缶詰を活用せよ! その6
〜鯖缶の意外な活躍〜
いやー、保存食品は面白い。
投稿につられて、いつもはいかない高級スーパーに行き
舶来の缶詰・瓶詰のたぐいを見て、わし狂喜!
あれも、これもとレジかごにどかすか放りこんだら
重くてもてなかった……。
結局、アンチョビオリーブの缶詰に
ホールトマト缶、
数種ミックスのペッパーの瓶詰を買って、
家でパスタソースをこしらえたよ。
ズッキーニとアスパラガス、芽キャベツを
フライパンで(油もひかずに)ただ焼いて、
いっしょに、わさわさ食った。あー旨かった。
それにしても、ここんとこ、食い過ぎ。
心なしか、ハラが、……いかんのう。
ちょいとダイエット考えんと。
さて今日もうまそうな缶詰レシピが揃ったぞ!
(また太っちゃいそうじゃ、わし)
まずは、こちら!
●シーチキンの缶詰の油を切って、
大根の千切り(食感を大切に繊維にそって切る)と
大葉の千切りにまぜまぜし、
リケンのノンオイルドレッシング(青じそ風味)で
あえたてをいただく。
ひと缶で4人家族のおなかを満たすには
十分な量ができあがります。
時間をおくと水がでちゃうので
あえたてでさっさと食べましょう。
(わたなべ こづえ)
おっ。「さっさっ」というかんじが、グーじゃ!
カンタンでよろしい。
あえていうなら、できあいのドレッシングでなくとも、
いい酢といいしょうゆを常備しとけば、
それで事足りると思うぞ。(そのほうが旨いし)
あ、もどしたワカメなんかも、合いそう。
続いては、ほお、マリネ!
●アンチョビー缶を使ったシーフードマリネ
(ちょっとイタリア風)
1)イカは皮を剥いて、腸をとり輪切りにする。
2)蛸は、斜め薄切りにする。
3)1と2を、レモンの輪切り1/2個分を入れて
沸騰させた鍋に入れて、サッと茹でる。
4)海老は、皮のまま茹でて、皮を剥いて、
1匹を2つか3つに切っておく。
(背わたが有れば取り除いておく)
5)玉葱は微塵切りにして、布巾で包んで、
水の中で揉んで絞っておく。
6)◎すり下ろしたニンニク
◎5ミリ角に切ったトマト
◎細かく切ったアンチョビー
◎白ワイン
◎パセリの微塵切り
◎オリーブオイルを加えて
◎5の玉葱を加えて、全体をざっくり混ぜる。
7)6の中に1と2と4を加えて、
全体に味がしみ込むように、
よく混ぜて上にレモンの輪切りを散らして、
容器に入れてラップをし、
冷蔵庫で半日寝かせる。
注:アンチョビー缶が、かなり塩辛いので、
味を見て塩辛いようなら、アンチョビーの量を調節する。
冷蔵庫に入れて置けば、3日くらい日持ちしますので、
是非おためし下さい。
(自称ベテラン主婦洋子)
ふむ、こりゃあ、かなり、本格的じゃなー。
生の魚介を使うのが面倒ならば、
冷凍のミックスシーフードを使っても、
それなりに食えるよ。
(もちろん、生から調理したほうが旨いが)
なお、紫タマネギとコリアンダーとライム汁を使うと
ラテンアメリカ風になるぞー。これも、うまい。
続いては、……お? 同じ御仁。
すめしの合わせ方、初登場かもしれんなあ。
●自炊老人様
缶詰を使った料理第三弾です。
★鯖缶の押し寿司★
鯖缶(水煮)を鍋に移し、砂糖、醤油を入れて火にかけ、
水分がほぼなくなるまで、炒る様に煮ます。
ラップの上に、寿司飯を棒状に乗せ、
その上に鯖缶を平均に乗せ、
さらに、これを切り分けた時の、一個分ずつの上に、
木の芽を置いて、ラップできっちり包んで、
まな板を乗せて軽く重石をして、30分ほどおきます。
1個分ずつに切り分けて、紅生姜を添えて、供します。
又、今の季節でしたら、盛りつけに、
菜の花やスミレの花を添えると春らしく、
見た目が一層きれいです。
☆☆☆☆☆寿司ご飯の作り方は☆☆☆☆☆
お米は、炊飯器のスウィッチ入れる30分前に洗って、
堅めの水加減をして、切り込みを入れた昆布、
酒少々を入れて、普通に炊きあげます。
蒸らしは少な目にして、熱い内にすし桶
(予め湿らせて置く)に移して、
合わせ酢を混ぜます。
混ぜる時は、ご飯を練らない様に、
しゃもじで切る様にして、ざっくり手早く混ぜて下さい。
ご飯全体に酢が行き渡ったら、
うちわなどであおって艶を出します。
☆☆☆合わせ酢の作り方は☆☆☆
◎お米を10カップ使うとして、、
◎酢1カップ
◎砂糖1カップ弱
◎塩大さじ1
を鍋に入れて、火にかけ
砂糖が溶けたら火から下ろします。
砂糖、酢の割合は、お寿司の種類に依っても、
又季節に依ってもお好みで変えて下さい。
因みに私は、夏場は酢を多い目に、
冬場は砂糖を多い目に
又、にぎり寿司などは、砂糖を控えめに、
散らし寿司、押し寿司、いなり寿司などは
甘い目に仕上げます。
お仕事が忙しいなど、時間のない方は、
市販の合わせ酢を使って下さい
(寿司酢、、として瓶などに入って売られています)。
お試し下さい。
(自称ベテラン主婦洋子)
洋子どの、さんきゅうじゃ!
