入れています。
そこにバニラのようなやわらかさをプラスして、
とにかくふんだんに贅沢な香料を使っています。
使っていただくとわかるのですが
夏には涼しく、冬には暖かく感じていただける
香りになっていると思います。
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お風呂でGUEST&MEのせっけんを使ってみると、
リラックスした気持ちになるのは、
ヒノキと伽羅のせいなのでしょうか。
そんなことを考える時間が増えて
また楽しくなりました。
この香りでいこう、という決め手になったのは、
今まである石鹸の香りと比較して、
明らかに違いがあるかどうか、というところでした。
たくさんの人に幅広く受け入れられる
汎用性の高いものを、というよりは、
香りや、そのほかの生活のひとときを
大切にしておられるかた達の心に届くように、
特別感のある香りを創ることに力を入れました。
液体に比べて、固形に特別な香り付けをするのは
難しいことなのですが、
癖のある個性的な香料をつくることに
非常に長けている、香料メーカーと共同で創ることにより
今回は可能になりました。
料理でもそうですが、
まずは素材にこだわると、
特徴的なものを創ることにつながるのです。
このような香りを、
新鮮なままお届けするために密封して、
封を開けたときや、使ったときに、
存分に香りを楽しんでいただける
せっけんになっています。
自分の生活に自分なりのこだわりのある人に
是非使っていただきたい、
そんな想いで、このたった一つの香りを生み出しました。
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伝統的な日本の心を大事にしながら
お客様に、自分に、1年中心地良く、
気軽におもてなしをしたい、
そんなストーリーをかたちにしたものが
このせっけん、なのかもしれません。
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これほど、石けんの油脂臭さがなく、
香りが変化する石けんを、私は知りません。
(るつ) |
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