あのひとの本棚。
     
第34回荒井良二さんの本棚。
   
  テーマ 「ごあいさつがわりに自分の絵本を5冊」  
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今回は特別ということで、
「自分の絵本から5冊を選んで」とお願いされまして‥‥。
なかなか辛いものでした(笑)。
だって自分の本をすすめるなんて、ねえ。
でも、絵本のことを知らない方もまだまだ多いと思うので、
いい機会かな、と思って選んできました。
「ほぼ日」の読者さんへのごあいさつがわりに、
「こういうのを描いてます」という5冊を紹介します。
   
 
 

『はっぴぃさん』
荒井良二

 

『きょう
というひ』
荒井良二

 

『たいよう
オルガン』
荒井良二

 

『えほんの
こども』
荒井良二

 

『うちゅう
たまご』
荒井良二

 
           
 
   
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5冊目は、ことしの7月に出た最新刊ですね。
これもほとんど、わけわかんないです(笑)。
実際にライブペインティングをやって、
その記録をもとに絵本にしました。

ライブペインティングは、よくやるんですよ、
イベントとかワークショップで。
何も考えずにただ塗りたくって、
何かを描いたら消す、という繰り返し。
これを絵本にできないかって話で、作ってみた本です。

夕方の4時から3時間。
2メートルかける4メートルのキャンバスを張って、
正面にカメラマンさんに待機してもらって、
描いては撮り、描いては撮りっていうのを繰り返しました。
で、色校正用に印刷してもらって、
並べてみて、
まあ、こういうストーリーかな? って文章を書いてね。
そんなもんです、お話の方は(笑)。

実際やってみたら、なかなか難しいこともありました。
いつものライブペインティングだったら
ほんとに勢いでどんどん描けるんだけど‥‥
ほら、写真を撮るための時間があるでしょう?
そこで手を止めるとね、
つい考えちゃうんですよ。
「これ、あとで絵本にするんだよな‥‥」って(笑)。
それ、よくないんです。
だから「考えちゃダメだ!」って
言い聞かせながら描くのが、ちょっと大変でした。

色の調整も難しかったですね。
ライブペインティングっていうのは
どんどん色を重ねていくから
どうしても色が濁ってくるんです。
でも、ライブだからそれはしょうがない。
結局、絵本にする段階では、
色校正の紙に直接絵の具を塗って整えたりもしました。
ライブペインティングのままの部分も
もちろんあるんですけどね。

絵本の最後には、
ライブペインティングの3時間の様子を
一気に載せたページがあります。
現場の雰囲気がわかる写真を、バーッと並べて。

あと、画期的という意味では、
描いてる自分が絵本に出ちゃってます(笑)。

でもまあ、こっちが画期的だと思ってることとか、
ライブペインティングでやったんだっていうことは、
絵本としてはあんまり意味がないんです。
いや、ほんとに。
そういうことは関係なしにたのしむのが絵本だから。
子どもが「面白い!」って思わないとね。
だから逆に言えばね、どこかの子どもがこの絵本を見て、
「なんか、ここが面白い!」って言ってくれれば‥‥
ねえ、そんなにうれしいことはないんです。

   
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絵本を見ているときの子どもって、
ストーリーとはまったく関係ないところで
反応したりしますよね。
「あ、風船」「あ、にわとり」とか言ってね。
ストーリーとはまったく関係ないところで、
楽しむ才能を持ってる人たちなんです。
たとえば絵本のすみっこに、
牛が顔を出してる絵がちいさく描いてあったら、
子どもがそこを指さした瞬間に
ショートストーリーが始まって終わる、という。
大人は「ちゃんとぜんぶ読みなさい」とか言うんだけど、
彼らには彼らの流儀があるんです。

本棚から絵本を引っ張り出してきて、
1ページだけ開いて
自分の大好きな「めだか」のちいさい絵とか、
それだけを確認したら、はい終わり、みたいな。
絵本との付き合い方って
それでいいんじゃないかと思うんですよ。
「あのめだかに会いたい! あ、いたっ!」
で、本棚に戻す(笑)。
ストーリーなんかどうでもいいやと。
ぼくはね、そう思います。

