がんばれ自炊くん!
「ふだん食」はじぶんで作るって、どう?

世紀またぎ番外編 その6
〜そろそろおせちもあきたかの?〜

ふおっふおっふおっ、初買いじゃーっ!
というわけで、昨日は街に出てみたぞ。
といっても、買うために出かけたのではない。
初買いの賑わいぶりを見に行こうと思ってな。
しっかし……いやはや、街の狂乱といったらなかった。
なんでみんな、あんなに福袋が好きなんじゃ?
一人が福袋を五つも六つも抱えているもんじゃから
車幅が倍じゃー。ぶつかる、ぶつかる。
小一時間ですっかりくたびれてしまい、
買おうかと思ったコートはあきらめて
適当に今晩の食材を買って帰ってきたよ。
松阪牛の赤身切り落とし(安かった!)と
しらたき、ねぎ、筍、玉子を購入。
だし・しょうゆ・みりんで煮汁をつくり
スキヤキ風に煮て食おうかと思ってな。
うまそーじゃろ?
もちろんゴハンは炊きたてじゃ! が、
汁ものは、雑煮の残りで間に合わせよう。
副菜に、頂き物の練り物(海老が原材料だそうじゃ。
名前聞くの忘れた。見た目は、伊達巻みたいじゃが)と
20世紀のうちに買っておいたすぐきの漬物をつけよう。
あー、書いてるうちにはらが減ってきたよ。

今日も、自炊人たちの正月メールを紹介するぞ!
まずは、こちら!

●自炊老人さま
 昨年はいろいろな料理を伝授してくださり、
 また他の方の料理を紹介してくださり
 ありがとうございました。
 今年もまた、楽しみにさせていただきます。

 さてさて、今日の「年末年始の食事」で
 すりながしとお餅について書いておられましたので、
 私も参加を。

 まずすり流し。
 友人が仕事でよく地方に行き、その土地の
 「ちょっと変わってて、でも簡単に作れるもの」を
 よく買ってきてくれます。
 12月のお土産は熊本は阿蘇の「呉汁の素」でした。
 一旦ふやかした大豆をすり、乾燥させたと思われるもので
 ぬるま湯で5分程ふやかし、
 味噌汁に入れて沸騰したらできあがり、
 というものです。
 でも、ちょっと荒摺りで粒つぶが残っていて
 舌触りがよくなかったので
 2回目に作った時にはふやかした時点でミルサーにかけ、
 粒を無くしてから入れたところ、ふんわりトロっと。
 大豆の味もいっそう引き立ち、おいしくできました。
 でも、考えてみたら、
 ミルサーやキッチンカッターがあるなら
 水煮の大豆を使っても簡単に呉汁ってできそうですね。

 次にお餅。
 これまたこの友人に教えてもらって
 食べてみたらはまってしまったものなのですが
 「バター磯辺焼き」です。
 作り方は
 1.お餅を少し柔らかくなる程度に電子レンジにかける。
 2.フライパンにバターを溶かし、お餅を入れ、
  ふたをしてふくらみかけたらひっくり返して、
  両面の表面があられ状になるように焼く。
 3.しょうゆを入れ、すぐに火をとめつつ
  全体にしょうゆをからめる。
 4.海苔を巻いてできあがり。

 電子レンジがない方はテフロン加工のフライパンで、
 バターだけで長時間だと焦げやすいのでサラダ油をひいて
 (友人はオリーブオイルでやると言ってましたが)
 弱火でじっくり火を通し、
 ふくらんできたらバターを入れるといいそうです。

 バターによって、お餅の甘味がいっそう強く感じられ、
 またバターとしょうゆ、バターと海苔の相性も絶妙で
 ついつい食べ過ぎてしまいます.
 よろしかったら一度お試し下さい。("Za")


ミルサー? すまんすまん、わし、このミルサーというもの
知らなかった。電動ミル、の類いなんだそうじゃな。
わし、相変わらず「すり鉢」じゃから、
そろそろ「バーミックス」を買って研究せにゃ、と
思っとったところじゃ(あ、また物欲が)。
で、呉汁&バター磯辺焼き。
正月から日常に戻るという気分がよくでたメニューじゃ!
友人どののオリーブオイルじゃが、
やっぱりしょうゆにはバターが合うと思うぞ。
オリーブオイルを使うなら、
ちょいとクセのあるチーズをあわせて
ピッツァふうにしてもよいかもしれんな。

