ビジネス書は好きで、たいてい何かしら読んでいます。
つまみ食いのように、途中で何となく本棚に戻して
次に浮気してしまうことも少なからずありますが、
この本には中盤以降も惹きつけられて
通勤中もお風呂中も読み続けました。
読んでいる間、
自分のこれまでの会社員経験が次々思い出されて
「当時の上司がしてくれたのは、
こういうことだったのか」
「前職で聞いたことあるけど、
ここまで理解してなかったなぁ」
今の仕事を思い浮かべながら
「うわ、これ考えてなかったなぁ。
出来るかどうかわからないけど、覚えておこう」
さらに、自分のうちの家事分担にまで思いが及びました。
「経営の教科書」なのに。
書いてあるのは、開発のことでも営業のことでもなく、
人のこととチームのことだから、
自分のこととして
真剣になれたのだと思います。
造語や標語が面白く、たとえ話が豊富で、
イメージがパーッと広がるし、人にも話したくなる。
著者は、きっと人のことやチームのことに熱心で、
部下や社員へのコミュニケーションに
長年工夫を重ねてこられたのでは、と思いました。
チームのリーダー、メンバーとしての
心構えの原理原則となること、
背筋の伸びる思いをすることがいくつもあって、
「もっと教えてください」という気持ちで
どんどん読み進めていけました。
ドラッカーの引用も、いくつもありましたよ。
「経営」というと、どうも構えてしまうという方は
同じ著者の
『伝説の外資トップが説くリーダーの教科書』も
おすすめです。 |