味噌汁はまかせろ! その7
〜味噌汁は春か?〜
とりゃあーっ! きょええーっ! ぐはーっ!
……ちょっと自分に喝を入れてみた。
というのも季節の変わり目に弱いわし、
風邪気味なんじゃよ。まいったのう。
はなぐずぐずじゃ。
とっとと寝ればええんじゃが、
深夜に「スタートレック」見てたたりして……
いかん、今日は早く寝るとしよう。
まあ、わしは「食べて治す」の実践者じゃから
どんな体調でもじぶんでつくってワシワシ食べるぞ。
そうしとる限り、あまりひどいことになったことは
ないからな。かっかっか。
ちなみに今日の味噌汁は
「ほうれんそうとえのき」じゃったよ。
さて、今日も味噌汁た〜〜んと、な!
●こんにちは 自炊老人様
いつも楽しく拝見させて頂いてます。
テーマが『味噌汁』になってから
他の方から投稿があるかなと思っていたのですが
ないようなのでもしかすると私の組み合わせは
変わっているのかも...と若干の不安をいだきつつ
メールを書かせて頂きました。
そんな私がお薦めする味噌汁の具は
『チーズとかぼちゃと玉葱』
味噌は白味噌が合います。
人に言うと驚かれる事が多いのですが、
かぼちゃと玉葱の甘味がチーズの塩分と溶け合って
何とも言えないこっくりとした味わいになるのです。
これ一品で結構なボリュームになるので
遅く帰った時とか自炊が面倒な時は便利ですよ。
(積木智)
ふむ。『チーズとかぼちゃと玉葱』というと
ファンシーなまでに洋風じゃが、
ポタージュみたいになるのかのう。
だしはなんじゃろか?
なんとなく「いりこ」のような気がした。
あるいは、こってりしたチーズに
だしのかわりをしてもらうという算段かな?
微妙に惹かれるような、惹かれないような……。
カボチャもタマネギも裏ごしし、
とろりとした「チーズ味噌ポタージュ」にする、
というのはどうかな。
続いても、洋風素材じゃな。
●自炊老人さま、こんにちは。
みなさまの投稿、ほんとに勉強になります。
私など手抜き省略型もいいとこで、
投稿などおこがましいーと思いつつ、
それなりにおいしい一品を聞いていただきたいと思います。
じゃがいもとコーンのおみそ汁です。
材料に特別なこだわりはありません。
ふつーのじゃがいもと冷凍コーン、
みそは合わせでも白でも。
だしはきちんととれ、としかられそうですが、
時間省略でほんだしです。
じゃがいもが茹だったら
水にさらしたコーン/ほんだし/みそを溶いて出来上がり。
お椀によそったら仕上げにバターをひとすくい。
↑↑↑
これが好きなのです。
余裕があったらにんじん、マッシュルームや
本しめじなどのきのこ類を入れることもありますが、
基本はじゃがバタコーンです。
パンにもごはんにもあいますよ。(み)
バタ! そりゃ旨かろう。
「み」どの、唯一オシイのが、やはり、だしじゃな。
(やっぱり言わせていただくぞ)
これ、面倒でも「昆布」でとってみてくれい。
もっと旨くなるから。保証する。
あるいは、「だし」をひかずに
コーンとじゃがいもを裏ごしして味噌ポタージュ。
その手間、絶対に「やってよかった」になるから!
続いては、アラ!
●自炊老人さま、こんにちは。
初めてメールいたします、MIKIと申します。
更新をいつもいつも楽しみに待っております。
これから寒くなると良く作るようになる
自称「石狩鍋風」味噌汁を投稿させていただきます。
鍋に水、日本酒少々、鮭のアラ、豆腐、ねぎ、椎茸・・
あとは思いつきで具材を入れて、
煮えたら味噌と牛乳を加えて出来上がり。
鮭の旨味がい〜っぱい(ご飯が進みますよぉ〜)
残って濃くなったスープもお水とお味噌を足して
うどんを煮込んで食べます。(ビールが進みますよぉ〜)
これからも楽しみにしております!
では、失礼いたします。(MIKI)
北国のレシピじゃな!
