鍋ひとつでなにを作る? その3
〜たっぷりレシピの紹介じゃ!〜
ハッピーサンデイ! 自炊老人じゃ。
最近のわしの日曜の楽しみは、
散歩がてらのデパ地下めぐりじゃ。
日曜のデパ地下は、家族連れ、カップルも多くて
なごんだフンイキがして、好きなんじゃ。
日曜は市場が休みじゃから
鮮度のよい食材が手に入らない……というのは昔の話で
このごろは、魚などでもかなりよい状態のものが
手に入るようになっておる。
このことは「いいこと」とも言えるし
「よくないこと」とも言えるじゃろうが
日曜くらいしかゆっくり買い物に行けない
多忙な自炊人たちにとっては
やっぱりいいことなのじゃろうと思うぞ。
さて、鍋ひとつで何を作る? という議題へのメールが
どかすか届いておる! 素晴しいことじゃ。
今日は前置きなしで、このレシピたちを読んでいただこう。
なーんと、ひとつも、ダブっているレシピがない。
これもすごいことじゃのう。
まずはコチラ。丼かの?
●オイルサーディンの中身を油ごと
小さい鍋の中に入れ 弱火であたためます。
ふつふつとなってきたらしょうゆを回し入れ
万能ねぎを細かく切ったものを入れます。
そして最後に七味唐辛子をかけ
これをごはんにのせ
最後にのりをたくさんかければ
できあがりです。
あんまりヘルシーでは
ありませんが やめられない
おいしさです。(Momochannn)
お〜い「そのゴハンはどう準備するのか?」という点が
すっかり抜け落ちとるぞ〜! ま、
「同じ鍋であらかじめ炊いて、別皿に移しておく」
ということか。そういうことにしよう。
で、これ、うまいと思う。たしかに。ついでに、
トッピングをいろいろためしてみてはいかがかな。
大葉を細かく刻んでのせたり、
煎りゴマをふりかけたりしてもよさそうじゃな。
続いてはスイスからじゃ! スイスといえば……
●「鍋から直接食べていい料理」なんて、
チーズフォンデュしかないじゃないですか!
そう、私は今スイス在住なのです。
本格的なフォンデュは、パン(日本でいうフランスパン)
だけを、溶けたチーズにつけて食べるのですが、
好みで「じゃがいも、ブロッコリー、ウインナー」などを
ゆでたものをつけて食べてもGOOですよ。
作り方はかんたん。
1.(できればホーロー)鍋に、ニンニクをこすりつける。
2.チーズ(エメンタールとか、グリュイエールなどを
使いますが、日本で売ってるフォンデュの素でもいいと
思います)と、白ワインを鍋に投入。
ワインの量はお好みで。
3.火にかけて、チーズが溶けるのを待つ。
(時々かきまぜましょう。焦げないように弱火で)
4.チーズがトロッととろけたら、
あとは串でパンや野菜などをさして、チーズをからめて
召し上がれ。
一人で食べる時(寂しいけど・・・)は、
チーズがこげちゃうので、コンロから下ろして、
また固まったら、火にかけると言う方が、良いと思います。
もちろん、最後の「おこげ」はとっても美味しいですよ。
(Yurie)
ヨロレイヒ〜。よろめいているわけではない。
感嘆のヨーデルじゃ。
チーズ好きじじいのわりに、チーズフォンデュ、
自分で作ることがなかった。意外とカンタンなものじゃな。
かなりごちそう感があってよろしい。
チーズの種類・銘柄と、入れる食材の組み合わせで、
けっこう味のバリエーションも楽しめそうじゃ。
次は……、これ、味がちょっと想像できないんじゃが。
●自炊老人様、こんにちは。
鍋一つというお題で、まっ先の浮かんだのは「チャーハン」
しかし、これは、まず御飯がなければ意味がない。
という事で、次に考えました。
家でもたまにお目見えしていた「そうめん入りの味噌汁」
の、応用版。家の朝メニューです。
洋風ですると、残り野菜(冷凍野菜のホットサラダ
ミックスや、真空パック詰めになった筑前煮のセット。
あと野菜いいためパックなどを利用すると
切らずにすみます)と、ツナ缶やちくわ。
あればベーコンなどを、一緒にいためます。
そこに水を加えて、コンソメの素を入れて、煮込む。
野菜が柔らかくなったら、スパゲッティーを3〜4本に
折り加えます。それが煮えたら、お醤油少々、塩、胡椒で
味を整えて出来上がり。
トマトの水煮を入れたり、パスタのかわりに、
お米を少し洗って、煮込んでもおいしいのでは。
コンソメのかわりに、だしの素と味噌を使って、
うどんを入れたり、中華スープでラーメンにもなります。
鍋そのものは、煮る、焼く、蒸すのできる
北京鍋がイイと思います。テフロン加工のもよいと
思いますが、すべり過ぎるので、私は鉄がお薦めです。
ただお鍋から直接食べるには、大きすぎですね。
(Misa)
ふむ。これは、「なんでもぶっこみ鍋」というような
ジャンルじゃろうか? そんなジャンルはないが。
栄養満点じゃと思うが、ちょっと味がとっちらかりゃせんか?
