フライパンひとつで何をつくる? その5
〜カンタン料理もな!〜
本を読んどったら「イタリー人は硬く焼いた鳥肉が好き」と
書いてあった。うひゃー、そーなのか!?
わし、イタリーは行ったことがないので
よくわからんのじゃが、なんでも、イタリー人は、
フライパンで鶏モモをソテーするとき
上から別の小さいフライパンとか、レンガとか、
そういう「重し」をぎゅうぎゅうに乗せて焼く、
……んだそうじゃー。ほんとかのー?
そーすると、皮はぱりぱりで、
中はぎゅっとうま味のつまった鶏ソテーが
できあがるんだそうじゃよ。
ふーむ。今度やってみよう。
そうそう、それから、もうグリーンピース(実えんどう)が
スーパーに出ておったよ。ちょっと早すぎる気がするが
さっそく買って炊込みごはんにしたぞ。
でも外気温はマイナスで、まだ春遠し、なんじゃよなあ。
さーて今日も元気に「フライパンひとつ」、行くぞー!!
●自炊老人様
こんにちは。
母直伝の手抜きフライパン料理です。
<材料>
鮭(切り身、生でも塩でも可)
タマネギ
ニンジン
ジャガイモ
バター少々
スライスチーズ(お好みで)
ソース用
A :マヨネーズ、牛乳(生クリームでもよい)、
レモン汁、塩、コショウ
B :しょうゆ、ケチャップ、ソース、ヨーグルト、
カレー粉、ナツメグ、
ガラムマサラ、各種お酢、ハーブ、お酒 etc
野菜を輪切りにして、
(タマネギは1cm位、ニンジン、
ジャガイモは5mm位かな)
オリーブ油を薄く引いたフライパンに重ねて
敷き詰めます。タマネギが一番下。
その上に切り身の鮭をのせて、塩・コショウ。
そして、まわりにバターをちらします。
あとは、火が通るまで、蓋をしてごく弱火で
(こがさないように)蒸し焼きにするだけ。
鮭、野菜に火が通ったら
(タマネギがちょっとこげて
とろんとする位がおいいしい)、
お好みでスライスチーズを鮭の上にのっけて
火を止めます。
もっかい蓋をしてチーズがとろ〜りしたら出来上がり!
このままでもおいしいけど、
ソースをかけると味に変化があっていいです。
ソースはAをベースに、好みやキブンで
Bからいくつか加えて下さい。
カレー風味オススメです。
あと、鮭以外の魚の切り身でもOKだし、
お肉でも出来ます。
その時あるもので、てきとーにお楽しみ下さいませ。
きれいに盛り付け、
パセリなどちらせば手抜きには見えませんですよ。
では。(CHIZURU)
ほうほうほうほう。ちっとも手抜きではないぞー!
わし、CHIZURUどのと似たような材料を
アルミホイルに包んで、
フライパンにのせてフタをして蒸し焼きにする、
というのは、つくったことがある。
生鮭か、あるいは白身魚なんかが旨かった。
それにしても「ガラムマサラ」が常備されとるのか?
あ、これはインドのスパイスミックスでな、えーと
手元にあるガラムマサラを見てみると……
「ナツメグ・メース・シナモン・クローヴ・カルダモン・
フェンネル・キャラウエイ・クミン・コリアンダー・
フェヌグリーク・ガーリック・白コショウ・黒コショウ・
しょうが・とうがらし」
じゃった。うひゃあ、いっぱいで、すごいのう。
ガラムは辛いの意なんじゃと。
これ、ほんのちょっと紅茶に落とすとマサラティーになるで、
インディアーな気分のときにおすすめじゃよ〜。
続いては……、おお、わかる、わかるぞ!
●自炊老人さまお元気ですか。
いつも楽しく読んでます。
フライパンといえば
数年前に名古屋の友人の結婚式で
御返しにもらったテフロン加工のフライパンがあります。
1年もたたないうちにテフロンが
ほとんどはがれてしまいました。
テフロンも一緒に食っちまったらしいです。
当の友人は
「安かったからだがや。死にゃあせんて」
と言ってました。
最近疲れやすいしテフロンの影響を考えると
体が心配です。
友人を信用できません。
気を取りなおして料理を紹介します。
愛用のはげテフロンフライパンを使った手抜き蟹玉です。
健康にはよくないかもしれません。
でも必ず太ります。
用意するもの(一人分)
1.蟹缶一個(なんでも可。ただし安すぎるのはダメ)
2.卵三個
3.バター
4.関東長ねぎ少々
5.ご飯
6.塩もみきゅうり一本
手順
1.卵2個をボールでまぜる
2.フライパンを熱くしサラダ油をひく
3.まぜた卵と蟹缶を汁ごと投入。斜め刻み長ねぎも投入
4.すばやく大きく混ぜて、バターひとかたまり投入
5.カレーライス用の大きめの皿に
ご飯を食いたいだけ盛る
6.卵が半熟のうちにご飯のうえに
フライパンのものをのせる
7.これに生卵の黄身ひとつをじょうずにのせてつぶす
8.醤油をかけてカレーライスのように食う
9.ときどきキュウリをかじる
(注:常強火迅速です)(龜)
うひゃひゃひゃ、旨そうじゃ! というか、これは旨い!
