がんばれ自炊くん!
「ふだん食」はじぶんで作るって、どう?

味噌汁はまかせろ! その6
〜とろとろも旨し!〜


偶然、食材がふたつ届いたぞ。
ひとつは京の浅しばで、うは、わしの好きな漬物屋のじゃ!
無添加で日もちがしませんから早くお召し上がりください、
じゃと? というわけでさっそくメシを炊いておったら
(そんなに早くはダメにならんじゃろうが)
こんどは下田からトコブシが!!
よい友を持った、わしは……(涙)
というわけで砂糖と酒と醤油で甘辛く煮て食ったよ。
季節ではないから小ぶりじゃったが、旨かった。
味噌汁のだしは昆布におかか、
味噌は白味噌に豆味噌を足して、
実は生昆布をさっとゆがいたものに
あさつきを散らしたぞ。
あ〜、しゃーわせ、わし。
もうじき静岡の早生みかんかのう?



さ、今日も味噌汁たっぷりどうぞ、じゃ!

●自炊老人様 
 『お味噌汁』の巻を大興奮のうちに拝見いたしました。
 理由はふたつ、

 一、 自分の投稿が初めて載ったこと。(歓喜!)
 二、 味噌+トマトの件でこんなにも早く
    情報が得られたこと(トマトの味噌汁の
    いいレシピがあったら知りたいです、
    と書いたのが私です)。

 『かえる』さんのレシピを早速ためしてみました。
 レシピ通り、味噌+トマト+牛乳、、、、、
 (調理中)、、、、。
 うまい。牛乳のやさしさが加わったあったかいお汁に
 じーんときました。
 でも、なにかが足りない様な気がしてつい、
 粉チーズやらなんやら試し始めてしまい、
 気づけば和風だしのシチューのようになってしまいました。
 (どうも私の中ではトマトとか牛乳ときくと、
  洋風にころんでしまう傾向があるみたいです。)

 この結果は『お味噌汁』というお題においては、
 納得がいかなかったので、(あくまでも自分が、であって
 『かえる』さんのレシピは充分においしかったですよ)
 牛乳をいれないバージョンの具のとりあわせを
 いろいろ試さずにはいられなくなりました。
 こんなことなら、人任せでなく、
 まず自分で研究してみればいいのに。
 ものぐさな自分にちと反省しつつ、やってみました。

 牛乳プラスなんだか洋風気分
 →トマトと料理しておいしいもの
 →イコール玉ねぎ!

 が、今のところのベストです。
 味噌汁の具にした時の玉ねぎの甘さとトマトの酸味が
 「相性よし。」

 いやー20数年生きてきてこんなにもトマトのことを
 思ったのはこれが初めてです。
 しかも何杯もトマト味噌汁をいただいたせいか
 この味に慣れて、自分の中では味噌汁の具の
 レギュラーいただきかなー、と思い始めた
 今日このごろです。単純ですね。
 あ、それと『かえる』さんの言うとおり
 仕上げに白胡椒をふるとばっちりです。
 試す価値おおいにあーり!
 (ちょっとマネさせてもらいました。)

 こんなふうに『自炊君!』の投稿をとおして
 みなさんの嗜好や生活形態、出身地、人柄などが
 思い浮かぶメニューはお味噌汁をおいて
 ほかにないような気がします。
 日本文化圏で育った人間にとってお味噌汁は、
 たとえ自炊をしていない人も、
 誰でも気軽に語ることのできる共通の話題であり、
 皆、いい意味で鼻息も荒く、
 熱く語っているような気がします。
 お味噌が深ーいところにしみこんじゃっているのでしょう。
 小説『イン ザ・ミソスープ』(村上龍 著)の
 最後のシーンで奇妙な外人フランクもこう言っています。
 (意味は違うけれど)
 「、、、、ぼくは今ミソスープのど真ん中にいる、、、」

 だいぶん話がとっちらかってしまいましたが、
 寒くなる季節に向かってますます『自炊君!』が
 盛り上がることを確信しつつ
 今回はこの辺で失礼いたします。

 おいしもの つくるぞ くうぞ みになるぞ
 おそまつさまでした。(けだま)


