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20代のころ読んで、後年、もう一冊購入しました。
自分用にまた買っちゃった。
絵画鑑賞って、ちょっとおっくうだったり、
難しそうなところがありますが、それをいとも
簡単に誘ってくれるような本。
サンダル履きで「ちょっと行く?」みたいな。
で、美術館に行ってみたら、案外おもしろかったんです。
「ボテロの作品はどれも太った風に描かれているけど、
なんで、丸いというだけでヒトは
『かわいい』と感じるのか」、など、
普通は作品の説明をしそうなもんだけど、
この本は「見る側の不思議」という、
読者がわでの視点を大事に話してくれるので、
とても読みやすいしおもしろいです。
ついでに絵画を見るのががこわくなくなります。
私の持ってたこの本を今見ると、
妙なところにたくさん線が引いてありました。
個人的には(若い頃の私はなぜここに線を引いたのか)
を、知りたくなってきます。余談でした。 |
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背筋をしゃきっとさせてくれる、気持ちのいい本です。
心の中で、寅さんの口調で読んでみても
しっくりくるかもしれません。
玉ちゃんが小学生のとき、お父さんに
「修学旅行のメシなんてまずいんだから、
永谷園のお茶漬けを持ってけ」
と言われてしかたなく持ってったんだけど‥‥。
という話から、
「学校の規則が厳しいなんてなげくより、
ルールのすき間をつけばいい。
ついてる間に頭も鍛えられる」
など、具体的でおかしい思い出話を面白がってるうちに、
男の人生訓に、シャキーンとさせられます。
ぜんぜん女子にもオススメ。
ラジオの相方、三谷幸喜さんにあげよう、
読ませるべきだ、と、思い、
もう一冊買いました。すでに持ってました。 |
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落ち込んだ時なんかに、
ハイで元気いっぱいな音楽を聞いて忘れようとすると、
(ああ、まわりはこんなに幸せなのに私だけミジメ‥‥)と、
かえって症状を悪化させることがあります。
そういうときは、音楽などを消し、
この本をながめるのをオススメします。
何もメッセージもあるわけじゃないのですが、
ぽつーん、が、横にいてくれる感じ。
特になぐさめてくれるわけじゃないのに、
幼い子供の遊びをただ見てるような感覚がやってきます。
しかも、なぜか読んでるだけで勝手に頭が歌ってしまう、
作曲してしまえる、という
小さいのにとても不思議な魅力に溢れてる本です。
ブログでも紹介しました。
枕元に置いてあります。 |
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前のマネージャー(女子)にあげました。
ただし、この本の中身は、女同士の友情というよりも、
夫婦ものを読んでるような滑稽さがいいんです。
お母さん(光浦さん)と、お父さん(大久保さん)。
もう長年一緒なんだけど、お母さんはお父さんに
「もっとしっかりして欲しい」、とか、
「旅行に連れてってほしい」、
「好色なんだからも〜」、とタメ息をついてばかりです。
「あたしゃ本当はいつ別れてもいいの。」って。
お父さんも、実は別れることに痛くもかゆくもなさそう。
なんだか夢のない話のようですが、
自慢話の多いエッセイの中、
こういう現実的で、飾らない本音の話こそスリリングで最高。
ちなみに大久保さんはリウマチだとか。飾れー。 |
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スティーヴン・キングさんの少年時代や、
教師生活、結婚、貧乏な暮らし、など、
ドキュメンタリーに、まず迫力があります。
本題の小説を書く時のこだわりや、余計な部分の削ぎ方など、
何かを表現したいという人には特に助けになりそう。
教師生活で、「キャリー」のヒントになった少女の話など、
小説のノウハウ以前の、ちょっとしたエピソードも
興味をそそられます。
あのミザリーも、ヒントになる事件が
本当にあったというホラー。
恐怖と笑いのはざまに立たせられます。
「人は誰でも文章を書くことができる。
文章には不思議な力がある。
あらゆる芸術と同様、
文章は命の水である。命の水に値段はない。
飲み放題である」
など、珠玉の言葉もたくさんころがっています。
やる気のない時など、自分を叱咤するより、
この本を開いてみてください。 |
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