たしか石狩鍋に鮭のアラを使うときは
熱湯にくぐらせてから水洗いするんじゃったよな。
あるいは他の魚のアラだしのようにしっかり火で焙り、
水分をとばしてカリっとさせてから使っても
よいかもしれんよ。
次の自炊人は12年目の復帰だそうじゃ。おめでとうじゃ。
前半は味噌汁ではないがな。
●こんにちは。
私一人暮らし暦16年ですが、長らく仕事にかまけて
パスタくらいしかつくらない生活だったのに
自炊老人のページを読んでむしょうに料理がしたくなり、
先週から12年ぶりに自炊を再開しました。
で、生まれてはじめて食べたのが「まこもだけ」。
直径4cmくらいの、周りが薄緑色で中が白い
とうもろこしの芯の太いのって感じの棒状のもの。
長さ30cmくらいに切られて売ってて
「油いためが最高! まこもだけ」と
八百屋のお品書きに書いてあったので
豚バラ肉と一緒に中華風炒めものにしてみました。
1)豚バラ肉100gを、醤油・ごま油・みりん・砂糖・
おろしにんにく・
トウバンジャンをあわせたたれにつける
2)まこもだけのみどりいろの部分をむいて
適当に薄切りにする
3)小口切りのネギと細切りの生姜をごま油で炒め、
そこに豚肉を入れて炒め、まこもだけを入れて炒める
たれはてきとうにやってみたのですが、うまかったです。
なんというか、まこもだけは、たけのことなすの
あいのこみたいな感じの食感で
あっという間に火がとおるものでした。
肉をたれにつけるのは、まこもだけを切っている
ほんの3分くらいの間。
でも、後から味付けするより格段においしい気がします。
で、まこもだけの残りで
お題のお味噌汁をつくってみました。
出汁はとりあえずほんだし、
具は薄切りのまこもだけ、薄切りのたまねぎ、
卵の白身(カルボナーラの残りがあったので。)
味噌は白味噌(信州味噌)。
仕上げにみょうがの薄切りを入れてみました。
うーん、まこもだけは汁物だとさらにナスっぽい感じ。
赤みその方が美味しかったかも。
確かに汁物より油いためのほうが美味しかった。
さすが八百屋、プロですね。
ところで、まこもだけって何ですか?
ベターホームの素材別の本にも載ってませんでした。
実家の北海道では売ってるのも見たこと無かった気が。
個人的に昔好きだったお味噌汁の具は、
たけのことたまねぎ、いもがら、ふのり、キャベツ、
ぼりぼり(北海道特産のきのこ)あたりですね。
あと、なめこと豆腐とねぎいっぱい。
今日みそこしも買ってきたことだし、
これからいろいろトライしてみます。(ぞう)
まこもだけ。イネの仲間の「まこも」に寄生する
(ということは水辺に生える)
菌類の一種じゃな。大きなスーパーでは
中国野菜のコーナーにあったりするのう。
味そのものは淡泊じゃから
和食も洋食も中華にも合う。味噌汁もさぞやグーじゃろう。
こないだ「エリンギ」を使ったが、あれもうまかったよ。
さて次は……お、イトイ翁か! 初投稿じゃな!
●darling@自宅の午後です。
味噌汁のことを読んでいると、狂おしいです。
性は春に喩えられて、
老いた人に春が戻ってくるような薬や読み物や、
写真やビデオがありますね、回春というやつです。
食は春ではない、ですよね。
でも、味噌汁を想うと狂おしいほど燃え立ちます、
人体のどこやらそこやらがね。
あえて言うなら食は春夏秋冬ということか。
そうすると、味噌汁には
「回春夏秋冬」効果があると言えるのかしらん。
いまごろになって、もっともっとと
作る人にすがりついた思いでのある味噌汁のことを
書いてみます。
それは、「揚げもち」の味噌汁。
なんだか金持ち(と、無闇におっぱいがでかいこと)で
有名な、エノキという、悪いやつじゃない女がいます。
自炊老人様もお会いになったことのある、あいつです。
あいつんちの実家に、いっぱい馬鹿さと若さの人々が
集まったことがあるんです。
夜中になって、小腹が空いたころに、
彼女の母上が突然味噌汁をつくりだしたと思いねぇ。
それが、「揚げもちの味噌汁」だったわけです。
もちを油で軽く揚げて、ただ味噌汁に入れるだけ。
他に何もない。
最後にちょっと七味を振りかけたっけな。一味でもいいか。
それだけなのに、もう、うまいのなんの.....
ああ、苦しい。
なしてこんただうまいぞなもしだっぺ?