足し算しすぎじゃと思う。ちょいと素材を引き算すれば、
・残り野菜とトマト水煮のリゾット(あるいはスープパスタ)
・筑前煮風おじや
・煮込みラーメン
などができる。できるだけに、
ちともったいないような気がしたんじゃ。
でも、わし、「そうめん入りの味噌汁」は大好物じゃ!
それも、クタクタにのびたそうめんを煮込んだやつな。
続いてはパスタ系じゃよ。
●「らっきょうと」のあおき・まりです。
鍋ひとつでお腹いっぱいの料理を紹介します。
ミネストローネ・スープ
材料:トマト、キャベツ、ズッキーニ、玉ねぎ、ニンジン、
ニンニク、細目のマカロニ、ベーコン、オリーブ油、塩、
こしょう
作り方:
ニンニクは包丁でつぶし、その他の野菜はすべて
小さ目に切る。ベーコンも小さく切る。
鍋(できれば厚手)にオリーブ油とニンニクを入れ、
弱火にかけてニンニクの香をだし、
ベーコンを加えてさらに少々いためる。
野菜を入れたら少し火を強くしていい。
全体に油がなじんだら、水を適当に、
吹きこぼれない程度の量を入れて、
沸騰したらマカロニを加え、
マカロニが柔らかくなったら、塩こしょうで調味して
できあがり。
野菜はこのほか、なんでもお好きなものを。
賽の目のじゃがいも、水で戻した乾燥豆もいける。
じゃがいもはすりおりしたものを、
出来上がり近くに入れてもいい。
マカロニの量を多くすると、これ一品でお腹いっぱい。
少なくすると、ご飯と一緒に食べるスープになります。
鍋は、厚手のものがひとつあると、ご飯も炊けるし、
ラタトゥイユのようないためて煮込む料理もできるから
いいと思う。ちなみに私は就職祝にもらった
「やすらぎ鍋」という厚手鍋を愛用しています。
いわゆる「無水鍋」なので、野菜の蒸し煮が得意。
カレールー作りの大量の玉ねぎをいためるのなんか、
弱火にしてふたをしてときどきかきまぜるだけでいいので、
超便利。少量のご飯炊きも得意な鍋です。
でも小さいのでパスタをゆでたりするには、
もうひとつ大きい鍋がいるな。(青木真理)
言うことナシ!
前出のMisa殿のレシピもそうじゃったが、
パスタは、こうして直接茹でてもけっこう大丈夫じゃよな。
鍋ひとつの場合、あらかじめ茹でておくと
のびてしまうしな。
「やすらぎ鍋」これまた新手の鍋じゃな。
カレールーのタマネギ炒めがラク、ということだけで
その優れた機能がわかるのう。ありゃ面倒じゃから。
次は、フライパンだけじゃと!?
●鍋ひとつでできる料理。
フライパンだけです。4月から一人暮らしをはじめて、
ほとんどが自炊。そこで学生の私が開発したメニューを
紹介します。鮭のクリーム煮。
まず材料は鮭の切り身。これは3枚入りとかで
ふつうに売ってますよね。安くも高くもない食材。
それとタマネギ、シメジなどの野菜。
これはなんでもいいです。私は100円均一の日に
100円の野菜を買って使ってます。
あとバター、生クリーム、固形のコンソメスープの素1個。
生クリームは小さい牛乳パックみたいなのに入って
売ってますよね。フライパンはふつうの大きさのものです。
作り方。
1.野菜は食べやすい大きさに切っておきましょう。
鮭は塩こしょうをしておきます。
フライパンに適量のバターを入れ熱し、野菜を炒めます。
これだけでもおいしそう。
2.野菜をフライパンのすみによせ、
鮭を焼くためのスペースをつくります。
そして鮭を入れ、両面にいい焼き色がつくまで焼きます。
ここで焼きすぎると鮭が固くなりますよ。
これだけでもおいしそう。
3.次にフライパンに入っている具が
ひたひたになるくらいの水を入れます。
そこに固形のコンソメスープのもとを一個。
5〜10分煮ましょう。これだけでもおいしそう。
4.いい感じになったら生クリームをどばっと
入れましょう。5分くらい煮て出来上がり。
味が薄かったら塩こしょうでととのえて。
煮すぎると生クリームが分離するので注意。
これはおいしいですよ。そして人にも自慢できる。
日本人は「クリーム煮」などという言葉に弱いですから。
これだけで他人はびびります。おいしさにおいしさを
重ねた料理です。野菜はジャガイモなんかにしてもうまい。
野菜は適当に選べばいいし、鮭は3枚入りで
298円くらいかな? 生クリームは158円くらい
でしょうか。私はこのような自炊生活をしているので、
食費は1万円ぐらいです。自分をほめてあげよう。