すめし、そんなに難しくないわりに
ごちそう感がすごい。
すめし・焼きのり・薬味、
そして適当な魚介、そこにツナ缶などの缶詰食材を
並べれば、りーっぱなホームパーティのメニューになるよ。
さてベテラン主婦に続いては、
新米主婦からじゃ!
●自炊老人様、自炊先輩の方々、はじめまして。
ゆきこといいます。とっても不器用な新米主婦です。
缶詰を使った料理! ということで、
これが料理といえるかどうかはなはだ疑問ですが、
ぜひとも参加させてください。
もう私の腕ではこれ以外に参加できるチャンスなしかも…。
というわけで、私のおすすめは
「いろいろ入り半月たまご」です。
材料は
・たまご1こ
・お好きな缶詰
・お好きな薬味
これだけでーす。
作り方
1)フライパンにごま油を少し熱して
卵をしずか―に割り落とし、
白身が固まりかけたら
黄身の横に好きな缶詰の具をのせる。
ツナでもよし、鮭フレークもおいしい!
コンビーフもいける。
ほんとに何でもあうんです。
2)白身をかぶせて、半月型になるように折り、
軽く抑えて落ち着かせます。
3)黄身が固まりかけたら器にとって好きな薬味をパラリ。
私は万能ねぎと醤油で食べるのが好きでーす。
・・・すみません。簡単すぎますよね。
でもこれだと子どもでもできるし、
中の具を変えて色んな種類を食卓に出せば、
パーティーなんかでも盛り上がること間違いなし!
中身は何かなーってわくわく感がありますよ。
ホットプレートでみんなでわいわいもいいなあ。
黄身の焼き具合を変えてとろりとさせてもいいし、
ソースを作って見た目を華やかにしてもグー。
アイデア次第でおつまみにも、
おかずにもお弁当にもあいます。
シンプルなだけにバリエーション豊富な1品ですよー。
(ゆきこ)
いやいや、とっても美味しそうじゃよー!
いろいろいりはんげつたまご、という名もかわいいし。
わしだったら、あらかじめ炒めておいた
きのこをたっぷりのせてみたいぞ。
あるいは、香菜を入れて、
とうがらしをきかせたナンプラーで食べるのもいいかも。
たしかに、バリエーションを考えるのが
楽しくなるレシピじゃな。さんきゅうじゃ!