とおもったら、ちょうどよい投稿が!
「フライパン」にくださったものじゃが
ここに使わせていただこう。

●自炊老人さま
 正月の残りモチを利用した「ピザ」をご紹介します。
 材料/
  もち
  溶けるチーズ
  オリーブオイル
  トマトソース(なければケチャップ)
 作り方/
 1)もちは1cm角に、いっしょうけんめい切る。
 2)フライパンに油を敷き、もちを均等に並べ入れる。
   少し隙間がある方がいい。
 3)弱火にかけ、じっと見る。
 4)しばらくすると、もちがほんの少しゆるんでくる。
   ここで両手に1本ずつ菜箸を持ち、
   もちを「つんつん、つんつん」とつつく。
 5)次第にぷぅぷぅしてくるもちを、
   菜箸を巧みに操って融合させていく。
 6)最終的には、もちは1枚の丸いシートになる。
   裏面がおいしそうなきつね色になっていたら
   「すぱん」とひっくり返し、トマトソースを塗って
   チーズをのせ、ふたをしてしばし待つ。
 7)反対側も色好く焼け、チーズが溶けていたら
   できあがり。
   皿に移してはふはふ・にゅわ〜んと食べる。

 ※なぜかしょうゆをたらすとおいしいです。
  ごま油で焼き上げ、しょうゆとマヨネーズで
  食べるのもおつな物です。

 ちなみに、私はフライパンは鉄製がおすすめです。
 さびますが、未来永劫使えます。
 餃子などの「ぱりっと焼き上げもの」の
 「パリ感」が違う気がします。
 鉄がある程度油を吸ってくれるからではなかろうか、
 と思います。
 もちろん、テフロン製の奴にも
 いろいろいいことがあるので、私は15cm径の
 ちびちゃいやつをひとつ持っています。
 ハッシュポテトなどが、かわいく簡単に焼けるからです。
 (水底 沈)


おお、これは、出来上がりも「ピザ」ふうになるんじゃな!
すごい、すごい。ごま油、しょうゆ、マヨネーズだと
ほんのりお好み焼き風になりそうじゃな。

続いては、こちら。

●吉祥招福。
 4日から出勤なんて、憂鬱きわまりないわねー。
 と、去年の正月3日に溜息ついていたものですが、
 今年の正月は違います。
 会社を辞めて早半年。
 おせちに飽きて、カレーよりも
 食べたくなったのがこれです。
 安売りで買いだめした鶏肉を使った
 手間のかからないお弁当のおかずですが、
 一人暮らしの身には、夕食のおかずとして
 多めに作ってシェアするのが
 当たり前なのですね。

 ◆鶏肉の怪しいアジア風
 材料:
  鶏肉(モモでもムネでも。) 1枚(ひとくち大)
  にんにく          1かけ(みじん切り)
  しょうが          1かけ(せん切り)
  砂糖            大さじ1
  しょうゆ          大さじ1
  酢             大さじ1
 作り方:
  ひとつ鍋に材料をすべて入れ、始めは中火で火を通し、
  最後に強火で一気に水分を飛ばす。
  (焦げ付かないように注意)
  付け合わせの野菜としは、水分を飛ばす直前に
  ししとうを半分にちぎって加えると
  たいへんそれっぽく、またおいしいです。

 自炊老人さま、
 今世紀もお元気で健やかに。(麻生鳶魚)

 
あいよっ、さんきゅうじゃ!
砂糖と酢、というあたりが、アジアらしさを増強じゃな。
ついでにナンプラーもたらり、
というのはどうじゃ?(たぶん、いけるぞ)

てなこって、今日はここまで。
帰省よりもどった自炊人たちよ、
実家の味はどうじゃった?
そういうメールも、楽しみにしとるよー!

では次回をお楽しみに、じゃ!

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みなさんの得意なそのほかのレシピや、
自炊に関することがらのメールも、
じゃんじゃん お待ちしてます!
jisui@1101.comまでお送りくださいね。

初買いじゃ!!
イラスト 小林ひろこ

2001-01-04-THU

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