当然、訊ねますわな。
「おほほほほ、おほほのほ。
材料がいいだけなのよ、センセイ。
いいだしで、いいおもち、いい油、いい味噌。
これでなんにもいらないの」
作り手はのたもうたね。
そうなんだ。そのとおおおおっりだったんだ。
たしか、味噌は神田明神のほうの
天野屋だったと思ったけど。
もちは、新潟の人からもらったとか....。
あれからだよ、だしを真剣に大事にするようになったのは。
それはそうと、宇能鴻一郎先生のエロティック小説は、
食い物の表現が「春」ですよー。
たまんなくさせるんだ。
あの文体で語られると、たまんねぇだよ、小籠包。
なかの熱いスープがじゅんと...ですからねぇ。
じゃ、またねー。(Shigesato ITOI)
追伸 揚げもちの味噌汁、だしは「煮干し」中心ですよ。
うっほっほ。そーじゃのう、ならわしは「食が常春」かも。
「金持ちでおっぱいがでかい」あの婦女子も
たまにはいいこと言うのう。
たしかに、そ〜〜〜〜〜〜〜〜〜、なんじゃ〜〜!
「いい素材」はそれだけで十分な力があり、
そこに「いい道具」「いい調味料」があれば、
自炊でうまいめしをつくるのは難しくはないんじゃよ。
ほんのちょっとの手間でいいんじゃ。
ここらへん、「インスタントだし」を使っている
自炊人にも、わかってほしいところなんじゃよ。
ところでさっそく天野屋に行ってこよう。
アリャマッタ先生の『帝都物語』にも出てきた店で
室(むろ)があるんじゃよな。
芝崎納豆はよく買うが、
味噌は買ったことなかった。ええこと聞いた!
たしか江戸味噌とか、久方味噌とか言ったような。
揚げ餅の味噌汁、正月の雑煮に飽きたときなんかに
よさそうでもあるな。
さて、続いてはジミヘンどの再登場じゃ。
●今度は、みそ汁ですか。シブいところを攻めてますねえ。
おっと、自炊おやじのジミヘンです。
『味噌』という調味料は実に包容力があって奥が深い。
鮭のチャンチャン焼き、飛騨高山の山菜の朴葉みそ焼き、
名古屋の味噌かつ丼。どれもイイですねえ。
私は、大の味噌ラーメン党で、
いつもいつも味噌を食べています。
豚ひき肉と太もやしと玉ねぎとそして甘辛の
合わせ味噌の絶妙のハーモニー。
バターを入れても仲間に入れてしまう懐の広さ。
寒くなると白味噌とクリームチーズで『ホワイト鍋』を
作ります。かつお昆布のダシに白味噌、クリームチーズ、
牛乳を入れます。具材は鶏肉と白菜など何でもOKです。
クリーミーでこってりさっぱりして後を引く美味さです。
おおーっと、みそ汁でしたネ。
今日は大根のシンプルみそ汁を作ったのですが、
2杯目は違った風味にしたくなりました。
そこで牛乳の登場です。残ったみそ汁の半分の量の
牛乳を加えて熱々のところをすすります。
これがマイルドで美味しい。
味噌は何でも包み込む母のようで……(ジミヘン)
なーる、残り味噌汁をそう活用したか!
香りの(ちょっと)飛んじまった味噌汁が
また別の香りでよみがえるわけじゃな。
今日の投稿には乳製品と味噌を合わせるレシピが目立つな。
寒くなってきたからじゃろうかな。
続いては、なるほど、味噌にはこれも合うじゃろうな!!
●今回のお題はお味噌汁(おみおつけ)ですね。
ほぼ日の海外在住読者のひとりとしては、
おいしい出汁のための食材を
手に入れにくいということもあり、
繊細な味を楽しむお味噌汁を毎日飲むのは
とてもむずかしかったりします。
顆粒だしだったら日本食材のお店で買えるのですが、
味気ない。
そこで苦難の末にあみ出した味噌スープがこれです。
邪道ではあるのかもしれませんが、
出汁をとる必要がないのでとってもかんたん。
材料は
ニンニク
しょうが
白菜キムチ
豚こまぎれ肉
豆腐
味噌
1.ニンニクとしょうがをみじん切りして、
油をひいたお鍋に入れて香りを出す。
2.豚肉を加えて、色が変わったらキムチとうさい。
(キムチをいためる事で辛さが引き立ちます)
3.キムチから鼻を刺激する香りがひき出たら
水をいれる。
4. 豆腐を好みの大きさに気って3に加える。
5. 煮立ったスープに塩加減をみながら味噌を加えて
できあがり。
あくまで味噌味ベースのスープです。
味噌汁ではないかもしれませんが、
キムチの発酵食品とくゆうの乳酸の爽やかさと
ピリッとした辛味、黄金コンビである
豚肉からの旨みが合体して言う事なしです。
私はこれを飲んだあと汗だくになりながら
二杯目をすすります。
飲んだあとスッキリッ! なのですよ。
豚汁にいれる食材(こんにゃく・根菜など)なら
このスープに試してみて間違いはないと思います。
海外在住で韓国人街が近くにある、
もしくは韓国に住んでいるという方ぜひお試しください。
(ちなみになぜ中華街に対して韓国人街なのかしら?)