トマトにタマネギか!
そうすると、ミネストローネのように
賽の目に切ったじゃがいもも合うかもしれん。
同じく賽の目にしたモッツァレラを混ぜるとか。
そこまでやるなら、ひょっとして「だし」は
あえて引かず、野菜のうま味そのものを「だし」として
いただく、という考えでもよいような気がするな。



続いてはアメリカからじゃな。

●初めての投稿となります。
 アメリカで、和食とは程遠い生活を送っている故
 毎晩お腹をグーグー鳴らしながら読ませて頂いてます。
 (ああ、こういう「和食、和食」っぽくない和食が恋しい)
 さて、この間の茄子のお味噌汁の作り方があったのですが
 自分の作り方と違ったのでちょっと驚きでした。
 我が家ではまずお鍋で茄子をごま油で軽く炒めて
 そこに水を入れ(だしはめんどうくさいので引かず、、、)
 お味噌をとく、といった具合なのですが。
 ちゃんとだしを引く、というルールから
 はずれていますが、ゴマの香ばしさが
 何とも言えず美味しいのです。
 はぁ、お腹が空いた、、、。(トワ)


わしも、油で炒めて引き締まった野菜の味噌汁、
好きじゃよ。ズッキーニなんかも面白いぞ。
炒めた油はそれ自体に「うまみ」があるし
それがごま油ならなおさらうまいじゃろう!
それを味噌汁にするのじゃから、まずかろうはずがない。
アメリカ住まいならなおさら、
だしがひきにくいじゃろうから
いろんな野菜を炒めて、それ自体を「だし」と考える
方法もあるぞ。というか、日本でもけんちん汁などは
だしを使わんからな。



お、続いてもアメリカからじゃ!

●アメリカ暮らしの主婦歴10年。
 ウチではいつも日本式のごはんなので、
 日本の倍の値段はする味噌で味噌汁つくってます。
 でも、あぶらあげも高い。しいたけも高い。
 しめじなんてとんでもなく高い。
 かつぶしも、もったいなくってだしには使えないので
 もっぱら「煮干し粉」か「ほんだし」です。
 そんなわけで、どこのスーパーでも手に入って
 安くておいしい、我が家おなじみの具は
 マッシュルームとかオクラです。

 オクラは煮えると汁全体にぬめりが出て、
 味噌がとけにくくなるので、私はぬるいうちに味噌をとき、
 オクラのスライスを入れて、
 わきたったら火から下ろします。
 味噌汁で緑黄色野菜が摂れる、というのもいい点。
 緑黄色野菜を食卓にねじ込むために、
 アスパラガスやブロッコリも
 玉ねぎなどと一緒に入れます。
 マッシュルームもオクラも、ねぎや玉ねぎ、わかめとの
 相性がよく、あっさりしたいい味が出ます。
 (越谷 恵子)


味噌の値段が倍とは気の毒じゃが
楽しい自炊生活を送られているようでなによりじゃ。
マッシュルームは使ったことなかったが
生マッシュはけっこう相性がよさそうじゃな。
オクラの味噌汁じゃが、味噌、別椀でだしでのばしておいて、
あとから合わせる、という手もあるぞ。



次は、貝か!

●はじめまして。
 いつもよだれをたらしそになりつつ
 読ませていただいてます。
 おみそしる。やっぱり貝汁がいちばんです。
 なんかちと贅沢なかんじです
 (個人的には・・・貝はひもちしないので)
 みそは知り合いの実家がつくり醤油やなので(福井県)
 そこのを分けて貰います。しろみそ系です。
 だしはふだんはこんぶ&かつおぶしなのですが
 しじみの場合は貝のだしがでるので
 それでじゅうぶんなきもします。
 お水(うちの水道はまずくてだめなので
 ミネラルウォーターなこと多し)に
 洗ったしじみをいれます。
 そのまま火にかけるとしじみちゃんから
 ぱかぱかおいしそうな白いエキスがでてまいります。
 沸騰したらていねいにあくをとり、みそをとかします。
 火を止めたら、あさつき、あるいはほそねぎを
 きざんだのを投入します。
 ねぎは1わまるごとたっぷりいれるのがこつです。
 こういうシンプルな汁にはやっぱりしろめしとやきざかな、
 だいこんおろしがいっしょだといいなあ・・・
 とおもいます。
 まとまりがありませんがこのへんで。
 またメールいたしますので
 なにとぞよろしくおねがいいたします。
 (pandatta)