(キュウリもグーじゃ!)
可及的速やかさが要求されるが、
テクらしいテクは不要、
しかし、ばっちり旨い一品じゃよ。
体に悪い、わけではなく、アブラのとりすぎがいかんと
いうことかのう。
ちゃんとしたテフロンなら、油はほんのちょっとで
だいじょーぶじゃから、
バタは「いいバタを、ほんのちょっと」で済むな。
あとは、蟹缶の汁を卵に溶いておいたら
どんな味の変化があるじゃろうか。
(だし巻きっぽくなるかな?)
それはそうと、厚い鉄のフライパンは
こういう料理にはほんとーにおすすめじゃよー。
次は、こちら。これも、簡単で、いいぞ。
●はじめてメールします
皆さん自炊がんばってますねぇ
わたし自身は最近とんと台所から遠ざかっていましたが、
学生時代や、金欠フリータの頃の事を思い出して、
おなべ引っ張り出してきたりしてます。
フライパンと言えば一番よくやったのが、
きのこと豆腐の炒め物ですね。
・手で千切った木綿豆腐
・きのこ(私はえのきと椎茸が好きです)
・うすーく切った玉ねぎ
こんだけをごま油で炒めて
(味付けは塩胡椒と醤油、お酒)
オカカとあさつきをパラパラ
これが基本で、冷蔵庫に残ったものなんでも
入れちゃいます。
薄く切ったにんじんや、ハム、ブロッコリ、ゆで卵。
いっつも、「醤油は偉大だ!」と思いながら
たべてました。
そう言えば「豚キムチ」と言えば、
私はご飯のおかずにする時は卵とじにしちゃいます。
辛いの得意じゃないのもありますが、
少しまろやかになって、いっくらでも食べられますよ。
それと「吉牛チャーハン」は
仕事中に差し入れしてもらったのが余った時に
持って帰ってやってみましたが、
一晩、冷蔵庫で寝かせたほうが、良いみたい。
参考までに。(坂柳右美子)
“炒め物”に失敗しないコツじゃが、
・あらかじめ調味量を、できれば分量ぶん用意しておく。
多いより、少ないほうがあとで困らない。
・フライパンはカンカンに熱して一気に炒める。
・あっつあつのうちに、いただく。
ま、あたり前といえばあたり前じゃが、
「モタモタしない」ってことじゃよ。
それから、卵を一緒に炒めるときは
最初にさっと火をとおして(半熟じゃ、もちろん)
別皿にうつし、そのフライパンでそのままメインを炒め、
最後にふわっと乗っける。そーすると、
見た目にもヒジョーにおいしいぞー!
続いては、おお、小林どの。連続投稿じゃな。
こちらも、簡単炒め物。
いつもイラストありがとうじゃー。
●イラストの小林です。
簡単炒めもの紹介します。
油は特に書いてなければふつーのサラダ油です。
・トマたま
材料はトマトと卵だけ!
簡単そうでしょ。
よーっく熱したフライパンにサラダ油を入れ、
割りほぐした卵を炒めます。
あまりかき混ぜず、ふわっと大きめの卵炒めにします。
ざっと火が通ったら皿によけときます。
で、フライパンに油足して、
くし形に切ったトマトをさっと炒め、卵再び投入。
鶏ガラスープ(ちょっとのお湯で溶いておく)と
コショーぱっぱ。
あっとゆー間にできます。
塩たんなかったら足して。
トマトが煮崩れて汁じゅくじゅくになっちゃったら
ダメです。
そうなったら、ごはんに合いません。
火通したトマト好きじゃない人、
けっこういるんだよねー、
それが残念。うまいのにー。
・かぶとコンビーフ炒め
コンビーフを炒めます。
コンビーフの油が出てきたら、
厚さ5ミリの半月に切ったかぶを入れます。
かぶはすぐ焦げるので、
酒ちょっと入れて透き通ってくるまで蒸す。
かぶは柔らか過ぎず、
ちょっとさくっとしてる方がいいと思う。
コショーたっぷり。
コンビーフとしょうゆって合うんだよねー。
その味で食べるかぶったら! うまいよ!