続いてはこちら。
あ、更新されないのは
わしがさぼってるから……。
すまんのう、心配かけて。
「ふき」は初登場じゃな。今が旬。
●なかなか更新されないので
もしかしたらお困りかも・・・・・
と思いメールしました。
---ふきさば---
材料
フキ、さば缶(水煮)、はなかつお、酒、醤油、塩
(はなかつお、酒はなくても可)
まず鍋を用意します。
そして湯をたっぷり沸かします。
鍋に入る長さにフキを切り、塩をふって板ずりします。
(板ずりとはまな板の上で塩をふって
ゴロゴロころがすこと。
ちょっとだけ皮がはがれたようになります)
フキを茹でて、流水でさまします。
フキの根元の方から皮をむき、さらに水にさらします。
(1時間くらいでいいと思うけど
天然ものだったらもっとさらしたほうがいいかも)
フキを食べやすい長さに切り鍋に入れます。
新しい水をフキが頭を出すくらい入れます。
さば缶を汁ごと入れて煮ます。
味付けは、酒大さじ2、醤油大さじ1くらい。
さば缶の大きさなどにより塩かげんが違ってくるので
味見してから入れてください。
仕上がりにはなかつおをひとつかみ入れてでき上がり。
長く煮る必要はないのですぐ食べられますが
一度煮てさましてから、
もう一度火を入れた方がおいしいです。
煮物は冷めるときに味が染み込むのだそうです
味を薄めにして汁も飲んでください。
けっこういけます。
仕上がりに針しょうがなど添えてもいいと思います。
注意:でき上がりが美しい料理ではないので
初めての客などに出してはいけない。
(おせっかいばばぁ)
うんうん、フキ、自炊人には敬遠されがちな
なかなか難しそうな食材じゃが、
サバのような香りの強いものどうし、
実は、合うんじゃよな。
(ラオスだったか、フキとサンマのスープがあるよ)
しっかし、これ、旨そう。ぜひやってみるよ。
今日はサバ、大活躍じゃなあ。
で、お客さまには、ということじゃが、
これがサッと出てきたら、
けっこう感激しないかな? わしは、する。
次は、特急で出来るカンタン丼!
●昔、森瑶子さんが好きで、よく読んでいたのですが、
彼女のエッセイに載っていて、
自分で作っておいしかった丼です。
1 フライパンをあたためて、
オイルサーディンを一缶いれて、
ざっと煎ります。
2 ある程度アチアチになったら、
おしょうゆをジャっと一回しいれて、
ふたをします。焦げないように気をつけましょう。
3 焦げ付く手前で火を止めて、万能ねぎを散らします。
4 あったかゴハンにのっけて、刻みのりを散らし、
お好みで七味唐辛子を添えて、出来上がり。
ヒジョーに簡単でシンプルですが、
お魚不足の独り者でも手軽に作れて、
しかもおいしいんです、本当に。
貧乏人の私は「キングオスカー」の
オイルサーディン一缶で、2食分・・・。
でも、七味はこだわって、浅草の「やげん掘」。
この七味はやっぱり風味が違いますよね? 自炊老人様?
(byひよこ)
森瑶子さんのサーディン丼、文句なーし!
で、やげん堀。七味唐辛子の嚆矢となった店じゃよな。
ちなみに7つの味とは「浅煎り赤唐辛子」「深煎り赤唐辛子」
「粉山椒」「黒胡麻」「芥子の実」「麻の実」「陳皮」
じゃが、唐辛子二種ではなく青のりを入れる店もある。
わしは、やげん堀で、サンショを多めにしてもらうのが
好きじゃよ〜。
次は、豆がいっぱい!
これは必見。豆、食わんじゃろ? 食え!
●自炊老人様こんにちは。
私がよく買う缶詰は大豆水煮缶(ドライパック)です。
便利です。
急に食べたい時にいいんですよね。
**豆サラダ**
豆缶
コーン缶
キャベツ(みじん切りしてさっと湯通し。生でもいいけど)
マヨネーズ
塩コショウ
コンソメキューブ(半分を少しのお湯でとかして。
おろしがねでおろすと溶けやすい。)
以上をまぜます。
**五目豆**
豆缶
ヒジキ缶
湯通しした油揚げ(食べやすい大きさに。
横半分を1センチ幅くらい?)
人参(食べやすい大きさに。
2センチの長さで千切りかな。)
つゆの素(めんどくさい場合。
まじめな方はだしとって醤油、みりん、酒、
塩、砂糖でつくってください。)
水(つゆの素のラベル参照)
煮えにくいのから順番に入れて途中でつゆの素をいれる。
**豆オムレツ**
豆缶
卵1個
とろけるちーず1まい(ひきちぎって)
しおこしょう
混ぜて焼く。
豆オムレツなんて単純なんですが、
しみじみおいしいんです。
(Katsura)
豆。鼻から飛ばす芸人もおるようじゃが、
わしがぜんぶ拾って食いたいくらいじゃ。嘘じゃ。
あれは、いらんが、Katsuraどのの豆料理は食べたい!
豆オムレツ、盲点じゃったよ。やったことなかった。
さっそく明日やってみよう。買い置きがあるんじゃもーん。
さて今日の最後は、超・長文じゃよ。
炊き込みご飯オンパレード!
●こんにちは。
前に長文を全文のせていただいたおすましです。
その節は掲載いただきありがとうございました。
今度は簡潔にしようと思ったのですが...
