石川くん。
枡野浩一による啄木の「マスノ短歌」化。

路傍に犬ながながとあくびしぬ
われも真似しぬ
うらやましさに
 (石川啄木『一握の砂』より)
 ※[ ]の中はふりがなです。
  「あくび」は原文では漢字でしたが、
  パソコンで表記できない字なので、
  ここではひらがなにしました。


第19回 石川くんのあくび


石川くん、今週も仕事が詰まってて、眠たい私です。
   *
そんなこんなで、
あくびの出てくる歌を選んでしまいました。
うーん、のどかで可愛い歌だねえ。
あくびしてる石川くんの
超可愛い顔が目に浮かびます。
   *
と、
こんなふうに私が褒め言葉を口にする時って、
何か裏があるんじゃないかとか警戒してるでしょ?
残念でした。
ハ・ズ・レ!
なんか読者の皆さんの中にも、
この連載の目的を
「石川くんをあの手この手でいじめていくこと」
だとカンチガイしてる人がいるみたいなんですが、
全然ちがいますからね。
この連載の真の目的は、
「石川くんの素敵な歌を人々に紹介していくこと」
です。
ほんとよ。
今まで紹介してきた歌は全部、
私の好きな歌ばかりです。
はっきり言って、
私、
石川くんのことが、
好きなの……。
好きすぎて、つい意地悪しちゃうこともあるけれど、
そんな屈折した男心、文学者だったらわかってね!!
でもまあ、
きょうからは心をいれかえて、
意地悪なことを言ったりするのはなるべく控えます。
ああ、
こんな優しい気持ちになれたのも、
石川くんの優しい歌を読んだからかなあ……うふふ。
単に睡眠不足のせいのような気もするけど、うふふ。
   *
では、この続きは、またあした。
おやすみなさい。

枡野浩一

http://talk.to/mass-no

2000-07-07-SAT

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