貝の味噌汁は、まさしく「五臓六腑に」染み渡るような
滋味、があるのう。わしも大好きじゃよ!
貝を実にするときは、まあ、だしはなくてもよいが、
昆布との相性がいいので、いっしょに(水から)入れると
上品に仕上がるぞ。
ところで貝って貝殻からもだしが出るんじゃってな。



続いては、ふむ、「丸子のとろろ汁」のような。

●自炊老人さま、こんにちわ。はじめて投稿します。
 わたしがオススメする味噌汁、
 その名も「ダブルとろろ味噌汁」!
 はじめて食べたのは友人宅で、
 その衝撃たるやすごいものがあり、
 さっそく自分でもつくってみて、
 それ以来はまりまくりなのです。
 だしはかつおぶしと昆布でふつーにとります。
 味噌は赤味噌と白味噌のミックスにしてますが、
 このへんはお好みでたぶんなんでもいーんだとおもいます。
 (たぶん、ね)
 そして、なんといっても、具!
 「ダブルとろろ」と言うからにゃ・・・
 そう、山芋と、とろろこんぶで「ダブルとろろ」なのです!
 ベタだけど・・・

 山芋はちょっと太目のせんぎりにしたものと、
 すりおろしたものとの両方を使います。
 まずせんぎりのほうをだしに入れ、少しだけ火を
 通してから(ぐたぐたに煮たらだめだよん)
 味噌を溶きます。
 普通の味噌汁よりちょい濃い目の味にしておくと
 モアベター。
 それを少し大きめのお椀(どんぶりでも可)に盛って、
 とろろこんぶを入れ、その上からすりおろした山芋を
 どばどばと入れるのです。豪快にいくべし!!
 あとは刻んだあさつきをふりかけて、
 とっとと召し上がることです。
 食べるときも豪快に音をたてて、
 ずるずるっとイッキにすすりこむべし!!
 これがおいしいのおいしくないのって、
 もうわけわかんなくなるくらいんまい!!

 ちなみに、だしを取ったあとのかつおぶしと昆布は、
 お砂糖とおしょうゆで炒り煮にして、
 「あっというまの佃煮風」に化けます。まあ無駄がない!
 またこれが白いごはんにあうんだなあ、
 このぉ、憎いヤツめ!」
 こんなところで、いかがでしょ?(Julie)


うっひゃ〜! 駿河はとろろを味噌汁でのばすでな、
このうまさは実に想像がつくぞ。
麦飯が食いたくなってきた。
さらに生卵も入れてみたくなった。
ああ、わし、どーにかなりそうじゃ、これ明日つくる!



続いては、あ、こりゃ初耳じゃ、わしも。

●うちの実家では昔からの定番なのですが
 「初めて食べる」ってよくいわれます。
 ・土鍋にいりこは水から入れてぐらぐらきたら出して
  鰹節をドバッと入れる。
 ・そこに鍋の材料をいれる。
  鶏肉、豚肉(うす切り)、白ねぎ、白菜、もやし、
  えのき、椎茸、白滝、大根、里芋などなど
 ・煮えてきたら八丁味噌をといて蓋をしてしばし待つ。
 ・食べる。
 食べる直前に卵をポトッとおとして
 半熟に煮て具にかけるとおいしー!
 あと最後のおじやは、
 「くーーーーっ」と泣けるほどおいしい。
 お味噌って煮立てちゃだめってのが基本だけど
 こんときばかりはぐらぐらしちゃってます。
 (mariko)


つまり、おかかもいりこも「実」にしちまうんじゃな。
味噌汁というより「味噌煮」に近いような気もするが
栄養たっぷりでよーし! 卵もよーし!
これだけ野菜と肉が入るなら、これまた「だし」を
いりことおかかで引かずとも、大丈夫だと思うが、
このへんはmariko家の味、なんじゃろうな。