また長くなってしまいました。
全部炊き込み御飯です。
炊き込み御飯だと、
献立が炊き込み御飯+野菜のおひたしか
ひじきやきんぴらなどの作り置き+お味噌汁、
とすごく簡単に充実する(気がする)ので良く作ります。
お腹もいっぱいになりますし。
炊飯器でも良いですけど、炊き込み御飯はやっぱり
(圧力)鍋ですよね!
おこげがこれまたおいしいんです。
色々レパートリーが増えてきたのですが、
缶詰を使ったものを以下に書きます。
<最初に>
米2合+もち米1合
研いで分量通り水を入れておく
基本1)
材料
ツナ缶 1缶
にんじん 小1本
あぶらあげ 3枚
酒 大さじ3
しょうゆ 大さじ3
作り方
にんじんは細目の拍子切り
あぶらあげはお湯をまわしかけて油抜きをして細切り
ツナ缶の油を切って
具と調味料全部を研いだ米の上にのせて普通に炊く
炊けたら具とご飯を混ぜる
応用1−1)
材料
基本1)+ひじき缶 1缶
作り方
ひじき缶を一度茹でてざるにあげてお湯を切る
後は基本と同じ
応用1−2)
材料
基本1)のしょうゆを塩小匙1に変更
塩にするとごはんがしょうゆ色(?)でなく
人参色になるんです。
作り方
にんじんをすりおろす
水加減を少し減らして後は基本1)と同じ
基本2)
材料
ツナ缶 1缶
コーン缶 小1缶
コンソメ 1個
こしょう 少々
パセリあれば
作り方
ツナ缶の油を切る
コーン缶を一度茹でてざるにあげお湯を切る
コンソメを刻んで粉状にする
コンソメとこしょうを米に混ぜ
米の上にツナとコーンをのせて普通に炊く
炊けたら(あれば)パセリを振って混ぜる
応用2−1)
材料
基本2)+トマトジュース 1缶
作り方
ジュース分炊飯器から水を出してジュースを入れる
後は基本2)と同じ
応用2−2)
材料
基本2)+トマト缶1缶
トマト缶を実部分とジュース部分に分ける
後は基本2−1)と同じ
基本3)
材料
カニ缶 1缶
グリーンピース(缶か生) 1缶か1パック
酒 大さじ3
塩 小さじ1
作り方
カニ缶は身をほぐす
グリーンピースは
缶ならさっと茹でてざるにあげお湯切り
生なら実を出しボールで塩(分量外適当)を振って
軽くもむ
酒と塩を米に混ぜて具を米にのせ普通に炊く
++基本1)の作り置き
ツナ缶2缶
にんじん 中2本
あぶらあげ 12枚
酒 、しょうゆ 各180ml(=1合カップ)
作り方
にんじんは細目の拍子切り
あぶらあげ 湯通しして細切り
ツナ缶は油を切っておく
材料全部をテフロンフライパンに入れて
弱火で煮る。
煮汁がなくなったら冷まして4等分して
ラップに包んで冷凍。
使う時は
研いだお米に1回分をのせて普通に炊く
土曜日の昼前に家の前をお豆腐屋さんが通ります。
もちろん木綿豆腐やら厚揚げやらも買うのですが
その時にうまくあぶらあげを買えたら
(10枚買うと2枚おまけしてくれる)
この作り置きをつくっておいて、平日使います。
もち米を使うのは、冷めてもばさばさにならないので、
お昼のお弁当にも使えるから。
おにぎりにしてもおいしいです。
冷凍にしても解凍した時ふっくらするし。
ところで、わたしの母が、
「缶詰特有のにおいがするから」と
下茹でできるものは全部下茹でするんです。
一応わたしもそうしているんですが、どうなんでしょう。
無意味なのかしら。
ではでは。(Yuki)
炊込みごはん! んもう、大好きじゃ。
ほかにも、アサリやホタテなんかも旨いよ。
しかしカニ缶。旨いにきまっとる。しかも高価!
頂き物でもなけりゃ、なかなか口に入らんよなあ。
自炊人達は実家に帰省の際などに
棚を漁って確保し、ぜひためしてみるべし、じゃ!
ところで缶詰の匂いって、わしは気にしたことないんじゃが
そういう人もおられようなあ。
(缶詰がダメ、という人を知っとるし)
ではまた次回も「缶詰」でな! チャオ!
-------------------------------------------------
みなさんの投稿、お待ちしてます!
jisui@1101.comまでお送りくださいね。
spring!
イラスト 小林ひろこ
|