その2856
ほら、あの、自動車のハンドルに、
「あそび」っていうものが必要じゃないですか。
こう、きっちりじゃなくて、
多少、融通が利くというか、
曖昧さというか、バッファというか。
ひょっとしたら、「まつがい」っていうものも
人々の生活における、それかもしれないですよ。
週末恒例の「まつがい」特集。
どうぞ、最後まで、ごゆっくりー。
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仕事で人と待ち合わせをしている時、
唇が乾燥していたので鞄の中からリップ
(スティックタイプじゃなく、
 バームタイプのもの)を取り出し、
塗り塗り‥‥。
ふとショーウインドーに映った自分を見ると、
唇が真っ白! 手にしていたのは、
リップではなく
白いアイシャドーでした。
しかもパール入りだったので、
その口元は今や懐かしい
「ヤマンバギャル」状態。
急いで落としましたが、あのまま気付かずに
人に会っていたらと思うと冷や汗が出ます‥‥。
(スピカ)

電卓で計算した数字を
パソコンに入力するという仕事中。
いきなりキーボードでの入力が
できなくなりました。
イラッとしながら
「線でも抜けたのかな」と
見てみようと思ったら、
右手はキーボードの上ではなく
電卓の上にありました。
(たまに電話と電卓もまつがって押してます)

数年前、実家に行った時に、
母と二人でトーストを食べておりました。
そのとき使っていたバターナイフが、
普通のものよりいくらか角度がきつかったのです。
私は悪戦苦闘しながら、
こんなバターナイフ作るヤツはバカだ、
塗りにくいったら‥‥と悪態をついておりました。
それから数年、ある日私はふと気付いたのです。
バターナイフは
ではなく、
裏で塗るものだということに‥‥。
あの時の母の怪訝な表情の意味が、
やっとわかりました。
(他人の前でなくてよかったよ)

先日、スーパーのATMにて
預金したときのことです。
お金を入れてもフタが閉じずに
「お返しします」と言う声が‥‥。
「?」と思いつつ、もう一回やり直し。
また「お返しします」の声。
3回目にやっと気付きました。
お金を入れるスペースのすぐ手前に
「取り消し」の文字がありました。
お金を入れて手を引くときに
服の袖
「取り消し」のところに触れていたようです。
(なるなる)

高校の時、数学の証明問題の解答を
黒板に書いていた先生。
黒板を半分以上使ったところで、
はたと気がついた。間違っていることに。
大きな
「×」を間違えた解答の上から書いて、
さらにその横に大きく
「大ウソ」と矢印つきで書いていました。
そして正しい解答は
端っこの空いたところに。
間違えたやつ消したらいいのに。
しかもウソって‥‥。
(こつこつ)

今はもう10才になる息子が1才頃の話です。
普段は少しつり目気味なのに、
「あーん」をするとなぜか、
あかんべーをしたような垂れ目になるのです。
なんでかなあと思いながら
「あーん」させて観察すると、
息子は口を開けると同時に、
思い切り
鼻の下も伸ばしていたのでした。
(ためしてみてください)
え? 投稿なんてしたことがないって?
わかります、わかります、でもね、
誰だって最初はそうなんですよ。
踏みだそう、ネクストステップ!
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ことのあらましを簡単に書いて
私たちにメールしてください。
どうぞ、お気軽にご参加くださいませー。

イラスト:しりあがり寿
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2011-12-10
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN