【読み方】

検非違使 = けびいし
六波羅探題 = ろくはらたんだい
所司代 = しょしだい
守護職 = しゅごしょく


【検非違使】

9世紀、嵯峨天皇が設置する。
警察、裁判権を持つ。
ちなみに、
検非違使につかまったあと、
釈放されて、
検非違使の
下級役人になったもののことを
放免と言うそうだ。


【六波羅探題】

承久の乱以降につくられた、
鎌倉幕府の出先機関。
(それまでは、
 「京都守護」と呼ばれる)
西国の御家人の統率、
朝廷とのやりとり、
都周辺の警備など。

現在、その跡地の近所には、
口から仏像が出ている
空也上人の像で有名な、
六波羅密寺がある。


【京都所司代(江戸時代)】

江戸幕府の出先機関。
鎌倉幕府にならっておかれた。
朝廷の監視、西国大名の監視、
幕府の領地の訴訟などが任務。
行政、司法、警察を担当する、
京都町奉行所の上位機関。

京都所司代やら、町奉行所が
出てくる時代小説は、
澤田ふじ子著作
浪人・菊太郎が
はんなりと事件を解決する、
『公事宿事件書留帳』
御付武士が、
ねっちりむっつり事件を解決する、
『禁裏御付武士事件簿』
などがある。


【京都守護職】

幕末に、京都所司代だけでは
治安維持が
不可能になったために設置。
所司代、奉行所を傘下に置く。
会津藩主・
松平保容(かたもり)が、就任。
京都見廻組、新選組も配下。
大政奉還により廃止。
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イラスト:小松紘子
問題文中のイラスト:トレース・ローズ
協力:大沢和宏
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