(miyuki)
ん〜〜〜〜、たしかに旨そうじゃ! が、主食的なものが
どうしてもほしくなるのう。
野菜をたっぷりにして、主食のように食べたいほどじゃな。
思いついた。この料理を、あらかじめフライパンであぶった
食パンを皿において、上からかけるのじゃ。じゅわっと。
そして、一緒にナイフ&フォークで食べる。たぶん旨いぞ。
(でも日本人が「クリーム煮」という言葉に弱いかどうかは
わからーん。ちなみにわしの弱い言葉は「にんにく」じゃし)
続いては、エスニックじゃな。
●自炊老人様
めし炊き女・水底 沈です。
「ひとつの鍋でできる、満足ごはん」、
めし炊き女は、炊き込みごはんを推薦します。
それも、アラビア料理。
多少味付けを失敗しても、
「これは遠い遠い国のごはんなんだから、こんな味なのだ」
と自分をだますことができます。
その名も、【マクルーバ】。マクルーバとは、
アラビア語で「ひっくり返る」という意味。文字通り、
最後に鍋をひっくり返すこのごはんは、
ひっくり返るうまさですぞ。
翌日、残ったマクルーバを耐熱皿に入れて、
チーズをかけてトースターで焼くと
エスニック風ドリアもどきになって、
これもまたなかなかオツなものです。
材料
米…3合
鶏手羽元…3〜4本
なす…2本
玉ねぎ…中1個
ピーマン…3個
トマト…中1個
トマトペースト…大さじ2
シナモンパウダー…大さじ2分の1
クローブパウダー…小さじ2分の1
オールスパイスパウダー…小さじ2分の1
塩…小さじ2
こしょう…適宜
オリーブオイル…大さじ2
水…650cc
レモン…1個
※トマトペーストがないときはケチャップで、
スパイス類がそろわないときは
カレー粉適宜で代用。それなりにおいしいです。
作り方
(1)米は洗ってざるに上げておく。
(2)なすと玉ねぎは1cmくらいの輪切りにする。
ピーマンは種を取って縦に4つに切る。
トマトはくし形に切っておく。
(3)鍋にオリーブオイルをしき、
強火にかけて手羽元焼き色が付くまで炒める。
続いてなす、玉ねぎ、ピーマンを炒め、塩・こしょうで
味付けする。
(4)この鍋に米を入れ、スパイス・トマトペーストを
溶いた水を注ぐ。
(5)鍋にふたをして火にかけ、炊飯の要領で炊く。
(6)蒸らし終わったら。しゃもじを周囲にぐるっと
差し込み、大皿にひっくり返す。
(7)お好みでレモンをぎゅーっとしぼって、召し上がれ。
ちなみに、(3)までをフライパンで行い、
炊飯器で炊くこともできます。
トマトペーストは、スープやシチュー、カレーなどに
コクを出すのに便利な濃厚。トマト調味料で、
大さじ2杯ぐらいずつ小分けにし
パックも出ているので、常備しておくと便利ですよ。
(水底 沈)
うーまーそーうーじゃ〜〜〜〜!!
これは旨い。食ったことないが旨い。
アラビア風というが、スペイン風のようでもあるな。
あ、ルーツは同じじゃったか。
難点といえば、大量につくったほうが旨いじゃろうから、
一人分の一回分の食事としてはあまりテキトウでないかも
しれん、ということくらいか。
ちなみに鍋は厚手のものがよいじゃろうな。
次は自炊中年氏からじゃ。
●こんにちは
初めてメイルします
独身自炊中年でございます。
いつも皆さんのアイディアや知識を
楽しく盗ませて頂いていたのですが、
鍋一つで何を作るか、のテーマは自炊独身の永遠のテーマ、
私の夏の定番を参加させて頂ければと思い書いてみました。
まず、鍋はホーローが良いです。
もちろんほかの鍋でも良いのですが見た目的に…
材料はそこら辺にある夏野菜何でも、
トマト、セロリ、ピーマン、茄子ははずせませんが、
他にも、南瓜やズッキーニ、胡瓜、キャベツ、
芋類だってかまいません。そこら辺にあるハーブ類も、
ローズマリーとかバジル、ルッコラなんかが好みです。
鍋にオリーブオイルをたっぷり入れて火にかけます。
好みでにんにくを入れて、香りが出たら
賽の目に切った野菜をぶち込みます。
(トマトは湯むきして種を取るとおいしいですし、
ピーマンは色んな色があると尚良いです。
大きく切った方が好きって方の意見も採用します。)
火が通ってきたら好みで缶詰トマトを足します。
もちろんフレッシュがたくさんあったり、
ポモドーロ系は好きでないって方は
最初からトマトをたくさんにしましょう。
ハーブ投げ込んで塩、コショウで味を整えたらおしまい。
あっけないほど簡単でしょ?
あったかい内にパスタと和えてもオイシイし、
冷蔵庫で冷やしてもいけます。パンにのせてよし、
飽きてきたらベーコンか鶏肉ソテーして
上からかけちゃうと別の料理みたいになるし、
魚の香草焼きやフライの味に変化をつけたいときにも
使えます。ウースターソース入れて味を変えちゃうって
手もあります。仕上りが硬めの時と煮崩れてきた時でも
雰囲気変わるのでメインから付け合せ、
ソース代わりまで変幻自在です。
僕はこれを夏の間に5回位はつくって20回位は食べます。
ムーンライダーズファンであろう自炊老人様も、
夏野菜のオイシイうちにぜひお試し下さい。
あと、鍋一つって言えばやっぱり中華でしょうね、
皆さんのアイディア楽しみにしています。
(Hilosi)
このレシピのテーマは「野菜をたっぷり食べる」じゃな。
でっかい鍋でたっぷり作り、
わっせわっせと食べたい料理じゃ。
「野菜だけで、満足させてやろうじゃないか」
という気概が伝わってきたぞ!
もう夏は終わりじゃが、秋の野菜やキノコでも
同じようにできるじゃろう。
Hilosi殿、独身もまた楽し、じゃよ〜!!
(ムーンライダーズ? わしゃ知らん)
そういえば中華への投稿はまだないな。今後が楽しみじゃ。
最後はこれじゃ。そうか、鍋一つ、といえば
たしかにコレがあったな。
ただしかなり高度じゃから、「こういう料理もあるのだ」
ということで、あまり怖じ気づかずに読んでほしいぞ。
●鍋1個でできるもの、ということで、
パエリヤ鍋(大き目の平たいフライパン)1個でできる
料理を紹介します。
さかなのパエリヤ(3〜4人分)
材料: さかな 鯛まるごと1匹、三枚に下ろす
(うろこはちゃんと取り除いてね)
輪切りにしたイカ1ぱい
(内臓は使いませんが足は入れてね)
ニシン系などの癖の強い魚の切り身1切れ
玉ねぎ 1個
セロリ 1本
にんにく 2かけ
赤ピーマン 半個くらい
トマト 生なら3個くらい(皮はむく)、
缶詰なら半分から2/3缶
米 2合程度(できればイタリア・スペインのリゾット用)
サフラン ひとつまみ
準備:さかなを下ろし、あら(尾・頭)と手近にある
クズ野菜を15分ほど煮て、
フィッシュストックをつくります。
これから利用するお米の3倍は必要です。
1.オリーブオイル大さじ2杯を引き、
熱した鍋でさかなを2分炒めたら、汁ごと取り出す。
2.同じ鍋にオリーブオイルを少し足して、玉ねぎ、
セロリとにんにくのみじん切り、
赤ピーマンの細切りを炒める。
3.玉ねぎなどがしんなりしたら、
トマトを加え、2分炒める。
4.米(洗わない:分量は腹加減により調整)を加え、
さらに2分炒める。
5.魚と汁を鍋に戻し、フィッシュストックを
米の3倍入れる。このとき、サフラン(安物でもOK)
5、6本を湯に浸しておいたものも入れる。
塩、こしょうをちょっと多いかな、というくらい加える。
あれば冷凍グリーンピースを上からはらはらと散らすと
彩りがよくなる。
6.ふたをして(うちではアルミ箔を2枚つなぎ合わせる)
弱火で30分。火を止めてからむらし10分で完成。
7.お好みでレモンを絞ったり、パセリのみじん切りを
散らしていただきます。
特別なものといえばサフランくらいだけど、
割とプロの味に近いものが楽しめます。おためしあれ。
(Noriko)
うは! Noriko殿、料理人であられようか?
テクニックも素材も、かなり高度じゃ。
なにも予定のない日曜、それも晴れた日に、
冷えた白ワイン片手に
ゆっくりつくってみたら、さぞや気分がいいじゃろうな。
(あ、気取ってる? わし。かっかっか)
次回もこの続きじゃ! ハバナイサンデ〜〜!
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よっこらせっと。
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