そういうわけで、
一冊の絵本の中には、
いろいろな子どもがそれぞれに反応する
ちいさい話がたくさん詰まっているんじゃないかと。
そこに注目して作ったのが、この絵本です。

おおきな絵本があくびをすると、
ちいさな絵本がたくさん飛び出して、
いろんな子どもに「ちいさい話、どう?」
とか言いながら見せに行くお話。
だからこの絵本には、入れ子のように、
ちいさいお話がいくつか入っています。
つまり、この本そのものが、
ちいさなお話を送り出す「おおきな絵本」なんですよ。
だから、こうやってカバーをはずすと‥‥。

こんなね、顔になってるんです。
「絵本の中の絵本」っていうコンセプトでしょうか。
こういう工夫は誰もホメてくれないんですけどね、
でもまあ、いろいろ考えてるわけです(笑)。

あ、そうそう、この絵本の表紙の裏には
編集者としゃべりながら描いた
アイデアスケッチみたいなのがそのまま載っています。

『えほんのこども』ってタイトルどう?
みたいなことをしゃべりながらその場でゴソゴソ描いて。
打ち合わせのときは、
いっぱいしゃべることにしてるんです。
思ってもなかった面白いことを
自分で急にしゃべりだしたりするから。
たぶん頭の中にあるんでしょうね。
出てくるきっかけがなかっただけで。
だから担当の人と話す習慣っていうのは、大事ですね。
大切にしたいと思ってます。

   
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これもストーリーが、ほとんどないんですよ。
「たいようオルガン」の下を「ゾウバス」が
ただどんどん進んでいくという(笑)。
ものすごく質問されましたねえ。
「たいようオルガンって何ですか?」
「なんでゾウバスなんですか?」みたいな。
いつもつっこまれてます。
まあ、つっこまれるものを作ってるし、
それもコミュニケーションだと思って楽しんでますけど。
ちなみに質問してくるのは大人ですね。
子どもはそんな質問はしません。
わかんなかったら無視、面白かったら食いつく。
それだけです。

またこれが、いろんなことを考えて
つくった絵本なんですけど‥‥。
普段、何というか、
見えない存在に守られてるという感覚というのが
ちょっとあったりするじゃないですか。
いや、別に神様とかそういう意味じゃなくて。
たとえば、遠いところにいるおふくろとか、
家族とか、親戚とか、友だちとか。
メールをやりとりしたり、手紙をもらったり。
毎日会ってないし常に意識しているわけじゃないけど、
どこかで守られているような感覚。
そういう関係性を、絵本で表せないかなと思って。
‥‥面倒くさいことを考えるんです、いつも(笑)。

その関係性を表すのに、太陽はどうだと思いつきました。
曇ってても雨の日でも、
たぶんあそこらへんに太陽があるっていうことを
ぼくらは感覚的に、日常的に覚えてますよね。
それって見守られている関係に近いのかな、と。

で、さらに、
「太陽の音を、ぼくたちは聞いてるんじゃないか?」
という設定を思いついたんです。
音が聴こえるから、そこにあることを確認できると。
じゃあ、太陽はどんな音を出すんだろう?
と考えて、何となく思ったのが、
オルガンの音だったんです、ぼくの中では。
太陽が「ズーー」ってね、オルガンを弾いている。
まあ、勝手ですけど、かなり勝手です(笑)。

あとは「ゾウバス」ですよね。
なんでゾウのバスにしたかというと、
たまたまこの絵本を作った前年かな、
アフリカ行ったんですよ。
そこで群れから離れたゾウが
1頭だけいるシーンを何度も車から見たんです。
その場にいた動物の専門家に聞いたら、
あれは50歳過ぎたオスのゾウなんだと。
もう彼は死ぬまでひとりで暮らすんだって。
ぼくもちょうど、50だったの(笑)。
その話を忘れることができなくて、
この絵本の「見守られる存在」として登場させたんですね。
群れから外れたゾウがバスになって走っていく。
どこに向かっていくんでしょうね?
ひとりなんだけど、
バスだからね、いろんなものが乗ってきて、
コミュニケーションはできていますよね。
それを、たいようオルガンが常に見守っている‥‥。
それだけ、それだけの絵本です。

