「ほぼ日」には、女子高生のころからご登場いただいて、
連載をしてもらったり、
Tシャツのモデルをしてくださったりの、坂本美雨さん。
おしらせしたい近況が、みっつあります。
まずはこちら、NEWアルバムのご案内から!
『朧の彼方、灯りの気配』
12月12日発売 2000円(税込)
冬と夏に、2枚リリースされるアルバムの
第一弾ということで、こちらは冬の作品。
その内容について、
美雨さんご本人にお話していただきました。
「自分はからっぽなんだなっていうところから
つくっていったアルバムなんです。
伝えたいメッセージもなくて、
何を歌ったらいいのかわからない状態から‥‥。
半年くらいスタジオに入ったんですが、
毎日ほんと物理的に肉体と向き合いました。
声っていうのは自分の息でしかない、
わたしはただマイクの前で呼吸しているだけなんだって、
まずそんな当たり前のことに気づきました。
でも、声を出しているだけで
何かを生んでいる実感はずっとあるんです。
その声を重ねていくうちに、ふつふつと、
それこそ細胞がよろこんでいるのを感じました。
呼吸をしているだけで、何かを生んでいる‥‥。
おぼろげな気配でしかないけれど、
あたたかい灯りに近づいていくような、
そういうよろこびがありました。
その灯りっていうのは、やっぱり、肉体なんです。
このアルバムは、そんな作業の記録です。
今までで、いちばん個人的なアルバム。
ぎゅっといろんなことが凝縮された一枚になりました」
ご予約・ご購入はこちらからどうぞ。
続いて、矢野顕子さんと一緒に
翻訳を手がけられた絵本のご案内を。
『せかいでいちばんあたまのいいいぬ
ピートがっこうへいく』
マイラ・カルマン(著)
矢野顕子・坂本美雨(翻訳)
リトル・ドッグ・プレス/1890円(税込)
以前、矢野顕子さんが翻訳されて、
「ほぼ日」では販売窓口も開設した絵本、
「しょうぼうていハーヴィ」の作者、
マイラ・カルマンさんの新しい絵本。
今度は矢野顕子さんと坂本美雨さんが、
親子で翻訳を手がけられました。
なんでもたべちゃう犬のピートが規則だらけの学校に
やってきて大騒ぎ、というお話はとてもかわいくて、
イラストもすごくおしゃれなのですけれど‥‥
美雨さん、このいたるところに文字があふれた絵本、
翻訳するのはさぞやたいへんだったのでは?
「たいへんでした(笑)。
原書では子どもが書いたような
ぐちゃぐちゃな英語だったり、
わざわざスペルをまちがえて書いてあったり、
かと思えばそれがダブルミーニングになってたり。
どうやって訳すの? そもそもこれ日本語になるの?
ニュアンスも難しくて‥‥。
でも、難しいけど、言葉遊びで徹底的に
大騒ぎしている感じがたのしくて、
とにかくやってみようってことで、
まずふたりで、わーっと訳していったんです。
で、お互いに訳したものをメールで読んで、
ここの言い回しはわたしのほうがいい、
あそこは矢野さんのことばで‥‥
という感じでまとめていきました。
‥‥編集のかたもたいへんだったと思いますよ。
小さい文字が人の髪の毛に書かれてたりして。
原書ではイラストの中に手書きで英文が書かれているのを
ぜんぶ日本語に置き換えていくわけですから、
それは絵そのものに手を入れていくことなわけで。
こまかい仕事だし、雰囲気をこわしちゃいけないし。
編集者も、翻訳者のわたしたちも、
時間をかけて深く付き合わないとできない作業でした。
絵本だけど、大人でもたのしいんです。
文字とイラストとストーリーで、絵本という空間を
大人が無邪気に遊び尽くしている感じがすごく好きで、
それが伝わればいいな、と思っています」
はい、美雨さんありがとうございます。
では最後に、ライブイベントのおしらせをどうぞ!
ニューアルバムの発売を直前に控えた坂本美雨さんの、
その「声」に、12月の東京で触れられるのです。
場所と日時は、こちらになります。
【APPLE STORE GINZA】
12月1日 14:00 START
入場無料
アップルストア銀座でのインストアライブです。
詳しくはこちらでチェックを!
【丸ビル MARUCUBE】
12月9日 16:30 START
入場無料
丸ビル1階のMARUCUBEで行われる
クリスマススペシャルライブ。
詳しくはこちらのサイトの、
「Marunouchi Music Cube Christmas Special 」
をクリックしてくださいね。
坂本美雨さんのオフィシャルサイト、
「stellerscape」はこちらから、
ブログ「ニクキュウ プロローグ」はこちらからどうぞ!
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