では、また。(Maki Suzuki)
ひゃあ、この手で来たか! わしも好物のキムチ。
しかもニンニクとしょうが!
炒めてから水、というのがテクじゃな。
(つい、そのまま煮たくなるものなあ)
これにさっきの「揚げ餅」を入れても……
ああ、さっき食事したばかりだというのに
どんどん腹が減ってくるぞ〜!
次はこちら。ああ、これも!! ああ!!
●実家にいた頃
お味噌汁の具が嫌いで(うちのは大きめの具が
ごろごろ入っていた)汁だけ飲んでは
母に怒られてました。
これから紹介するのは正確には「お味噌汁」では
ないのかもしれないですが
味噌の汁、といえばこれを思い出します。
実家の母が私が小さい頃カゼをひく度に作ってくれて
お粥と共に食べていたものです。
それは、「たまごみそ」
濃いめに作ったちょっぴりのお味噌汁
(おたまで1杯半ぐらいの量かなぁ)に
溶いた卵をだーっと入れて
鍋の中でぐちゃぐちゃっとかきまぜただけのもの。
卵はじゅわ〜っと半熟で、だけどしっかり味噌汁と
まざっているのです。(ときどき、刻みネギが
入っていましたが幼少の私はそれは好みでは
ありませんでした。
きっと今ならおいしいと思うかも。)
それをとろとろの真っ白いおかゆにかけて
はふはふ言いながら食べる。
一発でカゼ治っちゃいます。(kayoko)
たーまーごー! 味噌汁に卵、合う合う。
そのままポーチドエッグにしてもいいし
このように溶いても、な。
なんか、読んでるだけで風邪が治ってきた気がするほどじゃ。
さらにここにキムチを……なんてな、今日のはどんどん
ハイブリッドにしたくなるのう。
そして今日の最後はこちら!
●自炊老人様、こんばんはです。
さて、早速私の好きなお味噌汁ですが。
まず、なんといってもアサリの味噌汁ははずせません!
なにより簡単だし。出汁は取らなくても
アサリからおいしい出汁が出てくれる。
ただ、ちゃんと砂抜きをすることと、
アサリを煮過ぎないことは大切ですが。
でも、1番のオススメは「具だくさんの鶏だんご汁」です!
普段はついつい顆粒のだしの素を使ってしまうのですが、
時間があるときには、煮干や昆布、かつおなど、
いろいろと試しています。
ですが、やっぱり1番好きなのは煮干ですが。
そのまま入れっぱなしにして、具の一つとして
食べてしまいます。
具は、鶏のつみれ(ねぎなどが入っている方が好ましい)、
豆腐、長ねぎ、人参、大根など。
お好みで他のものもいろいろ入れてOKです。
わたしは必ずえのきを入れます。
基本的には、普通のお味噌汁と作り方は変わりませんが、
最後に鶏のつみれの生臭さを消すために、
おろし生姜(もしくは生姜の汁)を入れるのがポイント。
個人的に、お味噌は白味噌がよろしいかと。
それから、もう少しパンチが欲しいときには、
唐辛子を入れてもおいしくなりますよ。
あっさり派なら一味を、深みが欲しいなら七味を
一振りするだけで、結構変わるものです。
あと、他に具にするものをあげておきます。
・きのこ類全般(えのき、しいたけ、しめじ、なめこ、
えりんぎなど)
・たまねぎ&ときたまご
・大根&油揚げ
・わかめ&豆腐
・豆腐&油揚げ
・なす
・さつまいも
・魚(鮭、そのほか様々なあらなど)
・キャベツ
・白菜
・大根菜
・ほうれんそう
・小松菜
・みず菜
・肉(鶏もも、豚バラなど)
白菜とみず菜は、水分が多いので、
他のものよりも味噌を濃い目にします。
また、肉や魚を入れるときはほとんど必ず生姜を入れます。
どうでしょう。(ゆーゆ@yu−yu)
すっばらすぅいい、ゆーゆどの!
もう、わし、どーにかなりそう。
ちなみにわしのつみれは、最初に肉としょうが汁を混ぜるよ。
ということで今日はこれまで!
まだまだ味噌汁じゃよ! 投稿まっとるぞい。
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「味噌汁」への投稿はもちろん、
みなさんのレシピや、
自炊に関することがらのメールも、
じゃんじゃん お待ちしてます!
jisui@1101.comまでお送りくださいね。
今はもう秋〜
イラスト 小林ひろこ
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