次のは、やったことあるよ、わし。

●味噌汁の具として驚くと思うのですが・・・
 てんぷらです。
 夕飯のてんぷらが余ったとき
 翌朝味噌汁に入れるとおいしいのですよーー。
 特ににんじんとさくらえびのかき揚げがおすすめ。
 わかめなどのシンプルな味噌汁に
 3分ほど入れて
 それをごはんの上にかけて食べると・・・
 おいしいです。
 実家ではこれのために
 少し多めにかき揚げを作るのですよ。
 静岡ではじゃがいもや里芋など
 おいもを中心とした具が多いです。
 山梨では冬瓜を入れたりします。
 どちらも田舎ですが面白いですね。
 具にも個性があります。
 (ハムチャン)


わしゃねぎと桜えびのかき揚げがいい!
にんじんはゴボウと!!
茄子なんかもええのう。
この「翌朝」感がな、てんぷらクタっとなっとってな、
これまた、ええんじゃよな。



今日の最後は「納豆汁」。これは好き嫌いがありそうじゃが。

●自炊老人さま、はじめまして。
 今回のテーマは“お味噌汁”との事。
 私のお気に入りのお味噌汁を紹介します。
 といっても、手間はまるでかからず、こだわりもなく・・
 ちょっと、臭いが強烈なので納豆の臭いが苦手な方には
 お奨めできませんが・・・
 
 納豆汁に大根を入れただけのものです。
 ここで、大根を5ミリ角ぐらいに切ると美味しいです。
 まずは、大根の味噌汁を作って、最後に納豆を
 たっぷり入れちょっとだけ火を通し、
 食べる時に七味唐辛子をかけて熱々をいただきます。

 納豆の中の大根の食感がとってもいいです。
 身体が暖まり、元気も出そうで
 これからの寒い季節にお奨めです。(メグ)


わし納豆大好きじじいじゃから
納豆が嫌いな人の気持ちがどーしてもわからんのじゃが
地獄の苦しみじゃというな。
でも、納豆汁はわりと匂いが消えるほうなので
(ねばねばも、かなり消えるしな)
嫌いな向きにも、おすすめじゃよ。
(ムリに、とは言わんがな)



ほんでは、また次回!
(まだまだ味噌汁、行くでな!)

★きょうの焦げ付き

こういう話題はあまりしなかったが、
けっこう重大事かもしれん。
わしの方法をおしえるぞ。
 
●玉葱とキャベツをいっしょに煮ておりましたら、
 水分が足りなかったらしく焦げ
 付いてしまいました。
 鍋はエバーウェア18cm直径片手鍋。
 2〜3回と水を替えてみましたがおちません。
 いっそ乾燥させてみたらと今その最中。
 でも焦げ付きは取れるの
 でしょうか。
 重曹を使えば? とのアドバイスもありましたが如何?
 (山内敏子)

わしも前にカレー焦がした。けっこうガンコでな、
オレンジクリーナーとか、合成洗剤の汚れ落としなど
いくつか試したが、だめでのう。
やっぱりこういうときは重曹かのう? と試したら、
これがあっさりと落ちよったぞ。
わしの方法は、
・焦げ付き(濡れた状態)にたっぷり重曹をまぶし
・30分放置
・水を入れて火にかけ
・沸騰したら中火で5分煮てから
・火を止め、さめるまで放置
・あとはスポンジやたわしでふつうに洗う
これできっと落ちるよ。
だめなら、水を入れるときにコップ半分くらいの酢を入れる。
あと、聞いた話じゃが、
重曹はナシで、水にレモンを一コ、ざくざく切って入れ、
煮ると簡単に落ちるというが、これはやったことない。
山内どの、試してみておくれな。


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「味噌汁」への投稿はもちろん、
みなさんのレシピや、
自炊に関することがらのメールも、
じゃんじゃん お待ちしてます!
jisui@1101.comまでお送りくださいね。


今はもう秋〜
イラスト 小林ひろこ

2000-11-11-SAT

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