・かぶの葉っぱで作るお惣菜
一束のかぶには、大量の葉っぱが付いてます。
これを食べない手はありません。
かぶの葉っぱは1センチくらいにざくざく切ります。
それをごま油で炒め、火が通って量が減ったら、
ちりめんじゃこをたーっくさん入れます。
じゃこに塩気があるので、
味見しながら塩と酒を入れます。
卵を割りほぐして入れ、炒め混ぜ、
香り付けにしょうゆを鍋肌から少々。
ごまをざざざっと、けっこうたくさん振りかけます。
カルシウムたっぷりのお惣菜。
冷めたのを熱いごはんにかけてもうまい。
・大根の葉っぱバター炒め
葉大根が手に入ったとしたら。
大根は味噌汁なんかに使うとして、
その葉っぱをですね、5センチくらいの長さに切って、
バターで炒めます。
サラダ油と半々でいいと思います。
茎がサクサクくらいに炒まったら火を止めて、
かつお節をたーっくさんかけます。
その上にしょうゆを適量まわしかけ、
ささっと混ぜて、できあがり。
バターとかつお節、しょうゆがいーい香り。
大根の葉っぱがこんなにおいしく食べれるなんて!
と驚くことうけあい。
・セロリの葉っぱと昆布炒め
セロリの葉っぱはひとくち大にちぎる。
昆布。
これはだしを取った後の昆布でオッケー。
5ミリかける5センチくらいに切る。
この、捨ててしまいがちなものコンビをですね、
ごま油で炒めます。
酒とみりんとしょうゆで味付け。
ちょっと甘い方が味がまとまります。
最後、ごまを振りかけます。
出来上がった時にセロリの葉っぱ5に対し
昆布は3くらいの量がいーかんじです。
だしたくさん取って、セロリも使った日、
おためしあれ!
炒めればセロリの葉っぱがえぐくないし、
セロリと昆布の相性ってすごくいいみたい。
単なる余り物利用とは思えませんぜ。
(小林ひろこ)
わっはっは。こりゃすごい。みんな旨そうじゃ。
小林どの、本格的自炊人と聞いていたが、すごいのう。
カブとダイコン。くしくも菘清白(すずな・すずしろ)で
いま、旨いよのう。
カブは、わし、煮るとすぐほっこり柔らかくなるのが好きで
このごろよく温野菜のサラダに加えとる。
スモークサーモンと一緒にサラダにしても
うまいんじゃよなあ。
しかし、小林どの、酒飲みじゃろう。
これ、めしにも合うが、手早さといい味付けといい
まさしく酒のつまみにもなりそうな品ばかりじゃ。
かっかっか。
次は、おお、オムレツ! なんと美しいひびき!
しかも、小林どのと、材料が似ておるが、
結果は違うんじゃよなあ。面白いのう。
●フライパン料理といえばオムレツ。
たまごはいつも冷蔵庫で並んでいますし。
そこでさやすけお気に入りのオムレツを
ご紹介いたします。
材料(1人前)
たまご2こ
トマト
ジャガイモ
コンビーフ
牛乳、しお・こしょう、バター、ケチャップ
作り方
<準備>
タマゴは室温に戻したのちフォークなどで
よくほぐしておく。
これに塩こしょうする。
牛乳大さじ2,3程度を入れる。
トマトは細かなさいの目に切って
ケチャップと混ぜておく。
ジャガイモは小さめのさいの目に切ってみずにさらす。
コンビーフは適当にほぐす。
ジャガイモをよくいため、火が通ったら
軽く塩をふってコンビーフをいため合わせる。
これをお皿にあけて、フライパンを再び強火にかける。
バターをとかし、タマゴ液をざっと入れる。
いりたまごの要領で半熟の卵をかき混ぜ、
適当にまとまってきたら
真中にジャガイモの具を乗っける。
フライパンを傾け、とんとんとたたいて
両側からタマゴで具を包む。
オムレツをお皿に盛る。
フライパンにトマト&ケチャップを入れ、
ざっと暖めてオムレツにかける。
ケチャップにトマトを加えてあげると
豪華感が増すのでおすすめ。
もちろんケチャップだけでもOKです。
何もないときでもコンビーフ缶の買い置きと
タマゴ、ジャガイモがあればできちゃいます。
おなかもいっぱいになるよ。(さやすけ)
この「とんとんとたたく」、これができるようになると
すごーーーーく、楽しいんじゃよなー。
人に見せるもんでもないんじゃが
ついつい見てほしくて友達や恋人を食事に呼んだりしてな。
わし、そういうの、かっこいいと思う。
たとえば今話題の役者……誰じゃ、
(鼠穴のあやや嬢に聞いてみた)
クボヅカヨウスケ? イケウチヒロユキ?