   
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これは2005年。
つくった年をはっきり覚えている本です。
2005年の5月に、スウェーデンの政府主催の
アストリッド・リンドグレーン賞というのを
もらったんですよ。
それでその年、スウェーデンに2度行ったんです。
スウェーデンでは、ろうそくというのが
日常的に使われているみたいで、
食事をするときはろうそくに火つけるんですね。
電気があっても。朝でも昼でも夜でも。
食事のときはろうそくをつけるっていう、
約束事というか決まり事なのかなあ。
それって、すごい、いいなあと思って。

テレビなんかなくても、
ろうそくがあると、なんかね、すごい求心力がある。
火を中心に人が集まる、それが食卓だよみたいな、
そのなごりみたいなのが、
なんかいい習慣だなあと思って。
で、賞のこともうれしかったけど、
ろうそくが頭からはなれなくて(笑)。
ええと、それでね……こんな長く話してていいの?

あ、大丈夫なんだ、すみません長くて(笑)。
じゃあ続けます。
ぼくが横浜でやってる
絵本のワークショップが月に2回くらいあって、
そこで絵本のラフみたいなものを
みんなで毎回、2時間でつくるんですよ。
プロを目指してる人もいるんで、
半分遊びで、半分、ま、本気で、集中して。
ぼくがお題を出して、考えながら進めていくんですけど、
「クリスマス」というお題を出したことがあったんです。
スウェーデンに行った後で。
で、意地悪して、
サンタクロースは登場させちゃダメ、
クリスマスツリーもダメ、
あとトナカイとかも出しちゃダメ。
いろんなクリスマス的なものがダメなルール。
それで絵本をつくりましょうっていう。
無理かもしれないけど、考える価値はあるだろうと。
クリスマスだからツリーやサンタを出すのは、
いけないことじゃないけど、
やっぱり作家になるんだから、それを出さないで
「クリスマスなんだな」という気配を感じさせるように
仕向けないとダメなんじゃないか、とか言って。
意地悪ですよ(笑)。
でも、ぼくもいっしょに作ったんです。
そのときできたのが、この絵本のラフでした。

これ、読んでいただけました?
(もしかしたらクリスマスのお話なのかなあ?
 そう思いながら読みました。と「ほぼ日」が答える)
そうそうそう、やったー!(笑)
そのくらいの感じで思ってもらえると、
すごくうれしいですねえ。

365日の中で、記念日じゃない日ってないわけでしょう?
子どもは毎日生まれてるし、
誰かが亡くなったりも毎日です。
毎日が何かのメモリアル的な日なんだから、
ぜんぶが「きょうというひ」という言い方もできますよね。
ぼくにとってこの絵本は、
スウェーデンの賞をいただいた
記念碑的な一冊になっているんです。

   
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『はっぴぃさん』は2003年に出した絵本ですね。
ストーリーは‥‥といっても、
そんなものは何もないですね(笑)。
ぼくの絵本って、だいたいそうなんです。
ストーリーなんか、つくってないですよ、ぼく。
‥‥ん? 表紙に、
Story and Pictures by Arai ryoji
ってしっかり書いてあるわ、でも(笑)。

いや、何ていうか‥‥
主人公の性格とか、
主人公が生活する環境とかを設定しただけで、
ストーリーめいたものはそこで完成なんですよ。
それだけやっておけば、
あとは読者が深読み態勢に入るというか、
準備ができるんじゃないのかなと。

主人公がどうこうということよりも、
「この感じを扱いたいなあ」
っていうテーマみたいなのがいつもぼんやりとあって、
そのことばっかり考えてるんです、実は。
「目に見えないけど感じるもの」みたいな、
それがいちばんの動機なんで。

自分の絵本を語るのは非常に微妙で‥‥。
説明しようと思えばできるんだけど、
解説しちゃうとなあ、
つまんない絵本がますますつまんなくなりそう(笑)。

まあ、『はっぴぃさん』は、
ちょうど2001年のテロがあったときに
自分の中に残ったモヤモヤしたものが動機なんです。
そのモヤモヤがずっと取れなくて、
これを絵本という形に落し込めないかと思って
作ったのがこれなんです。

それを描くために、主人公の子どもをどうするか。
世の中にはいろんな子どもたちがいますよね?
環境はそれぞれだけど、
子どもたちに共通なものは何だろうって考えたんです。
そしたら「願い事」っていうのが浮かんできました。
「おもちゃが欲しい」「本が欲しい」
「強くなりたい」「お母さんに会いたい」
いろいろだけど「願い事」っていうのは共通かな、
と思って、これを設定しました。

もうひとつは、石です。
石というのはぼくの中で
けっこう強い絵本的アイテムになってるみたいで、
「石を使って絵本作りたいなあ」と漠然と思ってました。
そこに、この「願い事」が重なったんです。
「異なる願い事をもつ、ふたりの子どもが、
 山の上にある大きな石を目指して歩いていったら‥‥」
これでもう、できあがりです。
ストーリーを作るというよりは、
ストーリーを拾っていくという感じですね。
登場人物が歩きだすのを、拾って描写していくという。

大人ってどうしても、文章から理解しようとしますよね。
それは当然なんです。
文章を読んで、小さな世界を理解しようと努める。
でも、子どもたちは絵で理解するんですよ。
くまなく見るじゃないですか。
そこで、この絵本には、ある試みを入れてみました。
街がちょっと壊れていたり、
戦車が描いてあったりするんです。
文章にそのことは何にも書いてないんですよ。
声高にメッセージを伝えるつもりはないので、
それはしません。
ただ、描写として、
「そういう日常の中にいる子どもたち」を描く。
環境を設定しただけなんです。

子どもは「これどうしたの?」とか
「どうして戦車があるの?」って、
質問しますよね、きっと。
さあ、いっしょに読んでる大人はなんて答えるんでしょう?
ちょっと意地悪ですけど(笑)、
そこでコミュニケーションが取れる
ひとつの道具になればいいなと思ってるんです。

 

日本を代表する絵本作家のおひとり、
荒井良二さん。
「ほぼ日」乗組員にも、ファンは多数です。
荒井良二さんのお名前をはじめて耳にする方のために、
すこしご紹介をさせていただきますね。

荒井良二(あらい・りょうじ)さんは、
1956年、山形県生まれの絵本作家さんです。
1990年に処女作を発表してからずっと、
独自の世界観で絵本を作り続けていらっしゃいます。
出版された作品の数は
どうやら110~120くらいはある様子。
(ご本人もよく把握されていませんでした)
受賞歴は実に多数の荒井さんですが、2005年の
「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」受賞は、
とりわけ大きなニュースでした。
「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」は、
『長くつ下のピッピ』や『ロッタちゃん』などで有名な
女性作家・リンドグレーンを記念して、
2002年にスウェーデン政府が創設した
児童少年文学賞です。
荒井良二さんは、その権威ある世界的な賞の
日本人初受賞者になった方です。

そんな荒井良二さんから、
ふたつのおしらせをいただきました。
(最後に直筆サイン本のプレゼントもありますよ!)

まずは荒井さんが、
「あるお仕事」を引き受けるきっかけになった、
この映画のご案内から。

ただいま、シネカノン有楽町2丁目ほかにて
全国順次ロードショー中!
上映スケジュールや劇場情報など、
詳しくはこちらのオフィシャルサイトでどうぞ。

荒井さんご自身は
この映画の制作に関わっていないそうですが‥‥
どういう経緯で、「あるお仕事」に
つながっていったのでしょう?
そもそも「あるお仕事」とは?

