大竹まことさん、斉木しげるさんたちとともに結成した
コントユニット、シティボーイズとしての活動はもとより
映画やテレビドラマ、バラエティ番組でも
ご活躍中のきたろうさん。
そんなきたろうさんがご出演し、
2008年のお正月に公開された映画『全然大丈夫』。
ゆるゆるとした時間が流れるなか、
荒川さん演じる主人公と、
個性あふれる不器用な登場人物たちが描く
恋愛作品です。
その『全然大丈夫』がこの夏、
DVDとしてリリースされます!
全然大丈夫(通常版)
全然大丈夫(特別版)
ポニーキャニオン
通常版:3,990円(税込)/特別版:6,090円(税込、2枚組)
8月29日発売
なんでも、きたろうさんと荒川さんは
飲み友だちなんだそうです。
そんなふたりが出演されている『全然大丈夫』について
語っていただきました。
「ぼくは、良々くんの父親が経営する古本屋に
ちょくちょく顔を出す栗田っていう金物屋の役なんです。
本なんてそれほど好きでもないのに、
その古本屋がかもしだす雰囲気が好きで
ついそこに来てしまう。
本なんかには見向きもせず、店のなかで
ビール飲んで憩んじゃったりしてね。
ちなみに金物屋然としているシーンはまったくないから、
映画見ても金物屋だってことは
絶対にわからないと思いますよ(笑)。
持っている雰囲気はのんびりしている映画なんだけど、
撮影しているあいだは
とにかく藤田監督の要求がすごく難しかった。
演技指導をしてもらうんですけど、
指示が漠然としていることが多かったんです。
あるシーンなんかでは、
「水の底にいるような演技をしてくれ」って
要求されまして(笑)。
ぼくなりに考えてようやく考え出せた
「水の底にいるような演技」をするんです。
でも、監督の思惑と違うらしく、
そのたびに「こうかな?」って考え直して
何度も撮り直しました。
で、本編を見てみたら見事にカット(笑)。
あれだけ考えて演技したから僕も納得がいかなくて、
「どうしてカットしたんですか!?」って
監督に問いただしたら、
「映画の全体図を考えるとバランス的にちょっと‥‥」
という理由からでした。
けっこうよく「水の底にいるような演技」が
できたと思ったんだけどなぁ、って思ってます。
是非見てもらいたかったですよ、
「水の底にいるような演技」。
でもね、その厳しさのおかげで
独特の雰囲気を持ついい作品になったとは思います。
良々くんの初主演作品なんですけど、
その厳しい監督がね、
いいところをちゃんとわかってるんです。
こういう演技をさせればいいってことが。
それが引き出せてたから彼自身も
伸び伸び演じられたんじゃないでしょうか」
なるほど。
いいですねぇ、伸び伸び演技する荒川さん。
それにしてもきたろうさんの「水の底にいるような演技」、
ぜひ見てみたかったですよね。残念!
さらにこの『全然大丈夫』の公開にあわせて
きたろうさん、荒川良々さんのコンビによる
深夜ドラマ『さば』も放送されました。
こちらも今回、DVDとなって発売されます。
「全然大丈夫」同様、藤田容介さんが監督です。
きたろうさん、「さば」はどうでした?
なんでも「さば」が物語の大きな鍵だとか?
「これはね、とてもテーマのはっきりした作品なんです。
それこそ「精神的に生きることのすてきさ」みたいな
メッセージが劇中の笑いの中にあふれてますよ。
奥が深い作品ですが、話の根源は、
おばあさんがまちがって
「さば」にソースをかけちゃう、
ただそれだけのことですからね。
それをここまで広げるんだからスゴイですよ(笑)。
僕のまわりには辛口の評価しか
言わないヤツが多いんですけど、
この『さば』は、その辛口のみんなが
口を揃えて「よかった」って言ってくれました。
ぼくは、終始おばあさん役で出てます。
監督もスタッフも役者もみんな自由にやってましたね。
テレビドラマと映画の違いはあると思いますが、
明らかに『全然大丈夫』よりも自由でした。
「水の底にいるような演技」を
求められることもなかったし(笑)。
良々くんも『全然大丈夫』以上に
伸び伸びやってましたよ。
いっしょにおばあさんの役もやりましたしね。
あ、そうそう、出会ったときから、彼をずっと
「お釈迦様みたいな顔してるなぁ」って思ってたんです。
で、今回、僕が彼と初めて会うシーンで、
「よく見るとお釈迦様に似ていらっしゃる」って
セリフがあるんですよ。
「やっぱり誰が見てもお釈迦様なんだな」と
再確認しましたね。」
荒川さんのお釈迦様フェイスを堪能できる
『さば』のDVDは8月29日、
『全然大丈夫』と同時発売です。
ポニーキャニオン/2,940円(税込)
8月29日発売
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