カトリシンゴ? あこれはわかる。香取くんじゃな。
こういう男が、休日キッチンにたって
手早くオムレツをつくる姿。かっこいいじゃろー?
もちろん「トントン」ありじゃ。
「あ、起きた?」なんてなー。
自炊人よ、男たちよ女たちよ、
キッチンにいるキミたちはかっこいいぞ!
あ、なに扇動しとるんじゃ、わし。
続いては、わしのよく知らない世界じゃが!
●始めまして、自炊老人様。
私のお勧めメニューは、北海道ならではの逸品
「鮭のチャンチャン焼き」です。
材料・・・生鮭の半身(新巻鮭ではしょっぱすぎ)
キャベツ(ザク切り)、もやし、
きのこ類適宜・適量で(適当?)
味付・・・味噌をベースに砂糖、醤油、酒等を
なめてウマイと思う味に調合
フライパン・・・なんでもいいけど、やっぱり
テフロン加工のものがいいでしょう
作り方・・・鮭の半身をフライパンに入る大きさに切る。
フライパンに油をひいて熱し、
まず身を下にして焼く。
程よく焼けたら、ひっくり返す。
味噌ダレをぬり、野菜をのせて
蓋をして蒸し焼きにする。
火が通ったらできあがり
今年の旬はもう終わってしまいましたが、
秋になるとスーパーの魚売り場で
鮭の半身が500円位で手に入ります。
(一尾を買ってしまうとさばくのが面倒)
一人分だと半身の1/4もあれば
お腹いっぱいになります。
給料日前は大助かりメニューです。
お客様のおもてなしには半身を
ドンとホットプレートで調理し、
みんなでつつくといいでしょう。
このお値段でボリューム感あり、見た目迫力あり、
ワイルドさも兼ね備え、なにより美味い!
鮭の白子も焼いて味噌ダレをつけて食べると
酒の肴にぴったりよ。(ぐるんぱ)
おお、これ、TVのCMとかで見たことある。
漁師料理というか、そういうダイナミックなやつじゃよな。
そして、味噌。実は、「焼く・炒める」系の自炊レシピで
味噌って案外登場しとらんのじゃよなあ。
さすが北海道自炊人。また味噌を使ったレシピ送っとくれー。
てなこって、今日はこれまで!
……と思ったら、なんじゃ小林どの、
ふむふむ。そんじゃあ、これはオマケということで。
●きゅうり昆布
ついでに、だし取った昆布のその後PART2、
紹介します。
フライパン使わないんだけど。
反則ですんません、自炊老人。
昆布を超細く切って、酒としょうゆと酢に漬けとく。
一晩漬けるとよく味がしみる。
それを塩揉みしたきゅうりと汁ごと和える。
きゅうりは細かい切れ目(塩がしみるように)を
たくさん入れた5ミリくらいの輪切りがおすすめ。
酢の物のわかめのかわりに昆布が入ってると
思ってください。
昆布がこりっとしてて
わかめバージョンと違ったおいしさ。
昆布の酢漬けを数日ためといて、
今日のきゅうりと和えるのオッケー。
「フライパンひとつ」のために書き始めたのが
「もったいないから食べよう」になってしまいました。
えーと、えーと、ではまた!(小林ひろこ)
いいや、もったいないのはよくないからな。
わしも、千枚漬けの昆布とか、食っちまうよ。
トウガラシも細かくして一緒に炒め煮にしたりな。
で、だし昆布も、ひじょーにうま味が多いから
だしがらだからといって捨てることはないわけじゃ!
てなこって、また次回!
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「フライパンひとつ」への投稿はもちろん、
みなさんの得意なそのほかのレシピや、
自炊に関することがらのメールも、
じゃんじゃん お待ちしてます!
jisui@1101.comまでお送りくださいね。
TINTIN,
SNOWY!♪
イラスト 小林ひろこ
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