いや、まずは面白かったんですよ、
とにかく映画を観て。
『ナビィの恋』『ホテル・ハイビスカス』を撮った、
中江裕司監督の最新作ですね。
シェイクスピアの『真夏の夜の夢』をアレンジした作品で、
舞台が沖縄のちいさな島になってるんです。
でもぼくはシェイクスピアが下敷きになってるとか、
そういうことは関係なく、意識しないで観ました。
ひとつの物語として、純粋に面白かったんです。
この夏休みの公開ですよね?
ぜひおすすめしたいです。


(C)2009「真夏の夜の夢」パートナーズ

映画を観て、
「ああ、面白かったなあ」と、いい気持ちでいたところに、
「この映画のルーツになるお話が小説になるので
 挿画を描きませんか?」
というお話をいただいたわけです。

なるほど、そういう経緯だったのですね。
こうして、
荒井さんが挿画を担当することになった文庫本が、
こちらになります。

中江裕司(著)
ポプラ社/672円(税込)
Amazonで購入

表紙から、もう、
荒井さんらしい絵が元気に描かれています。
本をぱらぱらとめくってみれば、
中にもたっぷりと荒井さんの絵がカラーで!
「映画のルーツ」とおっしゃるこの小説について、
引き続きお話をうかがいました。

映画の『真夏の夜の夢』には、
「沖縄題名」があるんですよ。
それが『さんかく山のマジルー』っていうんです。
マジルーというのは、キジムンのことです。
‥‥キジムンが何かわかりませんよね(笑)。
キジムンは「精霊」のことです。
この小説は映画に登場するマジルーのお話で、
「ずいぶん昔にこんなことがあった」
「こんな人間に出会ってこんなこともあった」
というようなことが書かれています。
だからルーツですよね、映画の。

この小説を読んで、
ものすごい映画の世界が広がったというか、
「ああ、なるほど」って細部が身近になったんです。
非常に重要な「プロローグ」‥‥と言うと失礼なのかな?
とにかく両方あわせると、世界観がグンと広がる。
映画を観てから読んでも、
これを読んでから映画を観ても、
どっちでもいいです、順番は関係ない。
でも、両方っていうのが重要だと思います、すごく。

最初は「1枚の大きな絵を」っていう依頼だったんです。
「そういうやりかたもありですね」
なんて言いながら実際にこの小説を読んでみたら‥‥
「これはいい! 10枚は描きたい」となりまして。
さらに割り振っていったらそれでも足りないとわかって、
「無理です、やっぱり15枚で!」(笑)。
表紙の絵を入れて16枚。
16枚っていうのは普通の32ページの
絵本ができる点数なんです。
けっきょく絵本1冊分を描いちゃったと(笑)。
中途半端にするんだったら
要所要所というか、
ちゃんと描いたほうが読む人に優しいかなと思って。

この絵とか、面白いでしょ?
シェイクスピアに会ってるんです(笑)。

ぼくも会ったことないのでね、シェイクスピアには(笑)。
絵でわからないといけないから、
「ウィリアム・シェイクスピア」って字で書きました。
ほら、それってモノマネでは基本じゃないですか、
「こんにちは、森進一です」とか(笑)。
似顔絵でも名前を書けば「ああ」ってなるでしょ?
親切ですよね、そのほうが。

似顔絵の話はともかく、
なぜかぼく、これを読み終わったときに、
「中学生は読んだほうがいい」と思ったんですよ。
なんでだろう? うまく言えないですけどね。
夏休みだし、いいと思います、ほんとに。


映画『真夏の夜の夢』の公開を記念して、
荒井良二さんの直筆サインを
『さんかく山のマジルー』に入れて、
5名さまにプレゼントいたします!

postman@1101.com宛に、どしどしご応募ください。
メールの件名に、
「さんかく山のマジルー希望」と書いてくださいね。
厳選なる抽選の上、当選者の方には、
送付先をお尋ねする当選通知メールを差し上げますので、
必ずご自分のメールアドレスでご応募くださいませ。
当選者の発表は、
当選通知メールの送信をもってかえさせていただきます。
締め切りは、2009年8月17日(月)の午前11時。
たくさんのご応募、お待ちしています!

荒井さん、ありがとうございました!

荒井良二さんの公式サイトはこちらになります。
『Ryouji Arai Official Web Site』

今回の取材は、原宿にある絵本の読める喫茶店、
「シーモアグラス」さんで行いました。
荒井良二さんの原画が、
壁にさりげなく展示されているんですよ。
お店のHPはこちら。ぜひ足をお運びください!

 
 

2009-08-14-FRI

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